安敦誌


つまらない話など
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チゲ鍋雑感

新年会でキムチ鍋を食ってきた。日本ではキムチ鍋のことを、よく「チゲ鍋」と呼ぶが、「チゲ」とは朝鮮語で鍋(料理)のことなのだという。「フラダンス」というのも似たような連語構造になっていて、「フラ」とはハワイ民族の言葉で踊りの事を指すのだという。ついでに言えば、「アイヌ人」という場合の「アイヌ」も、彼らの言葉で人間の事を指す単語らしい。

これらの言葉を指して、即ち「誤用だ」とする意見もあるが、自分たちの文化では唯一の存在であったものが、異文化に接して相対化されるときに、相手の言語でこうした意味的に少々おかしい固有名詞化がされるというのは、実はそれほど異常なことでもないように思う。

「九官鳥」が、その鳥を日本に送った際の随行官吏の役職「九官」を鳥の名前と勘違いしたという話も良く聞くが、これは実話なのだろうか。「カンガルー」の名前の由来にも似たような話があるが、これも実話なのだろうか。どうにも落語のネタのようなものに思えなくもないが、ありえない話でもないというのが面白いところだ。

私たちが「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」のことを「イギリス」と呼ぶのも、案外似たようなものかもしれない。オランダはNetherlandなのかHollandなのかよくわからないし、フィンランドも、彼ら自身は自国のことを「スオミ」と呼ぶらしい。アメリカ人はきっとグルジアのことをジョージアと呼んでいるだろうし、日本人はこれでも比較的行儀のいいほうではないかと思う。

日本は英語では「ジャパン」と呼ばれるのが一般的だが、これは「日本」という漢字を中世中国語の発音で「ジッポン」だかなんだかと読むのが由来だそうで、マルコポーロの「ジパング」も似たような事情であるらしい。これにしてもフランス人は「ジャポン」だし、スペイン人は「ハポン」だし、ドイツ人にいたっては「ヤーパン」だし、かなり適当なものである。しかし、この適当さ加減が古くからの東西交易の歴史の長さも示していて、これはこれで面白いものがある。

古いラジオの周波数表示は"KC"などとなっていて、これは「キロサイクル」の頭文字だった。その後SI単位系の制定時に、電磁波の実在を示す実験を行ったハインリヒ・ヘルツの業績を称えて「ヘルツ」(Hz)という単位が与えられたため、周波数表示はkHzというような表示になった。もし電磁波の実在を示したのがHeltzさんではなくMcDonaldさんだったりしたら、今頃はラジオの周波数を「80メガマック」などと呼んでいたのだろうか。

もっとも、Mc-だのMac-だのというのは、アイルランドあたりのケルト系住民に一般的な「だれそれの息子」という意味らしく、スウェーデンやイングランドなどの-sonというのと同じらしいから、これだけが単位名になることはないだろうが。ロシアあたりでは姓の末尾が「イチ」となるのが、やはりだれそれの息子という意味だったような気がするが、よく覚えていない。アラブ系だといまだに家系名としての姓が無く、ファーストネームが自分の名前、ミドルネームが父の名前、ラストネームが祖父の名前というようなシステムを残している地域も少なくないという。

キムチチゲに使われている唐辛子の原産地は南米で、それがまずヨーロッパに渡り、南蛮貿易によって西日本に入り、次いで朝鮮半島に渡り、彼の地でははじめ「倭芥子」と呼ばれていたなどと記した文献もあるらしく、なんだか世界というのは面白いものだなぁと思う。唐辛子は朝鮮に根付いたのちに大陸経由で琉球に渡り、沖縄では南方中国語による「高麗胡椒」を音訳した「コーレーグース」という名前で呼ばれているらしい。

なんだかとりとめのない内容になったが、まぁいいだろう。
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by antonin | 2008-01-08 03:07 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 104hito at 2008-01-08 05:46
そういえば、電話の発明はグラハム・ベルがエリシャ・グレイのアイデアを盗用したという新著が発売されたようでつが、それが真実の場合ナニがどう変わるのかドキドキ♪
Commented by antonin at 2008-01-10 02:25
コメントありがとうございます。

そんな話があるのですね・・・。そして「デシベル」が「デシグレイ」に・・・変わらんでしょうなぁ。

モークリーとエッカートのENIACにしても、ワトソンとクリックのDNA構造にしても、ダーウィンの進化論にしても、同時期に同じような研究をしていたライバルとの関係がかなり怪しいことになっていますので、特許出願がほぼ同着だった電話のケースでは、掘ればいろいろと出てくるのでしょうね。くだんの特許もすでに切れていますので、名誉だけの問題になるかとは思いますが。
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