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安敦誌


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情報戦争最前線

かつて、アメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦の宇宙開発競争というものがあった。それはロケット技術と電子自動制御技術の競争であって、表向きは宇宙探査という科学調査を目的としていたが、その実は核ミサイルの開発競争でもあった。結局その経済的負担に耐えきれずにソビエト連邦が崩壊して、宇宙開発競争はいったん終結を見た。

そして今世紀に入って、アメリカ合衆国の新たなライバルは、同じ自由貿易圏に参入しつつ一党独裁の形式を残した中華人民共和国に移ってきた。その中国が今、アメリカとつばぜり合いを見せているのが、百度対googleという検索エンジンにまつわる市場競争である。こちらは純粋に世界初を競う技術競争というよりは、もっとドロドロとした勢力争いになってはいるが、やはり表向きは検索エンジンという平和目的の技術にまつわる競争である。

しかしその実となっている部分もまた明らかで、それは新聞やテレビの跡を襲う、世界的情報統制力の争いである。情報統制は軍事とも密接な関係を持っているが、それよりも更に国家統治にとって重要かつデリケートなものを扱っているとも言える。情報伝達の如何によっては、国家が転覆してしまうことさえありうる。百度対googleの争いは、アメリカと中国の情報チャネル戦争と等価でもある。

特に検索エンジンというのは、あるキーワードに対してどういう情報を見せるかという出力情報の制御だけでなく、どのノードからどういう情報に関心をもつ人物がネットにアクセスしているかという入力情報を追跡することもできる。国家安全保障上は、こちらの情報の流れをつかんでおくことも非常に重要になる。

当ブログの貧弱なアクセス解析でさえ、総務省内部から「メルクマール」という検索キーワードでのアクセスがあったことを検出している。これがgoogle側からの解析であれば、政府機関などの特定ノードがどのような関心を持ってどのようなページを見ているかということを追跡することができる。これが個人に属する携帯端末であれば、より一層デリケートな情報にアクセスできる。googleはあからさまに"evil"なことはしないが、正義の名のもとであれば、その程度のことはいくらでも可能ということでもある。

日本が国産検索エンジンを用意したいという意見をもつ背景には、国産ジェット機の製造技術くらい用意しておきたいというのと同程度に、国家安全保障上の意味合いが含まれる。日本語圏で首位に立つ検索エンジンはYahoo! Japanであるが、これがどこまで「国産」であるかというと、かなり微妙であるということは多くの人が知っているだろう。

そういう部分にも、というか、今の時代ならそういう部分にこそ、国力というものが表れるような気がする。そういう目で見ると、さすがは膨大な漢籍を知的背景に持つ中華帝国だけあって、ギリシア・ローマ・ユダヤ由来の知的背景を持つアメリカを相手にしても、なかなかの戦いぶりであるように見える。

日本に進駐したマッカーサーは「当用漢字」を制定し、暫定的利用を許可したものを除いて漢字の使用を禁じた。ゆくゆくは漢字を全廃することとして、日本社会と漢文化の絶縁を図った。幸い日本には漢字文化が残ったが、お隣韓国などでは漢字文化がほぼ消滅し、傷つけられた民族的自尊心を満足させる、民族独自の表音文字であるハングルだけが残った。ベトナムも越南という古名を持つ漢字文化圏の国であるが、やはりラテン文字表記だけが残っている。もっともベトナム経済の中心には華僑がいるので、朝鮮半島とは状況がまた異なるけれども。

米帝と中共が衝突する最前線は38度線や台湾海峡、あるいはチベットやカシミールなどにあるのだけれども、民主党が政権を取った日本もその例外ではない。現在は確実に米国の勢力圏内にある日本だけれども、列島各地にある米軍基地の後退を中国が願っていないわけもなく、そういう目で見てみると、日中の国交を回復した田中角栄さん最後の直弟子とも言える小沢一郎さんの動きが、いろいろと興味深い。その動きを掣肘しようという勢力の動きもまた、そういう色を帯びて見えてくる。

中国共産党とgoogleの押し問答も、そういう色眼鏡を通してみるとまた景色が違って面白い。もっとも、市井の小市民にはどうでもいい話ではあるけれども。
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by antonin | 2010-04-10 22:33 | Trackback | Comments(0)
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