安敦誌


つまらない話など
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カサンドラの囁き

あまり多くはないけれども、思うところはある。本を読んでみたり、webページを検索してみたりして、いくらか情報を増やしてみた。日常生活で簡単に実践できる範囲で習慣化したことで、いくらかの理解や変化があった。が、今はそれについて述べる時ではないな、とも思う。

信用というものには尺度があるが、それは0から1ではなく、-1から1の範囲の値をとる。信用度1の情報源というのは、その情報源から得られる情報の全てが真実であると信用できる。信用度0の情報源というのは、その情報源から得られるメッセージの全てが情報量0となる。情報量0のメッセージというのは、そのメッセージを得る前後で、受けた側の知識の総量が全く変化しないようなものを指す。つまり、真実と全く無相関のメッセージということになる。そして信用度-1の情報源とは、その情報源から得られるメッセージの全てが真実に反すると信用できる。つまり信用度-1の情報源とは、そこから得られるメッセージが絶対に真実ではないことが保証された情報源ということであり、それは信用度1の情報源に匹敵する情報量を提供する能力を持っている。

イリアスの物語に、カサンドラというトロイアの女が現れる。ホメロスの叙事詩には人間に混ざって偶然の悪戯を擬人化したような神が幾柱も登場するが、カサンドラはアポロンの寵愛を受けて予言の能力を授けられる。しかしその愛を受け入れなかった報いとして、予言が誰にも信じられないよう呪いを受けた。かくしてカサンドラは、信用度0の情報源となった。

神話を寓話として現実世界に引き寄せると、カサンドラのような女はその鋭い直感から、後になってみれば正しいとわかるような話をいくつか述べる一方で、慎重さの欠如によって、明らかに事実と異なる話も同じような真剣さで語っていたのだろう。大当たりも出るが外れも多いというのは、野球のバッターなら人気が出るかもしれないが、情報源としてはとても使えたものではない。そういった、人間の本質の一部を形作る悲しい特性を、古代ギリシアの詩人はカサンドラという女に託したのだろう。

そして、信用度が負の情報源というものもある。驚くような情報を聞きかじったが、情報源を辿ると、出所はあのイカレた奴だった。これでこの情報は真実ではないということがわかり、安心できた。と、まあ、そういう逆説的に信頼された情報源がある。常識人から見た陰謀論者というのは、概ね-1に近い信用度を持った情報源として解釈される。

ここ安敦誌でも陰謀論は何度も展開しているし、密教にも手を出したし、実際に狂気の入り口辺りまでは到達したこともあるので、現状では負の信用度を持った情報源と見なされていることだろう。ここでは不動の一番人気になっているアレも、単品ではそこそこ信用されているが、それを書いている人物にまで興味を示した酔狂な読者があれば、その信用度の低さにがっかりすることだろう。

そういう具合でもあるので、私自身が信用に値する人物と見なされる程度に落ち着くまでは、私が信用しているものについては、言及しないという形で敬意を表すことにしておいたほうがいいのだろうと思った。
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by antonin | 2014-02-02 23:24 | Trackback | Comments(0)
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