安敦誌


つまらない話など
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夜に見る夢

それって、ただの夢じゃん。いや、そうじゃなくて。

夢は眠ってみるもの。夜は眠るもの。そう考えると確かに普通の夢ということになるのだけれども、私の場合、夜なのに眠れない、ということが多々ある。そういうときに、覚醒したまま夢のような考えが湧いて出ることがあって、それをうまく表現する言葉がない。白昼夢という言葉があるが、やっぱり白昼に見ないと白昼夢とは呼べないだろう。眠れぬ夜に見る夢は、なんと呼んだらいいのだろう。

まだ二十歳ソコソコの学生だった頃に、やはりパソコン通信の場で文章を書いていた頃があって、今アーカイブを検索してその文章を拾ってくるのは面倒なので省略するけれども、記憶によればだいたいこんなようなことを書いたことがある。

「エジプトはナイルの賜物。安敦の文章は徹夜明けナチュラルハイの賜物」

ヘロドトスのパクリにしては面白くもない言い回しだが、とにかく、本来眠るべきときに眠らないでいると、いろいろな夢想が湧いて出る。そして、意識がはっきりしたままその夢想を文字にすることができる。勢いに任せて書いてしまわないと、目覚めたあとの夢と同じように思い出せなくなってしまうので、じゅうぶんに推敲ができなくて雑な文章になってしまうことが多いが、それでもその内容というものは、昼になって自分で読み返してみても面白く感じることが多い。まぁ半分気違いみたいなものだが、犯罪レベルまでは達していないと思うのでご容赦願いたい。

こういう文章をここに書く場合は、「妄想」というタグを付けている。物語的な妄想だけではなくて、技術的な妄想もある。これを書いてしまわないと、夢想が夢想を呼んで眠れない。夢想を書き下すのにも数時間を要する場合があって、結局眠れないという意味では同じなのだけれども、書いてしまったほうがすっきりするし、あとで読んで自分が楽しめて面白い。他人が読んでも面白いのかどうかはわからない。

hypergraphiaのような症状を呈していた時期があって、あれはかなり異常だった。そういう、1日が30000時間あったらいいのに、などと思ってしまうような躁状態に近い状況は珍しいにしても、妙な奇想がとめどなく湧いて出る時期というのは、結構周期的にやってくる。

ある時期、都合で会社を休んでやたらと長時間眠っていた時期があった。そういう場合、全部で12時間くらいは毎日眠っていたのだけれども、最初の8時間は普通に眠っている。それから4時間くらいのあいだは、意識が緩やかに目覚めてくるのだけれども、体が動かない。しばらくじっとしていると、また眠ってしまう。そういうときに外界を冷静に認識している場合もあれば、直前に見ていた夢を思い返している場合もある。

数年前までは、楽しいことにしても辛いことにしても、今の何倍も過激だった。夢の中で先輩社員と喧嘩して罵声を発して、その声で目が覚めたようなことも何回もあった。それとは別に、そこらの映画には負けないくらいの大スペクタクルを楽しんだ末に目が覚めるようなこともあった。そのほとんどは忘れてしまったが、少しだけ覚えているものもある。

透き通るように美しい少女が出てきて、彼女が悪い奴らに追われている。その悪い奴らというのが、まぁ妖怪変化、怪獣怪人のたぐいで、そういう連中に追われ続け、きわどく逃れ続ける。最後に壁だか床だかにあったハッチを開けて、そこからウォータースライダーみたいなものを滑り降りて、地底にある水の楽園に至る。どうやらそこが彼女の王国らしく、助かって良かったね、どうもありがとう、みたいなあたりで目が覚めた。夢に色があるとかないとかそういうことを意識することはあまり無いのだけれども、ウォータースライダーのシーンから先は青い世界だったような記憶があるから、おそらく私の夢には色が付いているのだろう。

もうひとつ覚えている夢は、雑居ビルの一室で就職面接を受けるところから始まった。ところがその面接官というのがとんだ食わせ物で、面接中にもかかわらず、電話だのドアぶち破りだので登場するいろいろな連中に嫌がらせを受ける。とりあえずお前付いて来いという具合で、その場を逃げ出し、だんだん面倒な場面に追い込まれていく。そこでは私はどうにも役立たずなんだけれども、最初に面接官をしていた男がどういうわけか私の意見を聞いて、それに従って行動していくとどういうわけかうまい具合に危機を切り抜けてしまう。そんな具合で、どうにもそういうアクションについていけない私を、男がうまくかばいながら逃げていく。それでもいよいよ絶体絶命、というあたりで目が覚める。

まぁこうして文章にまとめると陳腐な内容なのだけれども、なにしろ夢の中の物語というのは、あらゆる映画を超越した臨場感に満ち溢れているので、目が覚めると手に汗握っていたりして、いやぁ、これなら1800円払っても惜しくないわ、などと思ってしまう。実際に目が覚めている状態だとそこまで面白い奇想というのは体験できないのだけれども、自分の脳からどうやってそういうストーリーが出てくるのか、まったく見当がつかない。こういう現象をインスピレーションというのか。

そのうちだんだんとそうした奇想を文章として書き付けることができるようになってきて、ぶどう五郎の話だとかある貴婦人の話なんてのを書くようになったけれども、ああいったものをいつでも書けるのかというと、そういうわけでもない。けれども、眠っているときにはそれなりに頻繁にこうした世界を歩いているような気がしないでもない。最近は夢の内容を覚えているような睡眠のとり方をする機会は減ったのだけれども、代わりに「夜に見る夢」が増えている気がする。そういう物語には、普段自分が発想しないようなせりふを発する人物がいろいろと出てきて面白い。

思うに、自分というものが大きくてしっかりしている人というのは、自分の存在がしっかりと脳内を占めていて、自他の区別が明らかなのだろうと思う。ところが私のように自分が小さくてしっかりしていない人間というのは、知らず知らずのうちに他人の言動が脳内に入り込んで、夜陰に乗じて私の脳内を闊歩しているのではないかと思う。まぁ、それはそれで楽しいのだけれども。世の中には自分が大きすぎて、周囲の人々の心に沁みこんでいくことで数千年も語り継がれる人もいるのだから、いろいろあって面白いと思う。

話は変わって、今夜はアッサ夫子とビールを飲んできた。最近少々酒癖が悪い私の不安を慮って、ビール3杯のタイミングで彼が下北沢の怪しい店へ連れて行ってくれた。そこはなんと、水タバコ専門店。中東あたりでターバン巻いたオヤジが昼間っから路傍で吸っているアレだ。スゲー面白いっす。パイプタバコも面白いが、水タバコも素晴らしい。アングラなようで暗さの無い、面白い空間だった。まさに夜に見る夢の心地。

面白いものを紹介してくれて、どうもありがとう。
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by antonin | 2009-02-21 02:51 | Trackback | Comments(3)
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Commented by アッサ at 2009-02-21 04:58 x
昨晩はどうも。
腹が満たされていれば、あの店の方が話し込むにはいいなぁ、と思った次第。
下手するととんでもない長居をしたりしそうだけど…。
Commented by fazero at 2009-02-22 01:03
あのー そこ わ べりー・だんす わ ついてる ので しよーか。
Commented by antonin at 2009-02-23 00:50
>アッサ

あぁ、次に行ったときには、吸い口、その次に行くときには水タバコ道具を買いそうだよ・・・。

>ふぁぜろ

サービスとしては付いてませんが、客層が面白いので1年くらい通えばそういうお客さんが来るかもしれません。
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