安敦誌


つまらない話など
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前向きに生きる

しかしまぁ、前向きに生きるには前向きに生きている人の意見を聞くのが一番ですなぁ。紙新聞や「言論界」で主流のご意見などを読むと、

「自分はこんなに謙遜して生きてきた。私が実行してきた謙遜のごく一部を30ページほどに凝縮して語り継いでおきたい」

だとか、

「最近は暴力や暴言という犯罪行為に走る人が多い。そういう人を見ると非常に不愉快だ。まったく失礼だ。そういう人たちを見ていると心の底から怒りがわいてきて、文句を言わずにはいられない。こういう人々は昔なら間違いなく殴られたものだ」

だとか、

「今の若い人には他人の気持ちを思いやる心が欠けている。まったくこういう人の気持ちは理解できないものがある。相手の立場や感情を考えれば、相手のことを一方的に非難して、自分の正しさを声高に主張するなどできないはずである。まったく今の若い人はおかしい」

だとか、まぁ誇張して書けばこうなるような意見が渦巻いていて、またそれに賞賛をおくる人も多い。

すると、日本とは実に憎むべき国だ、などと絶望したくなるのだけれども、よくよく身の回りを見渡すと、人々は奥ゆかしく、その謙遜の情から、その人に謙遜があるということを傲慢な人には決して気付かせないのだということに気付く。よくよく身の回りを見渡すと、暴力や暴言に訴えざるを得ない人には、それぞれの事情があり、その行為の向こうに真の原因が潜んでいるのだということに気付く。よくよく身の回りを見渡すと、多くの人には思いやりの気持ちが存在しているにも関わらず、それをぶちこわしにするような余裕のない叫びが文字になって虚ろにこだましているだけなのだということに気付く。

つまり、新聞やネットだけを見ていれば日本という国は憎むべき国としか見えないが、現実のほうを注視すれば、必ずしも日本はそれほど悪い国ではないということに気付く。もちろん現状は経済戦争という現代戦における敗戦局面にある影響から苦しい状況にあるけれども、国破れて山河在り、統治システムが機能不全に陥っているだけで、人間自体は相変わらず愛すべき人々だらけだということに、今更ながら気付く。

海を越えてやってきた蒙古の軍勢を前にして、一騎上って我こそはと名乗りを上げ、戦陣を開く鏑矢を射る。すると蒙古兵は打ち笑いつつ銅鑼を鳴らし大群で騎乗の将に群がり集まってくる。そういう日本人の滑稽にすら見える潔さと格式への信奉が、今もこの国を覆っている。そのいとおしいこと。合理性よりも重要な信念が、相も変わらずこの国を動かし続けているということに気付く。芥川龍之介が描いた神々の微笑が、今もそこにうっすらと見える。

他人を非難することは、自身の魂を傷つける行為である。そういう説教臭い言葉を理解できるような気がするが、まだそれを掌中に収めることができず、逃げるドジョウを素手で追うような気分が続いている。

前向きに生きるには、前向きに生きられない人を罵倒する文章を読むよりも、やはり前向きに生きる人だけに注視することのほうが益が多い。

こういう考え方ができる人に、限りない尊敬の念を抱く。

書店は入場料を取って良い

入場料を取る未来の書店を考える

うーん。前向き。
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by antonin | 2009-02-08 22:43 | Trackback | Comments(0)
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