安敦誌


つまらない話など
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最近の若くない者

昔のお年寄りというのは、なんというのか、明るい人が多かった。

栃木県にいた頃、週末になると原付スクーターで駅まで行って、1日100円で駐車して、在来線か新幹線に乗って東京に帰っていた。駅前にはでっかい駐輪場があって、入り口の受付にはシルバー人材センターあたりから派遣されるバイトのおじさんたちが働いていた。

そのおじさんたちは、いくらも給料なんてもらってないんだろうけど、いつも威勢がよくて、利用客にも元気に挨拶を返してくれた。ああ、外国から尊敬されていた日本人ってこういう人たちなんだな、自分の世代ってこの文化をあんまり継承できてないな、残念だな、みたいなことを思っていた。

ところが、平成18年あたりから、なんだかおじさんたちの様子が変わってきた。挨拶しても、不機嫌な顔をして「うぃっ」みたいな声を出すだけの人がボチボチと現れるようになった。最初は、まあそういう人もいるわな、みたいに思っていたのだけれど、そこから1年くらいで、だんだんとそういう人が増えてくる。これはなんだろう、と思った。

最初は年金だか給料だか減らされたのかと思ったが、よく考えたら2007年問題っていうのがあった。都内にオフィスビルが多数竣工して、オフィスの供給過剰になる問題、ではなくて、団塊の世代の第一陣が60歳を迎え、大量の定年者が出るというやつだった。新聞では得意客に配慮して、熟達した労働力が抜けることで職能の伝承がどうこう、という問題とされていたけれど、実は年金どうなるんだ、というような問題だったと思う。結果としては雇用延長だとか嘱託だとかいろいろの手が打たれて、2007年問題は緩和されて、大きな混乱は発生しなかった。

それはそれとして。駐輪場の雰囲気がこんなに変わってしまったのは、ひょっとして2006年定年組がシルバー人材センターに供給されたせいなのか、なんてことを考えてしまって、ちょっと驚いた。世代で人を括るのは、それが年下だろうと年上だろうとあまり気持ちの良いことではないけれども、そうは言っても世代文化というのはある。

私が実際に付き合いがあって見知っている数人の団塊世代の人達は、大体において愉快な人達だったけれども、それでもときどき妙に強硬な態度を示す場面があって、あれは不思議だった。強硬な態度を示す場面というのが人それぞれではあったのだけれど、大正生まれの人が見せる心配性とはちょっと違った、怒りのようなものが多かった。

人格の基礎はだいたい15歳くらいで確定してしまうから、好々爺は15歳くらいの時にはニコニコと人好きのする少年だったのだろうし、毅然とした爺さんは15歳くらいの時にはすでに毅然とした少年だったのだろう。で、戦時中の教科書が黒塗りされたのを使っていた世代からちょっと下って、新憲法が公布されてNew World Orderな世界になった日本で、最初の教育を受けた世代が団塊世代という人たちらしい。

そこでどういう教育がされたのかは、よくわからない。ただまぁ、明治大正とは違うだろうな、というのはある。明治が江戸を否定したのと同じような勢いで、昭和後期は明治から昭和前期を否定したんだろう。

石原慎太郎さんみたいな人は変だけれど、あの良いとこのお坊ちゃんが下賎の教育を受けた人を軽蔑しているのはわかる。たぶん彼が大正時代を生きていたら、欧米の文化を学ばずに朱子学っぽい国民教育に没頭する下賎の庶民を軽蔑していたんだろう。

それはいいのだけれど、あの敗戦の影響が、60年経過してこういう形で出てくるものなのかな、というのは思った。団塊世代は良きにつけ悪しきにつけパワーがあるから、死に絶えるまでいろいろと話題を振りまいてくれるだろう。

ジュニア世代になると、あんまりパワーはない。ロシアの40代は、思春期までをソビエトで育ち、大人になったらいきなり自由圏に放り込まれて困惑しているらしい。日本の30代(そろそろ40代も)は、オイルショックからニクソンショックのあたりに誕生して、バブルの絶頂期に思春期を迎え、いよいよ我々の番だ、というところでバブルが崩壊する。好景気に踊ることもできなければ、後に続く超氷河期世代のような苦しみにも同調できない。中途半端な境遇にあって、国民栄誉賞の松井選手以外はこれといって突出した有名人もいない。

古き良き日本人も去りつつある。個人的には80后の「さとり世代」が日本復活の鍵を握っていると思う。彼らは朝日新聞のような偏向にも産経新聞のような偏向にも嫌気が差しているから、そこそこバランスの良い道を歩んでくれるだろう。
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by antonin | 2013-06-25 04:47 | Trackback | Comments(0)
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