安敦誌


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東日本大人災

放射能の話の前に、今回の福島第一原発の事故が人災だったという噂について。


福島にタイムトラベラーがいた : 2のまとめR

原発電源喪失)福島第一原発2号機の電源喪失・水位低下事故の情報公開と原因究明を求める申し入れ - 安渓遊地

風のたよりーいわき市議会議員 佐藤かずよし  : あわやメルトダウン、福島第一原発2号機電源喪失水位低下

世迷い言だらけ:Mr.コストカッターが社長に就く東電と元技術者たち


原発に対して特段の関心のない一般市民が気づいていなかっただけで、去年の夏頃から福島第一原発はかなりヤバい状態だったんじゃないかという情報がいくつか転がっていた。たしかに今回の大地震は原発事故の直接の引き金にはなったが、それ以前から福島第一原発の非常電源系統は機能不全に陥っていて、いずれにせよ近い将来に原発事故の危険が高まっていたのではないかという感じがある。特に、外部電力系統とディーゼル発電機の調子が悪かったらしいという話は注目に価する。

福島第一原発の1号炉が、設計寿命を大幅に超えて運転開始から40年という長期間にわたって運転されている老朽炉だったということを、今回の事故報道で初めて知った。反応炉本体の設計の古さもさることながら、周囲の緊急維持装置のメンテナンス不足がかなり深刻な状態だったらしい。震源地に近い女川原発が巨大な本震や余震を耐えぬいたのに対し、かなり距離のあった福島第一原発のほうが大事故に陥ったというのは、空前の大地震のためというより、ある程度起こるべくして起こった事故というようにも見える。

アメリカなどであれば、真相究明委員会を設置して事故原因を詳細に分析、記録するのだろうが、日本の場合には、実担当者と高級官僚が真相を墓場まで持って行ってしまうだろう。アメリカだって真実の全てを国民や国際社会に晒すことまではしないので、発表されるのは適当な婉曲表現になった公式レポートになるのだが、正確な情報は国家によってアーカイブされ、必要な階級の人間には閲覧可能な状態に置かれるらしい。運が良ければ一部は情報公開法によって数十年後に一般公開されるようになる。

そういう具合なので、一般市民としては周辺情報から想像力をたくましくして推測するしかないのだが、まあ、それらしい状況証拠ならたくさんあるのだろう。最近あまりニュースに接していないので例を多く挙げられないが、例えば関東で実施された計画停電などもその手のものと言えるだろう。

まず、東京電力という会社組織が、経済産業省の高級官僚の受け皿になっている公社的な一社独占企業であるということを考えると、時の政府が民主党政権ということもあり、あの短期間であのような輪番停電の計画を立案、実施できるとは思えないということがある。もちろん、世間で多くの批判を浴びたように今回の計画停電は不完全なもので、どの程度の実際的な効果を挙げたのかも不確かなものだった。そういえば今日のニュースで、東京電力は消費電力がピークとなる夏季も含めて、今後の計画停電を原則実施しないという方針を伝えていた。


東京電力、計画停電を「今後、原則実施しない」と発表 | 経営 | マイコミジャーナル


もともと季節が春先ということもあって、雪がちらついた東北地方はともかく、関東地方ではそれほど電力需要の高くない季節の震災だった。それでも火力発電所の稼働率低下などの影響で、地震発生直後には大規模停電寸前の需給状況まで迫ったという速報があったが、結局はそのニュースのために電力消費の自粛が行き渡り、大規模停電に陥ることはなかった。

そういう状況にもかかわらず、地震発生後数日で、東京電力という半官僚組織があのような計画を実施したということは、官僚的な時間で計画された輪番停電計画を、東京電力と経産省は地震発生時には既に持っていたのではないかという気がする。2007年7月には、柏崎刈羽原発が中越沖地震の影響で総停止の状態に陥り、営業運転再開までにおよそ2年半も要した。

加えて2007年の夏は記録的猛暑となり、おそらく東京電力管内は大規模停電寸前の状態まで追い込まれていたのではないかと思う。2003年にはニューヨークを中心としてアメリカ・カナダにまたがる広域で大停電が発生した記憶も生々しく、東京電力はこの夏に相当肝を冷やしたことだろう。最悪の場合、東京電力に相当量の電力を供給している東北電力の管内にまで障害が及んだ可能性もないとは言えない。


柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia

2003年北アメリカ大停電 - Wikipedia


今回発動された輪番停電の計画は、その際に計画立案された対策だったのではないかという気がする。複雑な電力網の一部を意図的に停止する際の区分けと作業手順を作成するのにはそれなりに事前検討が必要だろうから、一部にしてもそれが実施できたというのは、それなりに時間をかけた計画だったのではないかと思える。それから、被災地である太平洋沿岸部が配慮なしに停電エリアに入っていたり、東京区部の多くが無条件に停電エリアから外れていたりするのも、今回のような災害を想定せずに経済活動を最大限維持することを優先した計画であったためと読める。


「未曽有の大地震の影響により」というと、なんとも説得力のある言葉ではあるが、実は以前から表には言い出せない大問題を抱えていた組織にとっては、問題を表面化させるために絶好の言い訳を手に入れたのではないかという気がしなくもない。東北地方で地デジ完全移行を延期するというようなニュースも流れてきているが、今後も似たような「緊急対策という名の、なし崩し的問題処理」がいくつも見られるのではないかと思うので、ゆるく注目していきたい。
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by antonin | 2011-04-08 22:06 | Trackback | Comments(4)
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Commented by NAF at 2011-04-10 20:31 x
申し訳ありませんが、私は職場も住まいも計画停電の対象とは
なっておりませんでした。せめて暖房は我慢しましたが、
仕事の手は止められませんでした。

今回の原発事故、恨めしい気持ちを隠せませんが、
同時に自分自身の世情にたいする疎さも恨めしく思う次第です。
Commented by antonin at 2011-04-10 22:17
まあ、そんなに気にしなくてもよろしいんじゃないでしょうか。
世情を気にしすぎて過剰反応するタイプの人達よりは、余程良いのではないかと思います。

それはさておき、松山英樹君すごいですね。仙台のゴルファー育成能力の高さは一体どこから来るのか。
Commented by NAF at 2011-04-12 02:21 x
ありがとうございます。

松山君は・・・テレビで表彰式まで観てました。
がんばったと思います。
彼が通ってる東北福祉大は何人かのプロゴルファーを
輩出してますが、彼は今後が期待できそうな
逸材だと信じてます。
Commented by antonin at 2011-04-13 01:11
ベストアマとか立派です。東北復興のシンボルとかそういう重圧を与えてはいけないんだろうけど、とにかく頑張ってもらいたいです。
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