安敦誌


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雑記

文庫版が発行されて、4冊ほど買ったのだけれど、しばらく読まずに放置していた「ローマ人の物語」をやっと読み終わり、自宅近くの書店で5冊目を購入。第一次ポエニ戦争のあたりまでは、一級の語り手である塩野さんの筆によっても、まずまず普通の物語だったのだけれど、カルタゴの名将ハンニバルが現れてから、俄然話が面白くなり、一気に読んでしまった。

5巻目にはハンニバルとスキピオ・アフリカヌスの直接対決があり、映画さながらの興奮だった。たまたまその場面を読んでいるときに聴いていた音楽がエピソードIIIのサントラから「アナキン対オビ・ワン」のシーンだった効果もあるかもしれない。この先、ユリウス・カエサルもオクタヴィアヌスもハドリアヌスもコンスタンティヌスも控えているのだが、全ローマの歴史を映画にするとしたら、ここがクライマックスなのではないかと思わせるほどだった。

文庫本では16巻まで、ハードカバーでは13巻「最後の努力」まで達していて先は長いのだが、少し待ったからといって入手が困難になるようなマイナーな本ではないので、ゆっくり読み続けていこうと思う。

ところで、第1巻がハードカバーで発売される際、1年1冊で21世紀にまで及んでローマの歴史をつづった本が刊行されるということに興味を持ち、第1巻「ローマは一日にして成らず」の初版本を書店の平積みから買った記憶があるのだが、ほとんど中身を読まないまま引越しのゴタゴタで紛失してしまった。また買いなおすのも馬鹿らしく放置していたので、文庫版を発行してくれて助かった。まさに読んで良かったと言える良書である。

この本のいいところは、偉大なローマの偉大な面を現代の日本人にわかりやすく伝えてくれる点にあるのは確かなのだけれど、それより感心するのは、塩野七生さんという人の、歴史上の「男たち」を見る観察眼のほうである。まぁ、この「ローマ人の物語」はすでに何年間にもわたって静かなベストセラーであり、今頃読み始めた私がどうこう言っても仕方がないのだが、こういう人の書く歴史物は本当に面白い。同じく歴史を分析的に描く名手と言われる、司馬遼太郎さんの著書は今までひとつも読んだことがないのだが、機会があれば読んでみようと思った。問題は、どこから手をつけるか、なのだけれども。

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別の項にしようかとも思ったが、ニュース・オピニオン系のBLOGになる気はさらさら無いので、雑記にうずめて、ひとこと。

<安保理改革>アナン氏「9月まで決定」を確認 | Excite エキサイト : ニュース

国連安保理事会の常任理事国というのは、どのように見ても差別的特権を持った立場であり、その差別的特権の根拠を冷静に考えれば、国家の人口や経済の規模の問題ではなく、あくまで、「第二次世界大戦の戦勝国」という点にある。そういう意味で、国連の安保理事会というのは、第二次大戦の戦後体制の象徴となっている。

第二次世界大戦の敗戦国である日本やドイツが、その差別的特権を持った少数国家に仲間入りしようという理屈がわからない。もっとも、国際政治なんてのは口八丁手八丁、最後に国益を増した者の勝ちだから、正論に従って行動するのが正しいとは限らない。それにしても、今頃ノコノコと常任理事国の特権に手を出すのが、果たして国益に貢献するのかというと、全くそういう気がしない。

敗戦後、日本は軍事力を放棄している。自衛隊の戦力は世界屈指だ、などという人もあるかもしれないけれど、私はそうは思わない。戦後史には詳しくないけれど、帝国陸海軍を解体されて以来、米国の意向もあって日本は再軍備したけれど、それはアメリカの軍事産業に貢献して貿易差益の解消に貢献するのが主な目的であって、想像を絶する価格の最新軍備を購入していても、実戦やそれに近い状況での訓練で軍備を使いこなす準備はできていない。

自衛隊にとって「晴れの舞台」であるはずのイラクで、これまであまり聞いたことのなかったオランダ軍に逐一守られながら、地元の有力者に国費を振りまいて水道工事をおこなうという、とうてい一国の軍隊の行動とは思えない活動を聞くにつけ、ますますその思いを強めた。

これは決して、「日本にはもっと強い軍隊が必要だ」ということを言っているのではない。日本人は世界の各地でお人好しであると笑われているのだが、それ自体は別に悪いことばかりでは無いように思う。現代日本の本分は、良質の工業製品を生産して、世界のお客様に買っていただくことであって、軍事力をちらつかせながら押し売りをすることではない。

諸外国は、客であるだけではなく、貴重な物資を売ってくれる先でもある。食料の自給率をカロリーベースで見ると、約40%になる。石油をはじめとするエネルギー自給率で言うと、わずかに4%しかない。これ自体も、問題はあるが特に悪いとは言わない。エネルギーのように無いものは仕方がないし、食料も、ある程度の輸入に頼ることは供給の安定につながる。

ところが、こうした輸入に生活の基礎を依存している国家は、外交上の安定が文字通り生命線になる。そうした状況をわきまえた上で、本当に「拒否権を有する常任理事国」なんて差別的特権が必要だというなら、それを目指すのも仕方がない。けれども素人目に見て、世界の紛争(安全保障上の問題)に口は出す(安保理常任理事国として発言する)けど、手は出さない(軍事力は行使しない)、金は持ってるから少しは出すけど、そのかわり、うちの商品を買ってね、なんて奴はどうにも信用ならないような印象しか与えないような気がするのだけれど、どうか。

むしろ、「常任理事国」なんて前世紀の悪習は廃して、安保理事国は完全に加盟各国の互選制にしましょう、なんて提案をしたらどうだろうか。現実的に見て世界の大国が既得権益を手放すとは思えないのだが、それにしても、自分も差別的特権にすがりつこうとわめくよりは、こうして聞こえのいい事を言って、その間に粛々と産業育成を進めるほうが、いくらか国益に適っているように思うのだけれど。政治家というのは権力には弱いから、そうもいかないのか。

まぁ、市井の一市民としましては、「国連安保理常任理事国」なんてステイタスよりも、海外に遊んでもゴミを投げつけられたり首を落とされたりしない関係を諸国民と結ぶことが重要ですので、あまり面倒なことにならないように祈っております。
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by antonin | 2005-06-12 22:33 | Trackback | Comments(0)
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