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明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 昨年末は酔いが深くなった通例で妄言を吐きましたが、暖かき読者の皆様におかれましては、変わらず黙殺して頂きまして誠にありがとうございました。あれから自分でも読み返してみてツッコミどころが多くて悶絶してしまったのですが、少々の箇条書きで自己反論を記すにとどめておきます。 ・システムの複雑度による理解の困難を理由とするなら、人間の脳ではなく類人猿や家畜程度の哺乳類の脳を研究することにより脳の理解が可能と言えてしまう。 ・脳の理解の難しさはその規模よりはむしろ、個別の細胞単位の「動作環境での」活動観測や信号伝搬の観測など、観測・計測系の問題が現段階では大きい。 ・脳が人間より大きく、運動能力が退化した生体のアイデアは、「宇宙人」のモデルとしてしばしば見られるグレイ・タイプをはじめとして、SFでは古くから用いられている。 ただし、そうした反論はあるにせよ、自分の子供に無理矢理にも「学力」を望み続けてきたこの国ではあるので、「論理的思考力」や「理性による自律」などを司る遺伝子のありかが示されたり、一部で肯定的な先行事例などが公にされたりしたら、私たちの子孫はそうした遺伝子操作に「プチ整形」以上の関心を示さないと言えるかという問題もあります。 今こうして文章を記入している時間帯、日本の電力のかなりの部分を原子力発電が負っています。原子力発電所は出力調整実験に失敗して以来、ほとんど一定出力で発電を行っていますが、電力消費には大きな日内変動があります。その変動分は主に火力発電がまかない、固定分は主に原子力発電がまかなっているので、電力消費の少ない夜間は必然的に原子力発電の比率が高まってきます。 しかし、こうした原子力エネルギーも、未来を開く夢のエネルギーと目されたり、生命を破滅に導く悪魔の技術と恨まれたり、両極端の評価から発達史を始めました。現在では制御の方法も成熟し、事故事例によるデメリットの様子もかなり明らかになってきました。 遺伝子技術も、現在は作用機構が十分に明らかにされていない状態で操作だけが一部可能になってしまったことから、倫理的に厳しい規制がひかれ、先進的な実験結果に対しては感情的な反応も起こっています。しかし、この技術も核反応の技術同様、機構が解明され、実験事例が蓄積されるに従い、おこなって良いこととおこなってはならないことが次第に明らかになってくるでしょう。 そうして脳に影響する遺伝子操作が解禁されると、世代間のギャップが現在のような文化的なギャップではなく、生まれた時代の技術レベルや技術の流行に左右された脳という、先天的で器質的なギャップになる可能性も考えられるでしょう。その器質的な差はたとえ小さなものであっても、これまでに起こってきたいかなる相互不理解よりも大きなものを引き起こしてしまうような気がします。それは、いったいどのような形で現れるでしょうか。 酒を飲んでいなくても結局妄想になってしまいましたが、今年も読む人を省みない独白を続けてまいる所存ですので、皆様暖かく黙殺の程御願い申し上げ奉りまする。
by antonin
| 2006-01-04 22:41
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