安敦誌


つまらない話など
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考える葦

「よかった、死んだ子供はいなかったんだね」というのは記憶違いで、「よかった、病気の子供はいないんだ」というのが正しかった。しかもこれ、蒸留酒のCMなのだという。くそぅ。またあれか。

古典を読み始めたきっかけというのはいくつかあるのだけれども、自分で考えて考え抜いて出した答えが、有名な古典にさもあっさりと書かれていることがあって、しかもそれは自分の答えよりもはるかに洗練されていて隙がなく、挙句に自分が生まれるよりもはるか以前にその古典は書かれていた。それを見てひざが折れたような感覚を持ったのが最初だったと思う。

ただ、歴史上の偉人というのは神のように完全無欠な人ばかりかというとそういうこともなくて、思索の果てに狂って死んでしまう人とか、宗教に逃げて安楽に人生を終える人などもいて、まぁそんなものだろうね、と思う。

デカルトなどは当時手に入ったような書物は古典から俗物まで読みつくしたと豪語していて、なるほどそうかもね、と思わせるような視野の広がりも見せれば、我思うんだから我在るんだろうよ、というところまで懐疑の井戸を降りてみたり、浮上してきたかと思えば数理科学の論文を何本も書いてみたりする。それでいてキリスト教会を怒らせないような腹芸も見せる。この人はかなり完全な人だが、それでもお姫様にお呼ばれした地で寒さに負けて死んだりしている。

デカルトに近いところにいたパスカルさんは、そういう理性の勝利を横目に見ながら、なんだか腹芸に疲れて、人間は考える葦であるなんて言いはじめる。考えるからすごいんだけど、弱い葦草みたいなもんだよね、と弱音も見せる。きっちりした構成の書物を書き上げられなくて、随筆の束を残して世を去る。理性と感情が繰り広げる腹芸に翻弄されて辟易したのか、晩年はヤンセン派の信仰に没入したりして、いろいろとお疲れだったのですね、などと同情したくなる。

いろいろと考えるが、たいていの問題の答えははるか以前に提出されていて、自分がそれを改めて考えているのは単なる無知に過ぎない。もちろん、問題が理解できていないと答えのほうも理解できないというような事情はあるにしても、まぁだいたいは古典を読み漁ったほうが手っ取り早い。考えても考えてもその先に先人の成果があって、うんざりしてくる。猿が雲に乗ってどこまで飛んでみても御釈迦さんの掌の上だったりして、まぁそんなものだろう。

という具合なので、古典は読み続けているのだけれども、古典を読むよりは自分で考えることのほうを優先するようにはしている。その答えは先人の答えの劣化コピーであったり、ときには大間違いであったりするのだけれども、それはそれでいい。自分の答えを持っているほうが、答え合わせというのはどちらかというと楽しい。

三島由紀夫あたりは本当に死んでしまったけれども、ローリングストーンズあたりはいい歳してまだロックをやっている。別にどちらでもいいんじゃないか。最近では軌道エレベータをカーボンナノチューブで実現するための理論考察などが行われているようで、実に楽しそうだ。そんな具合でいいんじゃないだろうか。
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by antonin | 2008-09-23 10:57 | Trackback | Comments(0)
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