安敦誌


つまらない話など
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夏の盛りを過ぎる

激しく雨が降って、それ以来涼しい。今年は良く晴れて暑い日もあったが、殺人的な暑さというのはなかったような気がする。それは日中、弱いなりにも空調の利いた建物の中にばかり居たからか。

春は青春、青いものらしい。夏は朱夏、赤いものらしい。暦の上ではもう秋。二十四節気は春分点と秋分点、夏至に冬至で四分される期間を更に六等分した期間となっておりだいたい15日ごとに節目がやってくる。現代では天文学的な観測によって、何月何日の何時何分ごろが立秋です、ということが言えるらしい。今年の場合、立秋は8月7日の午後12時16分頃(日本標準時)であったらしい。ちなみにあと数時間後の23日午前3時2分には処暑を迎える。

参考:「国立天文台 天文情報センター 暦計算室

人生にも青春というものがあるという。ならば、今はちょうど朱夏の盛りか、あるいはそれを少し過ぎたところだろう。夏が過ぎれば、次は秋。秋は白秋、白いものらしい。髪にも白いものが混ざるようになって、もう立秋くらいは過ぎているのかもしれない。夏には夏の、秋には秋の楽しみがある。特に秋というものは収穫の季節であって、おそらくそれは好ましい。

ところが、世の中には「アンチエイジング」などという言葉が跋扈している。あと30年先にまだ生きているとしたら、66歳になっているはずだ。30年後の自分にお願いしたい。アンチエイジングなどという奇矯なことは考えないで欲しい。齢を重ねたことを指して「春秋高し」というらしい。春秋の高じることを恥じることなく誇れるように生きて欲しい。六十六にもなって青春だのと、青二才の若造のようにあることを望まないで欲しい。

秋が過ぎれば冬が来る。冬は玄冬、黒いものらしい。故障続きの体を抱えてつらいだろう。しかし、冬の先には春が来る。輪廻を信じてもいいし、残した遺伝子が青春を迎えることを指してもいい。そういう達観のない、黒い冬はつらかろう。しかし、白秋玄冬にあって青春を嘯かず、普通に生きていればそれなりの幸せもあろう。夏には夏を楽しんだように、冬には冬を楽しんで欲しい。

前の家に住み始めた頃、線路の柵に巻きついていた朝顔の種を失敬してから8年が過ぎた。その翌年から毎年花が咲き続け、今年も青い花を咲かせている。今年の種の付きはやや低調だが、それでもこの朝顔は10月いっぱいは咲き続けるので、最終的には50個以上の種を残すだろう。冬になれば朝顔は枯れる。そしてどうなるかというと、種を残して肥やしとなる。来年のゴールデンウィーク頃には新しい芽が出て新たな青春を迎える。

秦の始皇帝はアンチエイジングを試みて徐福を東に放ったが、さてどうなったか。始皇帝は死に、兵馬俑が残った。しかし一方で、そんなものが卑小に思えるようなものを後世に残した。統一された文字と、統一された貨幣だ。文化の多様性は損なわれたが、政権の趨勢に関わらず、その後の中国はひとつの文字とひとつの銭でその後の二千年あまりを過ごした。その一部は日本にも及んでいる。その威力は大きく、塩野七生さんがなんと言おうと、中華文明はローマ世界に負けないだけのものを現代に残している。

何かを残すということも大事だけれども、その前に、四季折々の風情に接して楽しみを語れる、そういう人に私はなりたい。
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by antonin | 2008-08-22 22:13 | Trackback | Comments(0)
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