安敦誌


つまらない話など
by antonin
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歴史認識とかそこらへん

ううむ。随分いろいろと書いたのだが、ブラウザごと落とされてしまったようだ。風呂入っている間に。いいさ、明日は明日の風が吹く。

--

母は東京の生まれだが、戦後の混乱期に各地を転々としたという。祖父の実家のある神戸に住んだときには、標準語の話し手として教科書の朗読を任された、などという話は書いたことがあるかもしれない。

祖父の実家のある神戸とは言っても、祖父は家を勘当されて家出同然に上京した人なので、海岸線近くの貧しい一帯に家を借りたのだという。そこには多くの日本人に混じって「鮮人」の家庭があり、悪餓鬼どもはそうした家の子供たちに石を投げつけたのだという話も聞いたことがある。大人同士の近所付き合いはそれなりにあり、祖母は近所から「朝鮮漬け」、今で言うキムチを分けてもらったりしたというが、臭くてたまらずに捨てたと聞いた。そういう時代があったのだろう。

それから60年ほどが経過し、私たち夫婦は空前の低金利と銀行合併による駅前支店用地の放出という追い風に吹かれ、マンションを購入した。入居してみると、中国名や韓国・朝鮮名の住人が多く住んでいる。決して怪しい風体の人々ではなく、私たちと同じように勤務状況の信用を基に低金利の住宅ローンを組んで、追い出される心配の無い家を確保した人々だ。いわゆる「在日」の人々ではなく、成人してからこちらに渡ってきた人ばかりでもある。

ヨメは持ち前の社交性を発揮して、国籍を問わない「ママ友」ネットワークを広げている。ジナンが生まれて、真っ先にお祝いの品を持って遊びに来てくれたのは韓国人夫妻の奥さんだった。会話は、平凡に夫の愚痴や子供の教育の話だったという。ときどきチャイナドレス風の上着を着て中国語講座の講師をしているという中国人家庭のお母さんが、うちのチョウナンがエレベータで勝手に降りて行ってしまったのを保護してくれたこともある。

ヨメの話によれば、ムスメが来年から通う小学校の入学前身体検査会場で、保育園の同級生のお母さんが右往左往していたという。どうしたのかというと、案内板が読めず、自分の子供の名前が漢字で書けないのだという。私たちもダイビング旅行で訪れたことのある、フィリピンのセブ島出身の若いお母さんで、日本人の夫とは離婚して母子家庭なのだという。中華料理もインド料理もネパール料理も、みんな「本場」の人が調理も接客もやっている。タイ古式マッサージも同様だ。東京の辺縁は今、そんな具合です。

現実というのはいつも複雑で、戦前、戦中の日本人と大日本帝国が、一様な悪の集団であったというのは、もちろんありえないだろう。けれども逆に、それが一様な正義の集団であったというのもまた、ありえない理想像に過ぎないだろう。日本の少子高齢化社会も、そこへ移民を導入する未来も、どれもこれも単調な楽園や地獄であったりする訳が無く、そして単調なグレーでさえも無く、白も黒も入り乱れた複雑な模様を描くのだと思う。

油断なく過剰な隙を見せず、その上で相手の文化に理解を示して好意的に親切に振舞っていれば、何も恐れることは無いように思う。むしろ、日本人であるというのはどういうことかという部分が、否応なく浮かび上がってきて面白い。

駅前の横断歩道で赤信号待ちしていると、あとから来た人がキョロキョロしながら一歩を踏み出すのを躊躇している。さらにあとから来た人が全く歩を止めずに赤信号を突破していくと、ほっとしたようにぞろぞろと赤信号を渡っていく。信号が青に変わってからゆっくりと歩き出すと、最後まで残っていた数人が横断歩道を渡っていく。その間20秒ほど。なるほど、ビートたけしが言っていたのはこれなのか、などと思う。

実は、迷わずに赤信号の突破を決めたのは中国人ビジネスマンであったりするのではないか、などと睨んでいる。日本は明日も変わっていく。
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by antonin | 2008-11-18 03:15 | Trackback(1) | Comments(0)
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