安敦誌


つまらない話など
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戦艦大和と高速道路

文藝春秋なんかを拾い読みしていて、戦艦大和は当時の日本で国家予算を安定して引っ張ってこれる利権事業だったなんて話が載っていて、なるほどと思う。「大艦巨砲主義」という看板は、たとえ航空戦の時代が見えていても、予算確保のためには下ろすことのできない看板だったらしい。

荒っぽい比較ではあるのだけれども、現代の道路事業なども似たような話だと聞くと、妙に納得する。「地方景気」という錦の御旗は、そう簡単に下ろすわけにはいかない。そういう時代ではないという実態が見えているとか見えていないとかそういった問題ではなく、止まれば死ぬので止まれないのである。

戦艦大和はその乗組員も理解するような無理な戦法で悲しく沈んだのだけれども、そうした国家予算による最高度の技術開発を実地で経験したエンジニアが戦後の日本で製造業を支えたのだという。国破れて技術者あり。

そういえば道路事業なんかも、国を潰すくらいの費用を消費してはいるけれども、その費用によって世界最高水準の架橋技術やトンネル掘削技術などを日本にもたらしたし、透水舗装や静音舗装などの技術は日本全土に地味に広がっている。ODAという黍団子をぶら下げて、世界中でその技術を遺憾なく発揮していたりする。東アジアや中国が一息ついて、今度はアフリカなのだという。国破れても、土建技術は残るのだろう。

参勤交代などもやめるにやめられなくなり、国を治める藩主が豪商から借りる借金が天文学的になり、明治維新のどさくさでその辺りを棒引きにしたらしい。日本とはそういう国、という言い方もできるかもしれないし、あるいはどこもそんなようなものなのかもしれない。そろそろ戦争でも、というのは、ひとりワーキング・プア弁士の願望ではなくて、案外に切れものの政治家は今後20~30年程度を射程にして、そういう計画なども立てているのかもしれない。

世界大戦などは必要ない。過剰になって絡み合って機能しなくなったルールを焼き払えばいいだけなのだ。焼畑農業のような原始的なやりかただけれども、実際に日本はそうやって不連続に大発展してきたわけだし、グールドが数度にわたる大絶滅を重視するのも、そのあたりに要点があるような気もしてくる。新しい建物を建てるには、古い建物を温存するやり方よりも、発破をかけるほうが効率がよい。

なんにせよ日本国が潰れて日本共和国が成立するような事態になれば、私個人は職を失って路頭に迷うような小市民だから苦労するだろうが、それで日本が再生するなら、あるいはそういう道も悪くないかもしれない。あと30~40年後というと生きていれば老境だから、混乱期に人生の幕を下ろす可能性もあるが、それはそれでいいだろう。戦後の発展を見ずに戦場や市街や牢獄などで死んだ日本人はいくらでもいた。

ただ単純に崩壊するのではなく、どうせ棒引きにする借金だからと無制限に浪費して、戦艦大和級に語り草になるような巨大プロジェクトを咲かせてから散って欲しい。土木になるのか機械になるのか電子になるのかバイオになるのか、はたまた原子力になるのかは知らないけれども、どうせならそういうものを見てみたい。

戦艦大和でもアポロ計画でもいいけれども、意味はともかく明確な目標と潤沢な予算と度量の大きい管理者があれば、優秀な技術者というのは極めていい仕事をするものだし、そこで育った若い技術者はその後にいくらでもいい仕事を継続できる。今年生まれた子供が大学院を出る頃には、そういう無謀な一大計画があると面白いんじゃないか。やる気のない奴など吹き飛ばしてしまえ。私は当然吹き飛ばされるほうの立場なんですが。

巨額の国債残高なんかを見て、これはひょっとするとハナから返済する気がないんじゃないかと思えてきたりもする。理論的には本当にそれをやると郵貯が引き出せなくなったりして問題なのだけれども、そこはそれ、新進気鋭の経済学者が繰り出す数字のマジックで解決できるかもしれない。法律と大衆心理で手当てすれば無理を通すための道理を仕立て上げることもできる。カネなんてのは所詮そんなものである。

日本国は戦後60年、よく続いたほうだと思う。あとどれくらいこの政体が続くのかは、過冷却水も刺激がなければ凍結しないように、偶発的な事象によるのでわからないけれども、あまり期待しないでいれば、そこはそんなに居心地の悪いものでもないだろう。敗戦でも三井も住友も三菱も安田も生き残った。トヨタ、パナソニックあたりは何があっても生き残るだろう。まぁどうなるか知らないけれども。
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by antonin | 2008-05-29 02:09 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kawazukiyoshi at 2008-05-29 21:45
あと30~40年後というと生きていれば老境
それまで生きていません
残りの年など数えませんが
ちょっと悟りすぎのブログですね。
<なるほどと思う>
私はなるほどと思わないのです。
いやな言葉を残してしまいました。
ごめんなさい。
でも
今日もスマイル
Commented by antonin at 2008-05-30 01:28
コメントありがとうございます。

嫌でした?
ごめんなさいね。
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