安敦誌


つまらない話など
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逆フリーメーソン

宗教は、臭い。
陰謀論は、臭い。

そういうものが好きだといえば、煙たい顔をされる。
まあ、わからなくもない。

中世ヨーロッパでは、神を脇に寄せて理詰めて考えたり、古代ラテンやギリシアの古い文献を読みあさったりする人々が、きっと臭く見えたのだろう。

煙たがられるので、わかる仲間だけ集まって秘密結社を作った。合言葉だの、握手の時の符丁だのを使って、密かなサロンを開いた。

で、それを外から見るとオカルトだったり陰謀だったり、そういう妄想が膨らむわけだけれども、実体は「良識馬鹿は困るよなぁ」という感じの人々の集まりだったのだろう。

アメリカの中枢というのは当時の秘密結社の思想がオープンになって花開いた組織なので、その文化圏では逆にカトリック的なものが臭く見られる。

宗教は時代遅れだし、陰謀論の9割は妄想だ。けれども、それはバカには見えない知恵の隠し場所にもなっていて、めまいを抑えながら凝視していると、ところどころに面白いものが見える。

finalvent氏はアメリカの中枢、つまりフリーメーソンだったりイルミナティだったり、そういう文化を持った人々の末裔にストレートな信頼を置いているのだけれど、私はそこまでそれを信頼していなかったりする。勉強が足りなかったせいかもしれないけれども。

警察にも、権力に溺れる人がいる。が、それはほんの一部で、たいていは、ちょっと怠惰で保身的だが、おおよそ誠実な人たちだろう。アメリカの中枢も同じようなもので、たいていは、ちょっと怠惰で保身的だが、おおよそ誠実で優秀な人達だ。ただ、その影で権力に溺れている人は一定数いるだろう。

フリーメーソン的なものが持っている権力とは何かというと、武器商人とかそういうのも無くはないが、基本的にはその知性だろう。智者は馬鹿を騙していい生活をする権利がある。ルターに批判された当時の法皇庁のお歴々と似たような人も、きっといくらかはいるだろう。

だいたい、中世のカトリック教会だって、上に登る人たちは貴族出の冷徹な思考の持ち主がほとんどだったのだろうし、バチカンというのもある意味で秘密結社だったのだろう。その秘密を理解しうる知性を持った市井の技術者だとか、オリエントの学芸に通じていた修道騎士団なんかは脅威だっただろう。

民主主義は終わった、とか言う前に、一度陰謀論にまみれてみて、その向こう側の絵姿を想像するのも楽しいんじゃないかという気がする。なぜ日本ではドイツの話があまり報道されないのか、なぜ6時台のNHKニュースは毎朝韓国のドメスティックニュースを紹介するのか。

深読みするのも楽しい。社会的地位がある人は滅多なことを言うべきではないが、凡人にとっては陰謀論の裏読みは興味深いゲームと思える。本気の資料集めは面倒臭いが。

古い教典にも変な話が沢山載っている。宗教説話だと美しい部分だけ紹介されるけれども、もう少し広範に読むと結構気持ちの悪いことが書かれていたりする。

優良企業の中枢にもこういう気持ち悪さはある。広告や取材には美しい部分だけ紹介されるけれども、機会があって内部で働いてみたりすると、美しい部分はもっと美しかったりするが、醜い部分もちゃんとある。

結局は人間のやることだ。人間の奥にある純粋なものとか醜いものとか、それに似たものは法人の奥にもちゃんと潜んでいる。陰謀論は、火のないところには立たない煙なので、直接には嘘ばっかりだが、間接的には何かをきちんと語っている。まあ、そういうもんだろう。

このご時世、陰謀論とか宗教とかをあんまり偏見や盲信にまみれずに論じるには、秘密結社的なサロンが必要だろう。フラットなネットワークにはそぐわない。SNSとは本来そういう秘匿性を保証するものだったはずだが、現代アメリカ人とは文化的に明け透けすぎてあまりよろしくない。

個人の発言もカプセル化して、public, protected, friend, privateなどの属性をもっと細かくコントロールできるネットワークが欲しい。保護レベルも単軸リニアではいけない。家族とだけ話せる話題もあれば、同僚だけで話せる話題、趣味の友人にしか通じない話題、古いサークルの仲間とぼちぼちやる話題などがあるだろう。恋人同士の会話や医師と患者の会話などは秘匿された専用のパイプであるべきだ。

人間が織りなすシステムの最適解と、オブジェクトが構成するソフトウェアシステムの最適解に、さほど大きな違いがあるとも思えない。ミクロでは全然違うが、マクロでは似たようなものだ。今のwebはフラットな階層に並んだグローバル変数の集合体みたいなもので、よくあんな原始的なもので当時の人達は耐えていたな、などと後世の人達は回想するだろう。そういう異常性こそが祭りのような繁栄の原因ではあるのだろうけれども。

いや、私が知らないだけで、そういう秘密結社はすでにネット上のどこかにあり、わかる人にしかわからない違いを持ったプロトコルでシェイクハンドして互いを認証していたりするのだろう。
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by antonin | 2013-04-05 02:29 | Trackback | Comments(0)
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