安敦誌


つまらない話など
by antonin
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
検索
最新の記事
水分子と日本人は似ている
at 2016-06-04 01:49
ほげ
at 2015-06-05 03:46
フリーランチハンター
at 2015-04-17 01:48
アメリカのプロテスタント的な部分
at 2015-04-08 02:23
卯月惚け
at 2015-04-01 02:22
光は本当に量子なのか
at 2015-03-17 23:48
自分のアタマで考えざるを得な..
at 2015-03-06 03:57
折り合い
at 2015-03-01 00:19
C++とC#
at 2015-02-07 02:10
浮世離れ補正
at 2015-01-25 01:21
記事ランキング
タグ
(294)
(146)
(120)
(94)
(76)
(64)
(59)
(54)
(45)
(40)
(40)
(39)
(32)
(31)
(28)
(27)
(25)
(24)
(22)
(15)
最新のコメント
>>通りすがり ソ..
by Appleは超絶ブラック企業 at 01:30
>デスクトップ級スマート..
by 通りすがり at 03:27
7年前に書いた駄文が、今..
by antonin at 02:20
助かりました。古典文学の..
by サボり気味の学生さん at 19:45
Appleから金でも貰っ..
by デスクトップ級スマートフォン at 22:10
以前の記事

自由意志と決定論

以下はメモ書きです。

--

『自由意志と決定論は両立しうるか?』

「決定論」とは:
未来は過去の状態から一意に定まる

言い換えると:
「宇宙の法則」と「現在の宇宙の状態」から「未来の宇宙の状態」が一意に決定可能

言い換えると:
「未来の宇宙の状態」は同時に複数を取りえない

言い換えると:
「絶対時間tにおける宇宙の状態」は、「宇宙の法則」と「宇宙の初期状態」と「独立変数t」により一意に定まる関数で表される

言い換えると:
Ut = f(U0, t) と表される。ここでUtは時刻tにおける宇宙の状態(全宇宙の状態を一意に記述できる情報)、tはt>0を満たす宇宙の絶対時間、U0は絶対時間t = 0における宇宙の状態、f()は初期状態と時刻から一意に定まる関数

言い換えると:
あるU0 = Cを共有し、一連の時刻tに依存する関数f(U0, t)を「ある特定の宇宙の歴史」とすると、U0は定数CなのでUt = fc(t)と表される

要約すると:
私の住む宇宙が決定論的であるとは、ある時刻における私たちの宇宙の全状態をパラメータtによってfc(t)と一意に記述できるということ


「自由意志」とは:
意思が自由であること

「自由」とは:
Aの状態がBの状態に全く影響を及ぼされないとき、「AはBから自由である」とする

「意思」とは:
判断の主体?
意識?
ではなく
現状を認識し、決定を下すもの

言い換えると:
外部の情報を読み取り、内部に持つ記憶に照らし合わせ、一定の法則にしたがって決断を下すシステム

言い換えると:
ある時刻tにおいて外部状態Etと内部状態Itから決断Dt+1 = f(Et, It)を求める関数


「自由意志」とは:
AがBの影響を受けずに決定を下すこと。

Aとは:
人間の意思

「人間の意思」とは:
人間の内部状態Itと関数fの組

Bとは:
神?
他の人間の意思?
「宇宙の法則」?

A=「コンピュータ」、B=「何か」とおくと、
「自由意志」とは:
「コンピュータ」の出力が「何か」の影響を受けない。

一般的なコンピュータの模式図:
b0004933_22524978.gif


コンピュータの意思は自由か:
入力と記憶が一意に定まれば、出力は一意に定まる
→「コンピュータ(の演算回路)」は「(入力と記憶に対して)自由ではない」

コンピュータの意思は自由か:
出力は入力の影響を受けるが、一意に定まらない
→「コンピュータ(の演算回路と記憶)」は「(入力に対して)自由ではない」
だが
→コンピュータの出力は入力によって一意に定まらない

「自由」とは:
自らをもって由(よし)とする

言い換えると:
内部状態に基づいて出力を決定する

言い換えると:
内部状態「のみ」に基づいて出力を決定する?
外部入力と内部入力の双方にもとづいて出力を決定する?

「自由意志」とは:
外部の影響を受けずに決定する?

言い換えると:
状況を無視して決定すること?

ではなく

「自由意志」とは:
外部の影響だけでは決定しないこと

言い換えると:
「意思」の主体の内部状態(記憶)によって決定(出力)が影響を受けること

言い換えると:
決定が外部入力の影響は受けても、同時に内部状態の影響も受けるため、外部入力によって決定が一意に定まらないこと

言い換えると:
内部状態(記憶)を持つコンピュータは自由意志を持つ

限定すると:
押しボタン式のオン・オフ スイッチは、同じ「押す」という入力に対し、内部状態が「オン」であれば「オフ」を決定し、内部状態が「オフ」であれば「オン」を決定できるという意味において、最も原始的な自由意志を持つ

「自由」とは(再定義):
Bの状態が一意に定まってもAの状態が一意に定まらないとき、「AはBから自由である」とする

コンピュータを除く外部状態を含めた模式図:
b0004933_23382031.gif


記憶とは:
内部にあり、出力により書き換え可能な情報
かつ
その一部を入力として利用できる

環境とは:
外部にあり、出力により書き換え可能な情報
かつ
その一部を入力として利用できる

記憶と環境の本質的な差とは:
演算と一体であるかどうか

自己とは:
演算と記憶が一体となったもの

他者とは:
演算と記憶が一体となったもの
かつ
自己ではないもの

環境とは:
他者の総体

言い換えると:
環境とは他者の演算と記憶の総体

「自由意志を持つ」とは:
自己の意思が他者の意思から自由である

言い換えると:
他者の出力によって自己の出力を一意に定めることができない

言い換えると:
自己の出力によってのみ、自己の記憶を書き換えることができる

言い換えると:
記憶が外部から隠蔽されている


「決定論」とは:
「宇宙の法則」と「現在の宇宙の状態」から「未来の宇宙の状態」が一意に決定可能

言い換えると:
私の住む宇宙が決定論的であるとは、ある時刻における私たちの宇宙の全状態をパラメータtによってfc(t)と一意に記述できるということ

言い換えると:
絶対時間tにおける世界の状態UtがUt = (Et, It) = fc(t)と記述できる

言い換えると:
絶対時間tにおける自己の出力d(Et-1, It-1) = d(fc(t-1))と記述できる

言い換えると:
自己の意思は絶対時間tによって一意に定まる

言い換えると:
絶対時間tから自由な意思は存在しない

ただし

絶対時間tにおける自己の出力d(Et-1, It-1)は記憶It-1を引数に持つ関数であるので、外部状態Et-1から一意に定まる関数d(Et-1)として表すことはできない

言い換えると:
宇宙内部の環境に存在する他者の意思から自由な自己の意思は存在しうる

したがって

決定論的宇宙では、絶対時間tから自由な意思は存在しえないが、決定論的宇宙内部の環境条件から自由な局所的自由意志は存在しうる


決定論的ではない宇宙では?

決定論的ではない宇宙とは:
宇宙の状態は、過去の宇宙の状態によって一意に定めることができない

言い換えると:
宇宙の状態が一意に定まるとすれば、過去の宇宙の状態と宇宙の外部から与えられる入力によって宇宙の状態が一意に定まる

宇宙の外部からの入力とは:
量子の統計的性質?
神はさいころを振り給う?
→わからない

決定論的でない宇宙とは:
宇宙の状態は過去の宇宙の状態と、宇宙の外部からの入力により一意に定まる

決定論的ではない宇宙での自由意志とは:
宇宙の内部にある他者に対する自由意志は存在しうる
宇宙の外部からの入力に対する自由意志は?

宇宙の外部からの入力に対する自由意志とは:
自己の意思が宇宙の外部からの入力から自由である

言い換えると:
宇宙の外部からの入力によって自己の出力を一意に定めることができない

言い換えると:
自己の出力によってのみ、自己の記憶を書き換えることができる

言い換えると:
記憶が宇宙の外部からの入力から隠蔽されている

しかし
自己の記憶は自己の出力と宇宙の外部の入力によって書き換えられる

言い換えると:
宇宙の外部からの入力によって自己の記憶と外部状態が一意に定まる場合は、宇宙の外部からの入力に対して自由な意思は存在しえない

言い換えると:
自己の出力が自己の記憶と外部状態に影響する限りにおいては、宇宙の外部からの入力に対して自由な意思は存在しうる


絶対時間tからの自由意志は:
宇宙の外部からの入力が絶対時間tによって一意に定まるのであれば、絶対時間tから自由な意思は存在しえないが、それ以外から自由な意思は存在しうる

宇宙の外部からの入力が絶対時間によって一意に定まらないのであれば、絶対時間tも含めた全てから自由な意思が存在しうる


結論:
宇宙が決定論的であろうとなかろうと、自己の中に隠蔽された内部状態に影響を受けて出力する関数は、自由意志を持ちうる

言い換えると:
宇宙が決定論的であるとしても、自己を含めた宇宙の状態を一意に定めるのは絶対時間tというパラメータのみであり、宇宙内部での自己と他者の関係における自己決定性では「自由意思」の存在可能性に関して違いはない

限定すると:
運命に身を委ねて迷わないのも、自己判断を信じて思考するのも、信仰という内部状態と目の前の外部状況から出力を決断するという意味において、どちらも等しく自由意志である

別の限定をすると:
アポロンとアテナがどのように人間に干渉しようとも、ヘクトルとアキレウスの意思には一定の自由が残されている。
[PR]
by antonin | 2008-03-05 00:36 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://antonin.exblog.jp/tb/8125081
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 昔々、あるところに エサを与えないでください >>


お気に入りブログ
外部リンク
外部リンク
ライフログ
ブログパーツ
Notesを使いこなす
ブログジャンル