by antonin
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再び単なる日記です。 コメントでも書きましたが、小旅行のほうはムスコの体調も良く、無事に終えることができました。って、先週の話ですが。写真は選んでいる余裕が無かったので、またネタに困ったときにでも貼るようにします。 ---------- 今週末は仕事の関係で幕張に出張だったのですが、若干時間が余ったため、近くで開催されていたCEATEC JAPAN 2006を偵察してきました。ひどい天気でしたけれども。 あの広大な会場を短時間で巡るのははじめから不可能だと分かってはいましたが、今回は目的とする「電子部品・デバイス&装置ステージ」に到達することすらできませんでした。まぁ、目的とはいってもあくまで業務上の名目であって、個人的な興味からは電子家電見本市たる「デジタルネットワークステージ」を外す気は全く無かったんですけどね。 それにしても展示の要点すら抑える時間も無かったわけですが、その中でもいくつか面白い展示がありました。 ポスト携帯電話の開発テーマとしてここ数年熱気が上がっていたフラットパネルディスプレイ(FPD)領域に関しては、すっかり市場立ち上げに成功し、デバイス的には液晶(LCD)陣営では大画面化と応答速度の向上、プラズマ(PDP)陣営では画素の微細化や消費電力の低減など、対抗陣営に対して大きく劣っていた性能はひとまず合格レベルに達し、あとはブラッシュアップが残るのみとなりました。結果、展示会で目に見える進歩の面白みは少なくなっていました。 今後は完成度の高まったデバイス特性を生かしきる画像処理およびデバイス制御手法の練り上げと、そこに求められるであろう膨大な演算量を適正なコストの中で解決するコンピューティングの追求に眼点が移ってくると思われます。SEDや有機ELなんかはすっかり出遅れてしまって、あとは余程のブレークスルーがない限りはニッチな市場を占めるに終わるでしょう。 一方、面白かった技術としてはNTT DoCoMoグループが展示していた「音響OFDM」の実演がありました。この技術自体はすでに公式発表されているもので、雑誌等でも読んだことがありました。技術的にも特段難しいことはしておらず、むしろアイデアの勝利という感がありますが、個人的にこういうアイデア勝負の技術は結構好きで、是非見てみたいと思っていました。 展示会場では専門の説明員がついており、簡単な質問をしたところ丁寧に答えていただきました。ブースの小さなテレビモニターに音響OFDMによる変調を施したドコモのTV-CMがリピート再生されており、同サービスに対応した携帯電話機をテレビ音声の流れているスピーカにかざすと、CM関連サイトのURLが電話機に表示されるというデモンストレーションが行われていました。 このサービスにどの程度の市場価値があるのか正直わかりませんが、質問してみたところでは Q.この機能に対応するスピーカには特別な仕様が要求されるのか? A.この(デモに使用している)スピーカは一般的なもので、8kHzまでの音声が再生されるものであれば問題ない Q.音声信号のみ伝送するバンドとOFDMを掛けるバンドの境界は自由に設定できると思うが、このデモではどの程度に設定しているのか? A.そのとおりでバンドの境界は自由に設定できるが、このデモでは6~8kHzに信号を変調している との回答をいただきました。変調波を音声信号に擬態させるために、搬送波をデジタル信号ではなく音声信号のスペクトルに合わせて振幅変調するという独特の音声OFDM技術ですが、何より興味が沸くのが、可聴域にある変調波を耳で『受信』できるという点であるので、外聞を省みずスピーカに手と耳をあてがって変調波(であるところのCM音声)を聴いてみました。 すると、「チリチリチリ」という感じの軽いノイズが常に乗っていたものの、確かに変調波はうまく隠蔽されていました。ちょっとS/N比が落ちてきたFM放送という程度で、不快感はありません。説明員は音楽などには適さないが通常のテレビ放送などでは問題ないと説明していて、確かにそうした水準の音声となっていました。重畳する信号のビットレートをあまり欲張らなければ応用範囲は広いのではないでしょうか。 OFDMの代わりにスペクトル拡散した変調波などを乗せるということも安直に考えてしまいますが、スペクトル拡散変調では帯域あたりのパワーが小さいにもかかわらずホワイトノイズ的なスペクトルになるため、音声として聞くとかなりノイズが目立ってしまうような気がします。さらに受信側に汎用機器を利用することを前提とすれば、受信側のノイズリダクション回路で変調波が除去されてしまう懸念もあります。密な独立搬送波が並んだOFDMならではの、こんな遊びが可能というのは面白い発見でした。 富士通のブースでは画像に別の情報を重畳し、視覚的に元画像が損なわれないようにするという、音響OFDMと似たようなコンセプトの技術が展示されていましたが、こちらはステガノグラフィーの中でも使い古されたアイデアの改良版という感じで、あまり新鮮さは感じませんでした。展示ではQRコードに似た使い方を提案していましたが、「ここに情報がありますよ」というマーキングの意味で、QRコードのように人間にも識別可能な符号化のほうが益が多いように思います。軍事的な意味合いならまた違った効果があるんでしょうが。 ちょっと検索では見つけられなかったのですが、パソコン通信でDOS用フリーソフトを漁っていた時代に見つけた、秘密情報をエロ小説に変換するジョークソフトというのがあって、アイデアだけなら今でもあれが一番好きですね。東西冷戦の中、スパイが極秘情報を秘匿したエロ小説を送り合うというバックストーリーが秀逸でした。あと、一応動くものを作ってしまうというオチも。エシュロンやら中国のそれに相当するシステムやら、そうした傍受網をかいくぐるために今日もSPAMのフリをした暗号文が飛び交っていると思うと笑えます。(笑えない?) とまぁ、結局いつもの妄想になってしまいましたが、単純にああいったお祭りは楽しいですね。信教の根本が在来宗教ではなくて科学的なソレに置き換わってしまった私のような人間には、まさに本来的な意味の「マツリ」であるとも言えます。来年も参加できるといいなぁ。 最後に散財記。 厳密にはCEATECではない展示会場にCQ出版社の書販ブースがあり、日常立ち読みが難しい書籍が並んでいました。そこで思わず妄想の種(趣味の本)を購入。 「FPGA活用チュートリアル 2006/2007年版」¥2,310(税込) 私のような門外漢には最適な本です。嬉しい収穫。
by antonin
| 2006-10-10 00:50
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Comments(9)
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B705
at 2006-10-10 01:36
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僕など、ソレは、酒ですな・・。完全にバカだ(反省)。
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antonin at 2006-10-10 01:42
酒で宇宙論や倫理学を構築できたら、それはそれで偉業だと思います。
是非聞きたい!(あるいは「飲みたい!」とも)
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B705
at 2006-10-10 19:06
x
なんというか、上下もわからないくらいの泥酔状況であれば、まさに宇宙空間にいるような感覚かも・・。そういう意味では、僕はよく宇宙に行っているともいえるかなあ・・?・・倫理に関しては、酔ったフリをして悪事を働くと、なんだか許されるような(わけないな!?)。
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kao___ at 2006-10-11 15:40
トラックバック・・・やられてますなぁ。
うちは英語のトラックバックが多いです。
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antonin at 2006-10-11 22:24
コメントありがとうございます。
>B様 しばらく泥酔状態なんて経験していませんなぁ。 最近ビール一杯で簡単に酩酊状態に入れるので。 >かお まあこの程度の数なら仕方がないでしょうな。日に一桁レベルなので。 英語のトラックバックは自動で拒否できるんじゃなかったっけ? 詳しくはトップページのお知らせを参照。
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kao___ at 2006-10-12 01:37
いいこと教えてくれてありがとーーー!
TOPページなんて見ないので知りませんでした!
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antonin at 2006-10-12 19:58
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kao___ at 2006-10-13 02:16
TOPページは左端のところからログインするだけで、文字読まず・・・。
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antonin at 2006-10-15 23:47
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