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人というのは、ラベルを貼らないと、物事をうまく認識できない生き物なんです。 私はちょうど第2次ベビーブーム、「団塊ジュニア」とか「子団塊」とかいうラベルを貼られた一群に属しています。当然第1次ベビーブームがあって、その人たちは「団塊の世代」と呼ばれたわけです。 こういった、比較的明快な統計的背景に基づいたラベルというのは、それほど強烈なステレオタイプを伴ったラベル付けでないので助かったという面があります。 一方で、具体的にどういう世代を指すのかあいまいですが、「現代っ子」とか「新人類」とかいうラベルが、その字面から明らかなように年齢的に上の人々から下の人々に与えられてきました。 これらは、「自分たちとは異なる」という面をことさら強調していて、自分たちにない能力を持っていると肯定的に捉える前向きな人もあったものの、概して否定的な語感を持っていたように思います。 そして、今社会に入り始めた世代がまた、あるラベルを貼られつつあります。当然、同時多発的にいろいろなラベルが並立しているのでしょうが、その中で気になるのが「ゆとり教育」です。 通称「ゆとり教育」と呼ばれる政策が徐々に導入された二十数年間に、小中高12年を通り抜けてきた人々へのラベルとして、「ゆとり教育」世代というものが導入されつつあるように思えるのです。 これを、ゆとり教育の成果として、心豊かで洞察力に富んだ世代だと肯定的に捕らえる人は少数派で、「ゆとり教育」で検索してみても、概ね否定的な意見が並んでいます。 これを、現代っ子や新人類と同じ、単なる世代間ギャップとして見ることができれば、問題は経験済みのものと言えます。 ところが「ゆとり教育」世代というのは感覚的なラベルではなく、現実として変化した教育システムという事実に基づいているため、先の問題とは異質なものを含んでいると思います。 端的に言えば、「ダメな教育を受けてきた人間はダメだ」という意味を含んだラベルに陥りやすいのです。 世代間ギャップではなく、世代間差別につながりかねません。 「ゆとり教育」世代というラベルは便利な切り口ですが、その使い方には十分注意を払う必要がありそうです。 とは言え、団塊の世代と呼ばれる人々にしても「戦争に行ったことのない奴に何がわかる」的な物言いをされたこともあるようで、それでも、華やかな高度経済成長の中で確かな世代アイデンティティを獲得していきました。 今社会に進出し始めた世代も、上の世代の言葉にヒネることなく、自分たちの生き方を確立してもらえればいいと思います。 がんばって。 今日の異口同音: 「ぜいに君」(119件) 「ゼイ肉マン」(58件) 「贅肉少女帯」(3件) 「脂肪遊戯」に通ずるものがありますが、やや少なめ。ひらがな、カタカナ、漢字のゆらぎを合計すれば、もう少し伸びるんでしょうが、元ネタに準拠ということで。 「ゼイ肉マン」の初出はマンガ「ドラえもん」の中なのだとか。ベタですね、藤子先生。
by antonin
| 2004-09-23 02:13
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