安敦誌


つまらない話など
by antonin
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アントニンとかセロトニンとかそこらへん

昔、チャットをしていた頃、Antoninという名前を見て「薬の名前みたい」というコメントをした人があって、おそらく医療関係者だったんじゃないかと思う。実際、医薬品の名前というのは「~ィン」という音で終わるものが多い。「バファリンTM」だとか、「オロナインTM」だとか。

薬の大部分は、体内で免疫系などに影響しているホルモン類と類似の化学構造を持った物質を有効成分としていて、そういった比較的低分子量の有機化合物の名前に「~ィン」という末尾を持ったものが多い。調べてみるとどうやら"-in"というスペルになるようで、それがどういう由来を持つのかは知らないが、有機物の命名法としては歴史が長いのだろう。そもそも物質名としては生物由来のものも合成物も無差別にこの手の名前が付くので、それに似たような名前で商標登録したものが慣習化したらしい。

化学屋だと、飽和脂肪酸のアルカンは"-ane"で、二重結合を持ったアルケンは"-ene"、三重結合を持ったアルキンは"-yne"という末尾を持つということを知っている。それぞれ英語で発音すると「~ェイン」、「~ィーン」、「~ァイン」というようになり、結局最後は「~イン」になるので、二重結合の多い薬効成分の名前に「~ィン」が多いのもその影響だと思っていたが、どうやらそうでもなさそうだ。ちなみに物理屋だとエレクトロンとかプロトンとかボゾンとかフォトンとかフォノンとか、粒子や量子の名前には末尾に"-on"を付けるのに馴染みがあるので、まぁそんな程度のくくりなんじゃねーの、という連想ができるのだろう。

で、まぁ、無駄話はこれくらいにして本題に入ると、最近ようやく「生きていてもいいんだ」という気分になれるようになった。今までどんなに頑張ってもできなかったことが、当たり前のようにできるようになった。これは、どちらの状態も経験しているからどちらも理解可能だけれども、この抑うつ状態を体験したことのない人には、それがどのようなものであるかは想像もできないだろう。残念だが、それが人間の限界だ。

今回のダウナー期間にいろいろと最新の知見をネット上で拾ってきて、これまでずっと違和感のあった精神科・神経科の療法に対して、ようやくまともな見解が出てきていることを知った。なんといっても人間のやることなので不完全なのは仕方がないが、ここまでこの「病気」が一般化する前に、もう少しまともな研究があっても良かったのではないかと思うのだが、なにしろ体験でしか得られないものも多く、医療関係者自身がこの病気を患うような機会が増えることで、ようやく理解され始めてきた、というのが実状だろう。

もう少し精神的なバランスが回復してきたら、躁状態に入って考えの取り留めが付かなくなる前に、この問題で整理がついた点についてまとめて書いてみてもいいだろう。問題を集約すると2点に収束するとは思う。ひとつは、病状の観測が難しく、また投薬から影響の発現までの遅延が長いので投薬の制御が難しいという点。もうひとつは、患者自身の行動を統率するはずのものである、理性そのものの動作不全の病気であるという点。

うつ状態では、治療により状況が改善するということに希望が持てず、躁状態では、依然として投薬によるコントロールが必要であることを感じ取れなくなる。そういう、症状の両極においてセルフコントロールを外れやすいという本質的に避けがたい問題があり、この部分が現状の医療体制では十分に対処できていないのだろう。

なんというか、日本人は少子高齢化でも高度情報化でも、とにかく世界最先端を行く存在になっている。列島は人類の実験場になっている。グレッグ・イーガンの「万物理論」では、"distress"によって900万人が死亡する事態は2050年代になってようやく現れたが、日本では現在すでにその領域に近づいている。ノルアドレナリンが足りなければ苦諦を待つのみだが、足りていれば往年のソニーよろしく「モルモットたれ」の精神で行こう、となる。

キレやすいとか、ストレス耐性がどうとか、草食男子がどうだとかいう話がかまびすしいが、そのあたりのコントロールを化学的ないし物理的環境でコントロール可能にできるだけの、統計的研究が可能なほどの数に上る被験者が、この国には誕生している。数十万人の屍を越えて、日本発の向精神薬が世界を席巻する時代が来るかもしれない。
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by antonin | 2009-04-23 00:19 | Trackback | Comments(4)
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Commented by NAF at 2009-04-23 21:21 x
かふん症となふん症の違いも、
世界最先端技術で解明してほしいところ♪
Commented by antonin at 2009-04-25 03:09
え、そんなの簡単ですよ。

鼻水が止まらないのがかふん症で、鼻血が止まらないのがなふん症です。重篤な場合は死にいたることもあるので早めに受診して下さい。
Commented by NAF at 2009-04-25 11:15 x
あたくしったら、そんなによそ様に鼻血出させるほど
せくすぃ〜でしたかしら???
(どこのぞのむこどのに聞かせたいですわ〜♬)
Commented by antonin at 2009-04-26 04:51
あのポニーテールを思い出すですね~♫
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