by antonin
検索
最新の記事
記事ランキング
タグ
雑感(302)
雑談(151) 妄想(126) ニュース(96) 散財(77) web(65) おバカ(59) 検索(54) 親バカ(45) 日本語(41) PC(40) 季節(39) 昔話(35) 信仰(31) 政治経済(29) イベント(27) 言語(25) 音楽(24) 言い訳(22) ビール(15) 以前の記事
最新のコメント
ライフログ
ブログパーツ
ブログジャンル
|
実は今年の初め頃にも魔が差して20冊くらい本を買ってしまったのだけれども、結局読みきったのはそのうちの2冊くらいです。いかんいかん。ミヒャエル・エンデの「モモ」なんかも買ったのだけれども、こんなの読んでる時間はあるのだろうか。「算法少女」とかもすっごく読みたいのに、なんかメモリがスワップアウトして処理が著しく遅くなっているマシンのような状態で、まだ冒頭しか読んでいません。今のところ日経エレクトロニクスと文芸春秋で目いっぱい。 そんなこんなで本なんか買っている場合ではないのに、ついAmazon.co.jpの魔力に負けてしまい本を4冊も買ってしまいましたよ・・・。以下に告解し、懺悔します。赦し給え、救い給え。 「数理論理学」 松本 和夫 著 (¥3,675) 「数学基礎論入門」 前原 昭二 著 (¥3,360) 「達人プログラマー」 アンドリュー ハント,デビッド トーマス 著, 村上 雅章 訳 (¥3,990) 「計算機プログラムの構造と解釈」 ジェラルド・ジェイ サスマン,ジュリー サスマン,ハロルド エイブルソン 著, 和田 英一 訳 (¥4,830) 最初の2冊は、「マイミク」が立ち上げた自主ゼミっぽいコミュニティーで数理論理学を勉強することになったので、そのテキスト。「数理論理学」のほうは、証明論の基本であるという「ゲンツェンのLK」(よくわからん)の解説があるということで購入。「数学基礎論入門」のほうは、有名なクルト・ゲーデルの2つの不完全性定理について厳密な証明が解説されているということで購入。果たして理解可能だろうか。そこに至る前に「命題論理の無矛盾性」とか「述語論理の完全性」とかで蹴つまずきそうな予感。 とりあえず参考ページ:「記号/命題/述語論理」 実はこういうスタイルの「勉強」をするのは今回が初めてではなく、大学時代に所属していたサークルでも同じようなことをやっていた。そのサークルの出自はマルクスっぽい唯物史観を研究する赤系の団体だったらしいのだけれども、私が属していた頃はあまりそういう方面で過激に活動することはなく、ちょっと原発問題とか環境問題とかを考えてみるという程度だった。大多数の学生は血気盛んな理学部の理数バカ達で、そこに一人だけ工学部から参戦していたのが私だった。 当時はまだ化学系の学科に所属していたが、個人的には情報科学に興味があり、情報通信理論方面でクロード・シャノンの符号化定理をやってみたり、生体情報処理方面で(当時ニューロだのファジーだのがはやっていたこともあり)ヘッブの強化則だのホジキン・ハクスレイの式だの、パーセプトロンだのバックプロパゲーションだの、ホプフィールド・ネットワークだのボルツマン・マシンだのをテーマとするパートを主催していた。 実際に、当時できたばかりのANSI-CでSmalltalk80ライクなオブジェクト指向っぽい技法を適用しつつ、バックプロパゲーションで性格判断ルーチンをヒューリスティックに学習するというプログラムを書いてみたこともあった。結果しか教えていないのに、初期条件の違いによって性格判断ルーチンの内部パラメータが論理シナプスの結合係数に現れたり現れなかったりして、あれはなかなか楽しかった。 他の学生が主催するパートにも参加していて、(まあほとんど聞くだけだったのだけれども)「宇宙論」とか「素粒子論」とか「群論」とか「結晶学」とか「薬物・毒物学」とかそんなのを聞いていた。中にはさっぱりわからんものもあったけれども、それで点数を付けられるわけではないので、非常に楽しかった。「アーベル群」とか「サリドマイドの光学異性」など、なかなか専門の授業では聞くことのできない話が満載で面白かった。 その後、パソコン通信で哲学な人にネタを振られたりしたこともあって、ゲーデルの不完全性定理には非常に興味があった。学生時代にも教養の「記号論理学」をお遊びで受講したことがあったので、数理論理学とは何ぞや、くらいの知識はあったのだけれども、ゲーデルとか、ダフィト・ヒルベルトの数学基礎論の水準には遠く及ばなかった。この歳になって再勉強することになるとは思わなかったが、こういう偶然もけっこう楽しい。 あとの2冊は、仕事上必要・・・と言いたいところだけれども、そうでもなくて、やはり趣味が高じて手を出してしまったもの。「達人プログラマー」のほうは、まだ仕事に使えるかもしれない。一方の「計算機プログラムの構造と解釈」というのはMITのコンピュータサイエンス入門書ということになっていて、LISPの派生言語であるSchemeを開発した先生が書いた教科書ということだった。これは完全に趣味。結果的にEmacs LISPの理解が深まれば、仕事にも応用できるかもしれない。 「計算機プログラムの構造と解釈」第2版は、Amazonあたりを見ると、翻訳が最悪というもっぱらの評判で、「原書を読むべき」という言葉が多かったのでちょっとひるんだが、幸い「なか見検索」という、数ページ「立ち読み」できるようなサービスが提供されているので、怖いもの見たさで読んでみた。が、別に普通だった。 平成の国語教育を受けてきた人にはあるいは耐えられないのかもしれないが、普通に昭和の国語教育を受けた人間には全くストレスなく読める。しかも私が学生だった頃の理工系教科書なんて、翻訳じゃなくて日本の教授が普通に書いた本だってこれくらいの難解な文体は普通だった。英文を読むよりはるかに読みやすいし、だいいち原書は邦訳の4倍くらいの値段で売られていて買う気がしない。まあ、若い人は積極的に原書に触れてみるといいだろう。英文に馴染むことに損はない。ただ、そこにシェイクスピアのパロディなどが散りばめられていることにどの程度気付くのだろうか。 ネットで"Structure and Interpretation of Computer Programs"の略語であるSICP"を検索すると、MITや訳者の和田さんのサイトなどがヒットし、他にも自主勉強サイトなどがあり面白い。 どうでもいいのだけれど、「数理論理学」の本を、間違えて宇都宮に発送してしまった。現在東京に再配送を依頼中。うっかりしてた。 こういう、仕事に直接関係しない娯楽にうつつを抜かし、「多芸は無芸」の体現者としてまた前進してしまうのかと思うと情けない部分もありますが、まあ一生こうやって雑食生活を続けるやつが世界に少しぐらいいてもいいんじゃないか、という程度にゆるく開き直っています。
by antonin
| 2007-09-21 01:32
|
Trackback
|
Comments(6)
ご利用誠にありがとうございます^-^
弊社は今R0とかリネ2とかFF11とか扱っております 特にR0が大量に在庫を持っております こちらの値段の方がほかの業者さんより一番安いですね こちらの販売してるホームページは http://www.rmtro-jp.com/blog/です ご参考してから、もしご希望の鯖がありましたら、 是非ご連絡するのは幸いですね^^ または弊社の信用とサービスがいいです こちらと対応したお客様が分かっています それはご安心くださいね 以後でよろしくおねがいいたします^-^
0
Commented
by
antonin at 2007-09-21 21:46
は?
Commented
by
oki_mo at 2007-09-21 22:40
あんとにん、なんだか、営業されちゃってるよ?(笑)
Commented
by
antonin at 2007-09-22 11:21
コメントありがとうございました。
早速、体全身で子育てをしています。妻の苦労を体で覚えます。 妻、第二子はしばらく病院です。 アントンさんのお財布がうらやましいです。 本については、図書館活用に専念してます。 私達の区はかなり、ネット検索でおもしろいものがあります。 ビデオは水曜日限定であそこのお店で、安く借りてます。 このブログも改めて、読むと、話が多岐にわたり、濃いですね。 お茶、ありがとうございます。そろそろ秋の安渓青茶が入荷するので、アントンさんに、秋ものの柑橘系が、ガツンと鼻にくる茶をご用意いたします。
Commented
by
antonin at 2007-09-25 22:04
>高橋銀針さま
こちらこそコメントありがとうございます。 「ぼくちゃんとおとうさんはどう過ごしているのだろう」と我が家でも心配していました。もちろん、おかあさんと赤ちゃんも心配ですが、ともあれ出産を乗り越えられたということで一安心しました。 >アントンさんのお財布がうらやましいです。 いやいや、現在可処分所得がゼロなので、本当は散財は厳禁なのです。ぜひとも内密に。 図書館のweb検索システムも都内随一なので便利なのですが、遅読なもので、1冊2週間では読みきれないのです。 >秋ものの柑橘系が、ガツンと鼻にくる茶をご用意いたします。 あ、うれしいですね。楽しみにしております。
|
ファン申請 |
||