by antonin
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「ヒトラー ~最後の12日間~」 パソコンテレビ Gyao 当初の予想以上にネットに接続できる時間が取れています。その貴重な時間を、Gyaoに費やしてしまいました。もう少し価格が安くなったらDVDを買うしかないな、と思っていた映画が、Gyaoで無料放映されていることを知り、全編見ることができました。 しかしIE7では不都合が多く、CMの前後で再生がストップしてしまうというアクシデントに見舞われました。そのたびに頭から見直しです。解決法としては、インターネットオプションでコイツ↓ を選択してインターネット一時ファイルの使用量の上限を200MBに設定するというのを突き止めるまでに、映画「バベル」の予告編を20回は見ましたか。本編は飛ばせてもCMは飛ばせないので。作品を見終わった感慨のうち、62%くらいは謎解きをしてRPGを無事クリアしたような達成感だったというのは秘密です。機会があれば2周目に挑戦してみたい。(余計な邪魔無く作品を鑑賞したいともいう) で、残りの38%ですが、こちらも秀逸でした。ドイツ人らしい透徹したヒトラー観ですが、実際あの国では、これ以外の描写が、今日も許されていないのでしょう。 監督は極めて透明な視点を自らに課したでしょうから、ヒトラーを悪魔のように憎んでいる人間にとっては、あっけないほど弱々しく矮小な人間に見えたでしょうし、ヒトラーを神のように崇拝している人間にとっては、直視しがたいほど自己中心的で矮小な人間に見えたことでしょう。結局史上の大悪人である「第三帝国総統」もまた、人間でしかないという当たり前の事をまっすぐ見せてくれる優れた映像でした。 もちろん、戦後的な視点の代弁者、命を粗末にする戦時観を対象化して見ている登場人物が劇中にあって、特に戦場のシーンなどでは一般的な現代人はそこに感情移入することで映画の舞台を内側から眺めることができるわけですから、到底完全な透明にはなりきれないのですが、そこはむしろ必要な演出でしょう。芸術的にも政治的にも。 戦争は狂気であるというようなことをよく言いますが、本作のような戦争記録を見るとおおむね戦争は正気で行われていることがわかります。たとえばジャイアンツが憎たらしいから今夜はやっつけてくれと願う気持ち、願いが通じて勝ったら嬉しい気持ち、負ければ悔しい気持ち、負けても次こそは勝つぞと励まし合う気持ち、その振幅が少しだけ大きくなった先に戦争の心理はあります。ただ違うのは、勝っても負けても人が死に、町は焼かれるというだけのことです。 戦争は狂気だから、自分たちの正気を思えば戦争など遠い話だというのは、きっと勘違いなのだと思います。何でも許してしまえば人は増長しますが、憎しみばかりを見せれば平和は音も立てずに消えます。消えたことすら気付かせることもせずに。ゲッベルス夫人のように振舞ってしまうのを避けることは、案外に難しいのかもしれません。 3月1日正午まで無料放送中。
by antonin
| 2007-02-19 02:22
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Tracked
from のこぶろぐ
at 2007-04-10 18:56
タイトル : ヒトラーが描いた絵画
アドルフ・ヒトラーの描いた人物画や風景画いろいろ(GIGAZINE)ヒトラーは若い頃、画家志望だったそうです。そのまま画家になっていたら、歴史は大きく違っていたんでしょうね。。ヒトラー総統のカラー映像...... more
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