安敦誌


つまらない話など
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世界にオモネラナイト

かつて、こんなことを書いたことがあった。
ここでの記述は、エキサイトチャットの友人に向けて日常をさらすとか、特定のテーマに視点を定めて掘り下げるとか、そういうことを意識的に避けているところがある。自分勝手に自分の気が済むように書いているのが8割なのだが、残りの2割として、検索エンジンで検索していたらノイズにつかまってしまった、というような人を仮想読者として書いている。

まぁ日常もちっとは晒したりしているのだけれども、それは息抜きというか、ここでの主流ではない。というわけで、たった10件しか出ないexblogの検索キーワード解析を楽しみに見ていたりする。今月のヒットは

共同実験者 謝辞

というやつで、こんなので安敦誌にやってきた人は本当にお気の毒としか申し上げようがないのだが、まさにこれが安敦誌の狙っている典型的な読者像なのである。こういう検索ワードでの上位に「まぐろ実習レポート」を上げてくれるgoogleの心意気には感謝したい。

さて、そんな検索キーワードの中に「日本語 阿る」というものがあった。googleで検索してみた上位に安敦誌は入っていなかったのだけれども、おそらく「夜明けのスキャット」あたりに漂着したのだろう。漢字一文字+「る」で終わる言葉の訓読みが羅列してあるだけの、残念な感じの記事ではあるのだけれども、読みがわからなくて調べる程度の役には立っているのかもしれない。

さて、この検索キーワードでgoogleをさまよっていると、面白いBLOGに漂着した。

今日の漂着地:「いちろうのアメリカ生活は快適だ

昔はアメリカ在住の人が書く文章は普通の日本人と感覚が違いすぎて、いかにも「バタ臭い」感じがあったのだけれども、今ではグローバル・スタンダードだかなんだかでアメリカ的な感覚に日本人もずいぶん慣れたし、アメリカ人やアメリカに住む各国人の書く優れた書き物(の翻訳)を読む機会も増えたので、考え方自体はずいぶんと抵抗がなくなった。そして、この「いちろう」さんは、日本人の心を失っていない、というより普通に現代的で良識的な日本人の感覚を持ちながら、英語表現の使いこなしという問題を通じて、アメリカ文化の良い部分を紹介している。

結局どの国の文化にも長所と短所があって一長一短なのだけれども、ときには短所に風を当てて虫干ししてみるのもいいように思う。それで短所が無くなってしまうようなことはないのだろうけれども、それでもずいぶん効果はあるように思う。日本文化という川に一石を投じることは良いのだけれども、ダムを作って流れを変えてやろうとするとかえって面倒なことが起こってしまうのだろう。

漂着ページになった以下の記事も面白い。

いちろうのアメリカ生活は快適だ 「阿る(おもねる)」事に無縁のアメリカ社会―――”Diesel-engine shipments secure”の新聞記事にみる納入業者の強さ

ここに出てくるFordとNavistarとのやり取りなどを見ていても、なんだか熱血野球漫画のような爽快さがある。
Ford:「おい、お前の暴投のせいで負けたんだからな」
Navistar:「ち、ちがう、あの程度のコースならお前が体で止められたはずだぞ」
F:「とにかくお前のエラーで逆転されたんじゃないか、土下座して謝れ」
N:「その前にお前があの場面でアウトにならなければ、それでも負けてなかったんだ」
F:「な、なんだとー」
(ここで殴り合い)
チームメイト:「監督、なんとかしてください」
監督:「二人とも、喧嘩をやめろ!」
F, N:「だって!」
監督:「エラーは確かにあった。そして敗因はそれだけじゃない。しかし、お前らが喧嘩をしても何も解決しない。同じことを繰り返さないように、何が悪かったのかはチーム全員でよく考えろ。大事なのは練習を続けて次の試合に勝つことだ」
N:「監督のおっしゃるとおりです。これからも仲良くやろうな」
F:「ああ、よろしくな」

なんというか、こういう熱血風な爽快さがNavistarのニュースから伝わってきて、こういう世界に対する憧れと懐かしさを感じつつも、自分がこれをやるにはちょっと醒めすぎていて、こっぱずかしいという感じが現代日本人には強いんじゃないか。少なくとも私は(書いてて)恥ずかしい。ただ経営層がこれをやってくれると、社員としてもきっと会社との一体感が生まれるんだろうな、とは思うのだけれども。

案外にキリスト教圏の人達はこの手の「説教臭い話」に慣れているから、言いたいことを言ってから仲直りという展開が嫌いではない。いや、日本人だって昔は好きだったように見えるのだけれど。日米戦ではアメリカ人の日本人憎悪はひどかったが、勝ってしまえばアメリカは日本を自由主義圏に組み入れてすっかり許してしまった。ベトナムもロシアも、(経済的に)打ち負かしてしまった今となっては別に憎んでいるようにも見えない。イラクは現在進行中の部分があるけれども、あれだって絶対的な優位に立てればそのときは許してしまうんだろう。

この、全力で戦えるくせにあとくされのない感じが、アメリカの持つ好ましい点なのだろうと思う。一方の日本人はというと、様子を見て慎重に事を始めながら、事がうまく進み始めると一本槍で猪突猛進。展開の変化に対応できずに万策尽きると、潔く全てを投げ捨てて突っ込む。最後までわずかな可能性を信じる、などという未練がましいことをしない。相手が譲歩すればこちらも譲歩して「水に流す」が、折り合いがつかなければ末代まで祟る。どちらが善い悪いというものではないのだろうが、彼我の文化の違いを感じる。

米中という自己主張の強い文化に挟まれて、「奥ゆかしく遠慮がちで思慮深い」という特徴の背景にある美徳を、積極的に自己主張して相手に認めさせるという、自己矛盾をはらんだ難しい演技がこれからの日本人には求められる。いやほんとにこれは難しいっすよ。
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by antonin | 2008-06-24 23:36 | Trackback | Comments(0)
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