安敦誌


つまらない話など
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ギャンブルの話

こういうタイトルで何か書くと、しつこくギャンブル関係のトラックバックが飛んできて地道に手作業で消してきたのですが、ついにSPAM-TBによるシステム傷害が頻発するに及んで、exblogが外部からのトラックバックを一律遮断してしまったみたいです。

良心的トラックバックをいただく皆さんにはご迷惑をおかけしますが、そういう事態ですのでしばらくご容赦願います。
コメントをいただければ本文から手動リンクしますので、お気軽に声をおかけください。

※11/16追記:現在は外部トラックバック受付が再開されているようです。同時にスパムフィルタも強化されているようですが、スパムトラックバックがサーバー能力を圧迫しており、不安定な状況は続いているようです。

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さて、本題です。

私はギャンブルというものを一切やらないクチで、統計的に見て損をすることが自明なギャンブルをする人間を「バカだなぁ」とばかりに見てきたんですが、最近少し見方が変わりました。

ギャンブルとは「負けた」人の失ったお金が「勝った」人に渡るゲームですが、その過程で「胴元」が一部を抜き取ります。そのため、全体的に見ると客は胴元に一定の料金を払い続けることになり、最終的には金銭的に見て損をすることになります。

もうちょっと統計的に見ると、馬券を1枚買うとか、パチンコで500円分玉を借りるとか、とにかく1回のギャンブルを打つことを確率論の「試行」と見ることができます。確率的には勝利確率と配当金から1回の試行あたりに得られる配当金の期待値を計算することができ、その期待値を1回の試行にかかる料金より少し低くすることで胴元が利益を上げることができるようになっています。

試行回数が小さいうちは配当金が期待値に近い値になる確率は低く、そのばらつきは非常に大きくなります。それが試行回数が増えるに従い、その平均値は徐々に期待値付近に収束します。理論上の話になりますが、無限回の試行を行うと厳密に期待値に収束します。

上の話をもう少しくだけた表現にすると、ギャンブルを始めたうちは、一度も勝たない人もいるし、払った金額の何倍も勝ってしまう人もいるが、長く続けるうちにその人の「実力」に見合った平均成績に落ち着くし、多くの人は負けのほうがいくらか多くなるということです。初心者が勝ってしまうとその印象が誰にも強く映るので、そうしたことが「ビギナーズラック」と呼ばれているのでしょう。多くのギャンブルは単純な確率論の世界ですから、実力と関係なく勝ってしまう人が出るのです。

ポーカーなどのカードゲームは実力の要素も大きいでしょうが、カジノなどでは客同士がゲームをするのではなく、実力的に最強と考えられるプロのディーラーを相手にゲームをするので、客を生かさず殺さず、長期的にはカジノ側が利益を得るという程度にゲームをコントロールされているのが普通です。

そうした理屈がわかっているために、私はギャンブルをしませんでした。

と、思っていました。が、よく自分自身を振り返ってみると、理屈でギャンブルは負けるから避けていたのではなく、実はギャンブルも面白そうだなと試してみても、実際全然面白く感じないのです。負け続けて、最後に勝つ瞬間を楽しむことができないのです。ちょっとした勝ち負けに一喜一憂しながらギャンブルを楽しむことができないのです。だからギャンブルを続けることができないのでした。

結婚相手として見ればそれはそれで安心かもしれませんが、実はここにはちょっとした落とし穴があり、逆の見方もできるような気が、最近してきました。負けることがわかっているギャンブルに、どうしてそれほど多くの人々が楽しめるのか。

ギャンブルを楽しむ人に男女の別はありませんが、どちらかというと男性のほうが多いような気がします。これは、進化論的に人間が備えることになった、ある種の効能をもつ特性なのではないかと思い始めました。私のようにギャンブルに対して冷めている人間も必要だったのでしょうが、それ以上に人間社会を動かしてきたのはギャンブルを楽しめる人間だったのかもしれません。

繰り返しますが、胴元が取り仕切るギャンブルでは長く続けると必ず負けます。その一方で、短期的に見ると勝つチャンスが必ずあります。そこで私のような人間は統計的な負けの確率を知っていてそれを避けているわけですが、感情的には、勝った経験より負けた経験のほうを印象強く感じてしまい、勝負に対してネガティブな結論を出す傾向があるといえます。

一方、ギャンブルを楽しめる性質の人は、たとえトータルで見て負けが多くても、その中で数回勝った経験の印象を強く感じて、勝負を続けることができます。これも度を越すとギャンブル中毒となり身の破滅を招くわけですが、ギャンブルを楽しみつつ潮時をわきまえる人は、困難な目標に対してチャレンジを継続できるだけの「健全な楽観性」を持った人であると見ることができます。

つまり、統計的な判断ができ、なおかつ楽観的に勝ちを予想して勝負を続けられる人間が、実は問題解決に最適な人間なのではないかと思いました。

実際のところ、この楽しめるとか楽しめないとかいう部分は、気の持ちようとか日ごろの習慣とかいった部分を越えて、多分に器質的で先天的な要素が強いのではないかと感じています。

人間の脳の中でも、哺乳類一般を越えて爬虫類などとも共通点の多い原始的な部分(大脳辺縁系)が感情を支配していると言われますが、そうした部分の働きは組織ごとの神経細胞数のバランスや内分泌など、微妙でありなおかつ遺伝の影響が大きい要素を持っています。また人間の理性的な思考が行われている大脳新皮質前頭前野の影響からかなり遠い部分でもあるので、楽しめるとか楽しめないとかいった感情的な部分を努力で改めるのは難しいと思います。(不可能ではないでしょうが。)

人間の評価として、ギャンブルが好きだけれども借金のない人というのは、意外と大成する可能性を秘めているのではないでしょうか。困難な目標を与えると成長するかもしれません。逆に、ギャンブルが嫌いな人間にノルマを設定して頑張りを求めるのは効率が悪く、もっと別の方法を考えたほうがいいでしょう。

愛煙者と嫌煙者の言い争いに似て、ギャンブルや酒を楽しめるかどうかで相互理解不能な断絶が発生してしまいがちですが、タバコとあとの二つが違うところは、後者はおそらく先天的な要因が大きいのではないかということです。酒なんて完全にエタノールやアセトアルデヒドの分解酵素に関する遺伝子を持つかどうかの問題であるとわかっていますから。先天的な資質の違いであると見れば、案外冷静に相手を見ることもできるのではないでしょうか。

人間の見た目は似ていても、頭の中身は多様ですから、それぞれのタイプを生かした付き合い方ができるといいですね。
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by antonin | 2006-11-14 02:48 | Comments(3)
Commented by B705 at 2006-11-14 18:44 x
ナルホド!・・ところで僕は、宝くじを1シメ(10枚)だけ、それも年3回、ジャンボだけ買うのですが、その理由は・・、「赤い羽根なども形骸化してしまっている地域に住んでいて、寄付の実感を味わいたい!」というものなんです(苦笑)。で、絶対に当たる1枚(300円)はおふくろ(引き換えに行かざるを得ない、健康ウォーキングのために)にプレゼント、という形にしています。・・もしこれで3億あたったら、酒おごるよ!
Commented by oki_mo at 2006-11-14 22:23
↑よし、今年も買うぞ!年末ジャンボ。↑
3億当たったら、子供ちゃんに、なにかプレゼント贈るね~♪
Commented by antonin at 2006-11-16 01:43
楽しいよね、ジャンボ宝くじ。私もたまに買います。
統計量に支配されないくらいの試行回数であれば大きな利益が出る可能性もゼロではないので、当たればでかいジャンボ宝くじを少し買うのはそれがお小遣いレベルなら悪い戦略ではないですね。
あと、「これは寄付なんだ」って言い訳しながら地方くじを買った経験もあります。(笑)

ところでジャンボ宝くじの収益って何に使われているんだろう?
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