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安敦誌


つまらない話など
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想定問答集(2) 「人間の命と地球はどちらが重いか」

「一人の人間の命は地球より重たいとか、馬鹿げてると思わないスか?」
「うーん、詩的にはあり、哲学的には用語の定義が必要、物理的にはナンセンス」
「あぁ、そいじゃ、物理的に、ってことで」
「でさ、どこらへんが馬鹿げてるかってのは説明できる? 一応」
「そりゃ、地球のほうが重たいからに決まってるじゃないっスか」
「・・・それは、ひょっとして冗談で言ってるのか?」
「いや・・・、マズかったっスか」
「そりゃ、まずいだろう」
「あ、『命の重さ』は量れないってことスね」
「そう。物理的に定義されていない」
「じゃあ、命は人間の中にあるので、少なくとも人間の体重よりは軽いってことで」
「なんだか釈然としないけど、とりあえず仮説としては認めるとしようか」
「で、人間の体重は地球の重さよりずっと軽いので、それより軽い人間の命が地球より重いというのはバカ」
「うーん・・・」
「なにか?」
「いや、ちょっと気になったんだけど、その『重さ』の単位は何?」
「そりゃ、kgっスよ、キログラム」
「はい残念」
「はっ? ありえねー」
「kgは質量の単位。重量の単位じゃない」
「あっ・・・」
「重量の単位は?」
「・・・ニュートンだ」
「そう。だとすると、人間ひとりと地球の重さの関係は?」
「同じようなもんでしょう、地球のほうがずっと重い」
「うーん・・・」
「だってそうでしょう、地球のほうがずっと重いでしょう」
「いや、だから、質量で比較すると地球の質量のほうがずっと大きいんだけどね。重量だと・・・」
「わけわかりません」
「そうか。それじゃぁ、ちょっとまぁ、怒らないで聞いて欲しいんだけども」
「はあ」
「君が逆立ちしてみるわな、で、そのとき手にかかる重さが、地球の重さだ」
「なんスかそれは。誰がうまいこと言えと」
「いや、これは冗談じゃなくて、定義のしようにもよるけれども、トンチじゃなくて本当の話」
「ムリです」
「無理かぁ・・・。じゃあちょっと頭を冷まして。今度は君が両足で普通に立ってみるわな」
「はあ」
「そのとき君の足にかかる重さは、まぁ体重そのもの」
「そうスね」
「で、地球が下から君を押し返している力が、地球の重さ。単位はニュートン」
「それはない。俺が認めない」
「いやぁ、まぁ、これは『地球の重さ』の定義の問題なんだけど」
「定義が間違ってるんでしょう」
「どう定義するか、から考えるとな、重量の出所は重力加速度で、重力加速度の出所は万有引力」
「それは、そう」
「で、あの引力の式を見ると、パラメータはふたつの物体の質量と距離だけ。F=GMm/r2
「高校で習いましたけど?」
「で、この式をよく見るとだね、ふたつの物体の質量Mとmを入れ替えても、式は等価なんだ。掛け算だからね。つまり、物体がふたつあれば、相互に働く重力は同じだけになる」
「まあ、確かに」
「月は地球の周りを回っているけど、あれは月が地球に引っ張られる重力と公転運動の遠心力がつりあう軌道になっている」
「それはわかる」
「それと同じ力で地球も月に引っ張られていて、その力につりあうように『地球と月の重心』を焦点として地球も微妙に公転している」
「へえ、それは初耳っス」
「で、このとき、『地球の重力に対する月の重量』と、『月の重力に対する地球の重量』は等しい、と言える」
「あ、わかんなくなってきた」
「質量じゃないからね、重量だから。引力そのもの」
「ちょっとわかってきたかも・・・」
「で、地上に話を戻すと、君が立っているときに足にかかっている力というのは、『地球の重力に対する人間の重量』なわけだ」
「っスね」
「一方、地球の重さは?」
「は?」
「いや、だから、月と同じ理屈でいくと」
「月と同じって・・・」
「月の場合と違って、君は別に公転軌道を描かなくてもストンと落ちていくことはない。なぜか」
「地面が固いから」
「正解。垂直抗力ってやつだ。固いものを押してやると、壊れるまでは同じ力で押し返してくるという」
「それが地球の重さっスか?」
「いや、これはまだ違う。問題なのは、君の靴の裏も、同じだけの力で向きが反対の垂直抗力で地面を押しているということ。こっちの力につりあっている力は何か」
「だから体重ですよね?」
「いや、体重は地球の中心方向への力。靴の裏が地面を押しているのも同じ方向の力。これではつりあわない」
「というと、地面が靴を押してる・・・?」
「そう。力学的にはそういうことになる。で、地面の垂直抗力は体重につりあう力としてもう出てきているから、最後に残ったのは」
「なんか、マグマとか、そんなの?」
「いやいや、それこそが、『君が発生している重力に対する地球の重さ』なわけだ」
「・・・どこかに罠が仕込まれている・・・」
「いやいや、別に罠なんて仕込んでないし。あまり日常的な話ではないけれども、別に論理の飛躍はないよ」
「これはきっと孔明の罠・・・」
「(^^; さっきの万有引力の式をもう一度見て。F=GMm/r2
「なんか、強烈な『騙された感』がぬぐえないっスね。怪しいサイトのリンクと同じ匂いがします・・・」
「まぁ、騙されたと思って聞いといてよ。逆立ちしたときに手にかかる重みが地球の重さです。だから、命はどうかしらんけど、一人の人間の『重さ』と、地球の『重さ』は、実は同じなのです」
「・・・えー、ひとつだけ断言しよう。明日になったら、たぶんこの話忘れてます」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「それじゃ、ありがとうございました」
「ちょっ、まっ」
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by antonin | 2009-11-16 05:13 | Trackback | Comments(0)
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