安敦誌


つまらない話など
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我が祖国

私がチェコの音楽を好きになる起点となった曲は、スメタナの「モルダウ」だった。モルダウというのはドイツ語の呼び名なので、本来ならチェコ語で「ヴルタヴァ」と呼ぶ方がいいのだけれど、日本にはドイツ経由で入ってきた音楽なので、とりあえずはモルダウでいいと思う。

ところで、ヨーロッパの都市には、その中心にヴルタヴァなりドナウなりテヴェレなりといった大河が貫通している場合が多いような印象がある。ヨーロッパに都市が形成された原点にはローマ帝国があって、ローマ帝国の都市は基本的にローマを模倣していると考えられるから、そういう理由からヨーロッパの都市には大河が付き物と考えることもできる。けれども都市生活に川の存在が不都合であればそういう都市が存続することもないわけで、やはりヨーロッパ人の都市生活には大河の存在が合理的なのだろう。ただ、その理由がわからない。

日本の都市というのは日本人にとって理解しやすくて、要するに水田を作るのに必要な水源と平地の確保できる土地に作られる。治水技術の未熟だった時代には盆地のようなところに町が作られたが、戦国期に土木技術が発達してからは、それまで氾濫原だった沖積平野を流れる河川を固定化して都市を作るようになった。ヨーロッパの都市には大きな川が一本、蛇行しながら貫通しているが、日本の都市では河口付近の平野部を河川が網の目のように通る。

日本の平野部では大小の川が複雑に流れるが、ヨーロッパの内陸部では大河がその他の流れを集めて一本に流れる。アメリカなどでは道路には必ず名前が付いている一方で区画には名前がない場合があるらしく、区画には必ず名前が付いていても道路には必ずしも名前がついていない日本とは逆だというから、ヨーロッパの川と街の関係も、ひょっとすると同じように水路優位なのかもしれない。

そう考えると、プラハではなくヴルタヴァが歌われるのも理解できるし、ウィーンではなくドナウが歌われるのも理解できる。日本でも古い民謡などでは川を歌うものが少なくないような感じもあるが、都市の情景として川を歌う曲というのは、やはりそう多くないように思う。ましてや郷土愛や祖国愛を託すとなると、川よりは背後にそびえる山や、平野が面している海がその役割を負うことが多い。

ヨーロッパ大陸を貫く大河と、島国の山から海へ直行する川では当然性質も変わってくるのだろうけれども、日本の川のほとんどが無粋なコンクリート製の樋として都市を流れるようにされてしまった文化的な背景がどんなところにあるのか、ちょっと調べてみたいような気分になった。
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by antonin | 2010-08-18 03:15 | Trackback | Comments(0)
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