by antonin
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アメリカのamzon.comでは既にDRMフリーMP3のダウンロード販売がおこなわれているが、日本からのアクセスでは販売が許可されないという処置がされていた。これに対してハワイで銀行カードを作って頑張ってアメリカ国内決済してダウンロードしたりという裏技などがあったようだけれども、ようやく日本のAmazon.co.jpでも同様のダウンロード販売が始まった。 Amazon:co.jp: MP3 ダウンロード - DRMフリーの音楽配信サービス 無料音楽配信も 試聴してみると圧縮音源特有のキュラキュラというひずみがひどかったのだけれど、無料の楽曲データもいくつかあったので試しにダウンロードして聞いてみた。 Amazon.co.jp: 無料ダウンロード&スペシャル・プライス: MP3ダウンロード すると、ちゃんと256Kbpsの高品質なMP3データで問題がなかった。128Kbpsくらいのデータ量だとMP3のような初歩的な音声圧縮方式では若干のひずみが残っていて、静かな環境でまともなヘッドホンを使って再生すると例のキュラキュラ雑音に気付くのだが、256KbpsにもなるとリニアPCMとの差に気付いたという経験はない。そんなに幅広く聴いてみた経験があるわけではないけど。 iTunes Storeの開設時にも話題になったような楽曲を大量に詰め合わせた商品が売られていたので、その中から手持ちの曲とダブりの少ないドビュッシーの作品パックを購入してみた。 Amazon.co.jp: The 99 Most Essential Debussy Masterpieces (Amazon Exclusive): Various Artists: MP3ダウンロード 現在の価格は¥900だが、本家amazon.comのほうを覗いてみると$6.99となっているので、為替レートを勘案すると日本の方がアメリカに対し1.5倍程度の価格設定になっている。国内では市場も小さいことに加えて複雑な権利関係の処理をしないといけないので、国内利権と関係の無い楽曲といえどもこのくらいのコストアップはしかたがないのだろう。MP3なら、システム間という意味でも過去から将来への時間軸という意味でもポータビリティが高いので、DRMフリーと併せて購入後のリスクが軽減できていい。 ということで、ダウンロードした99曲の中から有名なベルガマスク組曲の「月の光」を再生している。「月の光」を原語のフランス語で書くと、"Clair de Lune"(クレール・ド・リューン)となるらしい。ベートーヴェンにも「月光」という有名な曲があるが、こちらもドイツ語で書くと"Mondschein"(モーントシャイン)となる。ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」の題名にもなっている主人公は水の妖精で、話の筋はまぁ「人魚姫」と同じなのだけれども、やはり月光の下で切ない恋心をアリアにして歌う。スメタナの「モルダウ(ヴルタヴァ)」でも同じような水の精霊が月の光の下で踊る情景が描かれた部分がある。 YouTube - Debussy : Clair de lune YouTube - Moonlight Sonata YouTube - Renée Fleming - Song to the Moon with Lyrics YouTube - Michael Holmes conducts Smetana Moldau (Vltava) [Moonlight] 今でこそ人工の光源があふれていて月光のありがたみもないけれど、ロウソクかランプの明かりがせいぜいだった時代には、夜でありながら最低限の視界が確保できる月光の価値というのは今の比にはならないほどだったのだろう。日本だと、花鳥風月という具合で月そのものを愛でる傾向があるけれども、西洋だと月明かりが主題で、どちらかというと月明かりの中で繰り広げられる男女の情景の方に視線が行っているというのは、いかにもという感じがする。まぁ日本だって情をとげられなかった女の情念が満月の下で草木や獣に姿を変えたり、またその逆に悉有仏性ということで草花が女の姿になったりと、それなりの話は多く残っているのだろうけれども。 月光に当たる英語とフランス語とドイツ語は出てきたが、他の言語ではどうなるのか。さがすとこういうページが見つかった。 BABEL ~世界の言葉~ | 月光(げっこう) ただこれ、カナ表記にしても表記順にしても、学研の「ネーミング辞典」という本からの引き写しですよね。 折角だから本書にあるギリシャ語(希)とロシア語(露)のスペルも書いておきましょうか。 希 ランプラ・セレーネー λαμπρα σεληνη 格変化とかそのあたりは無視して単語熟語だけ切り出してあるので、あくまでご参考まで、というようなものだとは思いますが、ラテン系、ゲルマン系、スラヴ系の類似や相違がわかって、ミーハーなネーミングに使う以外でも面白い本です。13ヶ国語版というのも出ているみたい。
by antonin
| 2010-11-10 11:33
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