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安敦誌


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須らく恥を掻きました

うーむ。またやってしまった。

「須く」は「当然に」の意であって、「べし」を伴わないからといって必ずしも誤用ではないのではないか、ということを書いた。しかし、やっぱり誤用だった。これはしたり。

安敦誌 : 人須学

というのも、前回のタイトルを付けるときに最初は「人須可学」とやったのだが、この「須可」という部分がどうもすわりが悪い。なぜかというと、どちらも副詞的な用法の字が続いているからだ。「須可」を検索しても、中国語のページが全く出てこない。これはまずい、ということで「人須学」としてみたのだが、これを見て考え込んだ。

「すべからく」というのは、「いずくんぞ」などと同様に、漢文訓読の文章に特有の言い回しなのだった。つまり、「すべからく」という言葉は「須」という漢字と切っても切れない関係にあり、また「須」という漢字はそれ一字で「すべからく~べし」という意味を持っている再読文字なのだった。「将に」と始めたら「~せんとす」と終わらなくてはならないのと同じ意味で、「須く」と始めたら「~すべし」と終わらなくてはいけないのだ。「須く」にはすべからく「べし」を添えるべきなのだった。

英語で言ってみても、「須」は"must"ではなく"need"だった。「人須学」は、"Everyone needs to learn"とかそんな感じであり、「多病所須唯薬物」は"I only need medicine because of my illness"なのだった。「オブジェクトは使用する前に初期化されている必要があります」というのは、「オブゼクトを用ふるに於いては此れ須く初期化せらるべきなり」というように書かれるのだ。

「すべからく」を使いこなすには、漢籍に親しんでいることが当然に求められているのだ。迂闊だった。言葉は怖ろしい。「畢竟」とか「直截」とか「蓋し」とかいった言葉を使うには、漢籍四千年の深みに入ることを須く覚悟すべきだったのだ。言葉は本当に怖ろしい。というか私が迂闊なだけなんですけど。タイトルが相変わらず間違っているのは自己への戒めとして。


(追記:2010/8/10)
「すべからく」が「余す所なくすべて」という意味で誤用されている原因は、おそらく「悉(ことごと)く」と間違えられたんでしょうね。誤用の「須く」は「悉く」に置き換えてみると意味が通じる場合が多いようです。
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by antonin | 2008-08-18 22:46 | Trackback | Comments(3)
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Commented by ら。 at 2008-08-19 01:43 x
「(ある範囲内の)何から何まで」という意味だと思ってましたが。『須らくしくじった』とかさあ。違うのか。むう。そもそもなんで勘違いしたんだ。このテのニュアンス好きだからふいんきで使ってしまうんですけどねえ。「喧しい」とか。

Commented by antonin at 2008-08-19 22:00
コメントありがとうございます。

「喧しい」ってなんて読んだらいいんでしょうねぇ。「やかましい」と打っても「かまびすしい」と打っても「喧しい」と変換されますし、「かまびすしい」には「囂しい」という字もあるらしく、これは「かしましい」とも読むようです。そして「かしましい」と打つと「姦しい」という字も出てきます。これは「女三人かしましい」ということわざから来た当て字でしょうね。「姦」というじは「よこしま」という意味らしいですが、「よこしま」と打つと「邪」と変換されます。もう嫌んなっちゃうぜ、日本語。
Commented by antonin at 2008-08-19 22:06
あと、「つらつら」を辞書で引いたときもショックでした。

安敦誌 : わたしの知らない日本語
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