安敦誌


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復活の日

ハンロンの剃刀 - Wikipedia

世の中には多数の陰謀論があって、実はこの世界は強大な秘密結社によって完全にコントロールされているのだ、というような感じのものが多い。私はこれを素朴には信用しないのだけれども、現実には火のないところに煙は立たないというような実感もある。ケネディ暗殺級の大事件になるとまだ情報の開示が不十分なのだけれども、あれをさえない犯罪者の単独犯行であるという公式発表そのままに信じているという人も少ないのではないか。

かつてネバダ州の空軍基地周辺で未確認飛行物体の目撃情報がしばしば報告された。また、そうした騒ぎのあとには"Men In Black"が来て事態が収拾されるというおまけ情報付きだった。テレビでは宇宙人騒ぎで盛り上がり、ネス湖のネッシーと同じような次元に引き下ろされてしまったが、今にして思えばあれは空軍が開発中のテスト機体だったのだろう。VTOLのように飛行機らしからぬ飛び方をする機体もあれば、単に安定を失って変な動きをした機体もあったろう。それを望遠カメラで撮影しようと少年などが近づいたら、それは制服を脱いだ軍人がやってきて穏便に処置せざるを得ないのである。当たり前だ。

911にも不自然な点が多い。これもケネディ級の事件であって、おそらくは私が生きているうちに真相が暴かれるということはないだろう。米軍が湾岸の石油利権を侵すために国内世論を操作しようとして自作自演したという説もあるにはあるが、そこまでのことを持ち出す必要はないのではないかと思っている。ただし、何らかの事後処理、それも公表するには憚りのある程度に強硬な処理が行われたという程度であれば、いろいろと合理的な説明が可能になる。

日本にもこういった、公式説明だけでは納得しきれない不自然な事件があれやこれやとあって、日本海沿岸で多発した失踪事件が北朝鮮による拉致だという情報が出たときにも、これは陰謀論として聞き流されていた。それがほぼ現実そのままであったというのは、今や誰もが知るところになっている。

最近で最も重大な二つの事件というと、サリン事件とJAL123便墜落事故だろう。かたや宗教法人、かたや航空管制という、戦後日本が抱える大矛盾の急所を突いた事件であって、それぞれに説明不足の点が多々残されている。これを全て陰謀論として陰の組織の活動を想像したり、あるいは中性子爆弾による被害だったという情報もあったけれども、そういう宇宙人級の突飛な発想に飛び付く必要はないだろう。それはおそらく、悪意ではなく無能による結果なのではないか。年金システムの崩壊と同じように。

事件の詳細に関する不明点については議論が出尽くしていて、また専門家でもなんでもない私には検証不可能なのだけれども、いくつかの流れは公開情報からも見えている。123便の事故では、結局ボーイングの修理および点検ミスという形でボーイング社に泥をかぶってもらった格好で決着したが、当時のエース商品だった747に先進国内での墜落全損、それも整備不良が原因という重大なネガティブイメージを与えてしまう大事件であった。

500名以上の命を奪ったことになるボーイングからの調達がその後下降したかというと現実は逆で、近年日本の旅客機市場におけるボーイングのシェアは8割を超えるという。最大のライバルでありヨーロッパ系メーカーであるエアバスの日本におけるシェアは4%という数字もあり、これは世界的に見て異常な数字となっている。

参考:「航空機の保管に最適な場所とは? | 営業のネタ ~貧乏リーマンの叫び~

もちろん日本はボーイング社製のB29に散々本土を爆撃された挙句に米国に戦争で負け、戦後は要所に軍事基地を提供する状態なので、米国の戦略企業であるボーイング社からの調達が多いというのは別におかしな話ではない。ただ、そのシェアがあまりにも高い。お膝元である北米市場におけるエアバスのシェアは49%に達するという。1985年以降、日本におけるボーイングからの購入機数が増えたのか減ったのか気になるところだが、ネットではその手の情報を拾えなかった。いずれ書籍でも当たってみよう。

何もかもが陰謀だとは思わないが、偶発事故に対して危機管理体制が不十分であったため対応が後手に回り、まずい情報を隠すために更に不手際が重なったという程度の可能性なら信じることができる。それら積み重なった不手際を最終的に隠蔽するためにボーイングに泥をかぶってもらうよう懇願し、そしてその補償として購入規模の継続的拡大を約束する政治決着で落ち着いたという説明で、特に矛盾を感じないデータが現実として目の前にある。

そして今現実としてあるのが、国債残高の異常な累積額である。中国からの大量の低価格産品の流入でデフレに陥った日本は、ゼロ金利政策を背景に国債を売りさばき、国民の預金は国税を経由して市場にばら撒かれた。金利の自由化などで公定歩合は政策金利ではなくなったようだが、金融崩壊だけはなんとか免れた。それで景気が回復して税収が上がれば国債は元の水準に戻るはずだったが、相変わらずの赤字財政のまま、原料高で物価が刺激され始めた。

もう日本には公定歩合というものは存在せず、基準割引率および基準貸付利率というものになってしまったらしい。今の日本経済は、マクロ経済を安定化および操作するための通常手段である垂直尾翼を失ったJAL123便のような状態にあるのかもしれない。しかし、そういう警告書が数多く発行される中、政府や報道からの報告はほとんど国民に届かない。一人の死者も出さなかった毒餃子事件など、ある意味たいした問題ではない。

これから老後に突入する世代の預金は、もう税金に化けて市場にばら撒かれてしまった。預金の取り付けなどを起こさないように継続的な払い出しに応じるには、財政を黒字にして国債残高を減らしていく必要がある。老後資金として蓄えた預金をいざ生活費用として引き出そうとしたら、国債に化けていた現金を取り戻す必要が出て銀行は国債を売る。ここで国政が失敗すると国債を買い取る先が見つからないということになってしまう。こうなると国債の金利は暴騰してしまい、国家破産、デフォルトということになってしまう。

スタグフレーションなどに陥らないように国債を償還していくには、財務省のコントロール下にない特別会計を一般会計に組み入れるバイパス手術をするか、あるいは年金や健康保険などの社会保険掛金という名の目的税を国税に組み入れて、一般会計予算としてコントロールするという対処法がないではない。日本では一般会計より特別会計のほうが数倍も予算が大きいので、これを全て歳入に繰り入れることができれば、債務コントロール能力はかなり回復する。国債残高はGDP比ですでにEUの通貨統合基準を上回っているので、病的な状態であるという事実は覆らないのだけれども。

実際には大蔵省の看板を下ろした財務省にその力は残されていないらしく、独自収入を握っている各省がそれぞれの省益に有利になるように独自の予算を組んでいる。それぞれの勢力は国会にも与野党問わず深く入り込んでいる。現在の財務省は官吏の頂点にあるというプライドに懸けて最善を尽くしているようだけれども、「これはだめかもわからんね」「ドーンといこうや」という状況になったとき、デフォルトはないにしてもハイパーインフレーションやもっと新しい経済技法によって国家の借金を棒引きにするという決断を下す日が来るかもしれない。

そうなれば日本経済はまた焼け野原になるだろう。「また破綻論か」などとタカをくくっていると、そう遠くない将来に痛い目に遭うような実感はある。もしそうなっても丸山眞男を引っぱたくことはできないが、案外そのとき日本人はすっきりと憑きものが落ちた顔をして、復興に励むようになるのかもしれない。
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by antonin | 2008-08-30 03:28 | Trackback | Comments(0)
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