安敦誌


つまらない話など
by antonin
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案外普通

いろいろと変なことを書いてきたつもりだったけれども、案外普通な日本人だったんだ、ヲレ。

痛いニュース(ノ∀`):“日本人” 宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割、「先祖を敬う気持ち持つ」9割…読売調査

みんな宗教哲学してるじゃないか。ちょっと安心した。

しかしまぁ、いかにも系の宗教から見ると「先祖を敬う」とか「自然の中に人間の力を超えた何かを感じる」って宗教の範疇に入るんだな。

先祖は過去に生きていた人間で、現在ではその意識は消滅しているか、千の風にでもなっていると思う。でも今の豊かな世の中を作ってくれてありがとう。今は亡き、名も知らぬご先祖様に感謝します。山口県の商店から東京の自宅まで注文の翌日に荷物が届くという、驚異的なシステムを現場で支えてくれている名も知らぬ皆さん、別に崇拝はしていないけど、感謝と尊敬はしています。いつもありがとう。お蔭様で便利に暮らしています。

自然界は誰かが作ったというより、ただそこにあるだけだと思う。でも台風とか止められないし、太陽にオンオフスイッチとか付けられない。これって明らかに人間の力を超えてるでしょ。別に崇拝はしていないけど、敵わないと思っています。日本人の多くはそういう風に捉えることができるのだけれども、これは国際的にはけっこう変な感覚なのかもしれない。ニュートラルすぎるのかもしれない。

歴史上にはこういう考え方、感じ方ができた民族が他にもあって、それが古代ローマ市民だった、なんてことは塩野七生さんが語っている。ユピテルみたいないかにもな神様が祭ってある神殿もあれば、ミネルヴァみたいに知恵の象徴が祭ってある神殿もある。「寛容」だとか「協力」なんていう概念を祭った神殿もあれば、カエサルやアウグストゥスという人間を死後に祭った神殿もあった。ローマ人も、崇拝する神に服従するとかではなしに、何か困ったことがあったら神殿に行って愚痴を聞いてもらったり、神殿の中だけで許される「秘儀」で憂さ晴らしをしたりしていたらしい。

出雲大社も東郷神社もあって、酒造りや刀鍛冶を専門に担当する神様を祭った神社なんかもある日本によく似ている。日本の祭りのあのぶっちゃけた感じなんかも、古代ローマとよく似ているのかもしれない。日本人の考え方は世界に紹介する価値のある優れたものだと日下公人さんが淡々と語っていたのも、このあたりのゆるい神聖感と、それに連なる純朴な性質なのだろうなぁ、という気もする。

今の日本で、具体的な概念のすごさというものを神様を使って表現して、それを祭った祠を作っても別に変な感じはしない。これはやっぱり宗教なのかもしれない。トヨタ生産方式を祭ってある神社とか、クロネコヤマトの宅急便や日通のペリカン便の配送システムを祭ってある神社とか、楽天とかAmazonとかで買い物ができるwebシステムを祭ってある神社とか、そんな神社があったらぜひ参拝してお守りを買ってみたい。500円くらいで。

文藝春秋に与謝野馨さんと麻生太郎さんが対話している文章が載っているんだけれども、与謝野さんのせりふの100%に頷いてしまう。80%とかはよくある現象で、ドーキンスなんかも95%くらい同意できて素晴らしかったのだけれども、いくら分量が少ないにしても言葉の100%に同意できたというのは、へそ曲がりの私にしては非常に珍しい事態なのだ。自分でも驚いた。与謝野さんなんかの政治ビジョンが若い世代にもっと届くようになると、人心も安定するだろうに。なんだか惜しいなぁ。

「ニュー速民」は、口は悪いにしても意見の本流は同意できるものであることが多い。そういう彼らも、与謝野さんの適度に明晰で、かつグロテスク過ぎない望みと救いのある政治展望を見れば、私と同じように安心するんじゃないか。で、首相には演技の上手い麻生さんを立てておく。外交にも報道にも官僚との折衝にも利権との折り合いにも強い。麻生さんが外務大臣時代にロシアや中東でやったことというのは、最近には珍しい良質な外交だったのだという。麻生さんが矢面に立っている奥で、与謝野さんが番頭になって実務を統合的にコントロールする。こういう姿は、かなり理想的なんじゃないか。

その前に一度民主党に政権を取ってもらう。民主党は改革案の宝庫だから、いろいろと具体的なアイデアを出すだろう。しかし、民主党は全く出自の異なる議員の寄せ集めだから、反自民というかろうじて彼らをつなぎとめている錨を失ってしまえば、総論賛成、各論反対で実務は滞るだろう。統率力のない改革というのは、必ず失敗する。ただ、その中でも光を放つ政策がいくつか芽を出すことだろう。それを自民党が摘み取り、実務担当能力のある議員がいればそれを引き抜いてもいい。そういうのは自民党の「お家芸」なので、まだそういう能力は残っているはずだ。

それで日本の危機が去るのかというと、構造的にいってそれが実現するのは50年くらい先ということが見えているので、楽観はしない。しないのだけれども、地に足の付いた希望が見えるというのは大事なことだ。国家には兵・食・信の三つが必要で、そのうち兵と食は欠けても平気だけれど、信が無ければ民は立たないというようなことが論語にも書いてある。将来に希望が持てるというのは、それだけで政治としては合格点なのだ。

さて、寝るか。
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by antonin | 2008-06-05 01:37 | Trackback | Comments(0)
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