安敦誌


つまらない話など
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問答無用

ネットでは「炎上」とか「祭」ってのが昔からよく発生しているが、これは、メディア化した個人によるメディアスクラムなんだろうなぁ、というようなことを、ちょっと思った。新聞や雑誌やテレビによるメディアスクラムは、メディアスクラムという単語が発生する以前から起こっていたわけだけれども、それが2ちゃんねるや有名ブログなんかの「視聴率」の高いサイトでネタ化されることで、ネット上の個人によるメディアスクラムが発生しているという。

旧来のメディアに属する評論家はネットスクラムを、ネット上の個人はメディアスクラムをそれぞれ批判するのだけれども、性質としては似ているような気がする。お互い様だろうという感想を超えて、なんだか人間の本質的な何かに根差した現象なんじゃないかという気がしてくる。魔女狩りや異端審問なんかも、そんなようなところがあったんじゃないだろうか。

ある発言の後ろには、長い長い前提条件というのがあって、その文脈を知っていると、なんとなく納得してしまうのだけれども、そういう文脈から切り離して特定の発言だけを切り出してみると、それがなんだか非常に悪質なものに見えてしまう場合がある。ちょっと珍しいパターンとしては、それなりに平凡な気付きを述べているだけなのに、文脈から切り出すことによって素晴らしい金言のようになってしまう場合もある。

毎日が取材と編集の日々であるマスメディアのスタッフには、取材される個々人の背景にまで気を配る余裕はない。仮にそれができたとしても、読者にはそれができないわけで、売れる記事にするためにはあえて無視する必要というのも出てくる。同じように、毎日ネットのネタを眺めている個人には、ネットに現れる全ての発言の背景にまで気を配る余裕はない。仮にそれができる人間がいたとしても、その発言は勢いの良い流れにかき消されてしまう。

個人が大勢に流されないためには懐疑的態度が必要なのだけれども、勢いに乗って事を成し遂げるには、懐疑よりも迷いのない確信と、それに安直に乗ってくれる大衆の力が必要になったりもする。たった一つの真実は、大抵の場合は人間には手出しができないくらいの複雑さを持っているのだけれども、人間が瞬時に判断して事態を切り開くには、真実に対して思い切った単純化をする必要がある。

鈍重で軟弱な正しさと、軽快で強硬な単純さを比べると、強さで言えば短期的には確実に単純さの方が強い。善は善で悪は悪、疑う余地がないほど単純な強さが増す。複雑な背景があって単純には判断できないと言うばかりでは結局何もできないわけで、どこかで思い切りよく単純な論に乗ることが必要な場面というのも、やはり現実的にはあるんじゃないだろうか。間違いなら間違いで、あとで反省するしかない。
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by antonin | 2010-05-19 01:13 | Trackback | Comments(0)
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