安敦誌


つまらない話など
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抑圧こそ欲望の源泉

痛いニュース(ノ∀`):専門家「少子化対策はもう間に合わない」

抑圧がなくなると、欲望もなくなる、と。

自由からの逃走 新版

エーリッヒ・フロム / 東京創元社



こういう本を読んでみたいが、とりあえず今は仕事関係の本を買ってみた。そちらは少し中身に目を通してから評価してみたい。

で、直近の数十年の日本は、とにかくカネを稼げ、時間を削れ、人に評価されろ、そこから逃げるな、という抑圧がほとんど全てだった。だから、人はカネを嫌い、時間を欲しがり、人の評価から逃げるようになった。逆に、それ以外は全く自由にだった。だから、そちらについては全く欲が無くなってしまった。モノも足りてる。セックスもたくさんだ。

だいたい、そういうシンプルなことなんだと思う。

私は思春期の頃、どうしてもどうしてもパソコンを手に入れたくて、でも高価で親に買ってもらうことはできなかった。子供向け科学雑誌の裏表紙にあったパソコンの広告写真に手を乗せて、キーボードを打つ練習をしていた。それでもどうにか教育玩具的なパソコンもどきを買ってもらって、時間を忘れてプログラム入力に没頭した。しかし所詮はオモチャであって、組み込み向けマイコンで動くそれは、貧弱なプログラミング環境しか持っていなかった。

そして、私は今プログラマーとして働いている。対人スキルは低いが、未経験の割にはプログラミング能力はまずまずと評価を受けている。あの頃の欲望が今も自分を突き動かしているのを感じる。

そんな思春期に、親友の家には高価なパソコン一式が揃っていた。オモチャではなく、プリンターも載せた、それはれっきとした製品だった。私が別の友人から払い下げられた中古のMSX機を1万円で買った頃、親友の家には別の最新型機が鎮座していた。心底羨ましかった。

しかし最近になって知ったのだが、その親友は学校帰りの外食を親から厳しく禁じられていたらしく、私が学校のそばのラーメン屋や牛丼屋に通い詰めているのを、横目で羨ましく見ていたらしいのだ。彼はその後、教員になった。そして現在の彼のブログには、外食の記録が山のように記されている。私は今でも会社帰りに牛丼や立ち食い蕎麦を食べたりはしているが、それを記録に残そうという気は微塵も起きない。

人間というのは、実に面倒にできているな、と思う。

諸行無常を知るということが、数多く派生した仏教にあって唯一変わらない教えではあるのだけれども、それは無常を知って無気力になるという意味では決してなくて、無常を知って全てを諦めることこそ、思うままにならない現実に立ち向かうための、冷静な意欲を湧き出させる最良の方法であるという教えだった。面倒にできている人間のためには、それこそが逆説的かつ実効的な処方であるということを、この歳になってようやく理解した。人間というのは、実に面倒な生き物だと思う。

まぁなんだろう、子供なんて産んじゃいけないよ、育てたら損だよと正面切って言い始めたら、ようやく出生率が上昇してくるんじゃないか。なんとなく、そんな気もしている。世の中というのは、とかく人の思うようにはならないものだ。でも大丈夫。観音力を念ずれば、必ずうまくいく。力を抜いていこうぜ。
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by antonin | 2009-07-09 03:50 | Trackback | Comments(0)
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