安敦誌


つまらない話など
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トヨタから全てを学んだ

全ての価格が下落していくデフレ社会の中でも、強く生き抜いていく方法を、僕らは知っている。全てはトヨタから学んだ。日本が世界に誇るトヨタの哲学を、僕たちは実践しながら生きてきた。

無駄を省こう。余計な在庫を持たないこと。必要なものは、必要なときに必要なだけ。

まず、家を所有しなくては社会人として一人前でない、などという常識を捨ててみよう。独身のときはワンルームを、新婚のときは小さなマンションを、子供が増えたら庭付きの一戸建てを、子供が自立したら、また便利な場所にある小さなマンションへ。これは、持ち家では不可能なプランだ。賃貸住宅の中から、少しでも条件の良い物件を探して、そのときに本当に必要な物件を探そう。持ち家は無駄だ。実を言えば、一人で世帯を構えるということさえ無駄だ。ここは日本の伝統的なライフスタイルに従おう。核家族ではなく、親と同居しよう。これでずいぶんとコストを削減できる。

しかし、伝統に胡坐をかいていてはいけない。もうコスト削減は無理だと思ったところからでも、常識を捨てればコスト削減は可能だ。必要な革新を恐れていてはいけない。たとえば、配偶者を持たないこと、つまり、結婚しないこと。結婚してしまえば、離婚には大きなコストが必要になる。結婚してしまえば、貧しいときも富めるときも、相手は変えられない。これは、無駄な在庫を持つのと同じことだ。基本はジャストインタイム、必要なときに必要なだけ。独身なら収入が増えたときには何人でも恋人を増やせるし、収入が減ったらAVで我慢すればいい。これが理想的なコスト構造だ。

子供を作るなんて、もってのほかだ。子供を育てるのに、一人当たり何千万円必要だと思っているんだ。そんな資金があったら、資格取得講座などの自己投資に回して、自分のプロフェッショナルとしての能力を高めるべきだ。それが現代ビジネスパーソンの、基本中の基本の心得だ。ここだけは外してはいけない。一時の快楽のために、数千万円の無駄な出費をするなど、愚の骨頂だ。

子供が必要なら、必要なときに養子を取ればいい。これで不幸な子供を救うことができれば、社会的責任も果たすことができる。しかし、おすすめは犬や猫を飼う程度に留めることだ。ペットのしつけは、子供の教育費に比べればずっとコストが安いが、癒し効果は子供よりずっと高い。ペットに癒されたら、次の日も高いパフォーマンスで仕事ができる。犬や猫なら、飼いきれなくなったときは保健所が引き取ってくれる。人間の子供ではこうはいかない。こうしたコスト変動対応性を持つことが、トヨタ生産方式の真髄だ。

そして最後に、車など保有しないこと。車両自体も住宅に次ぐ高価格であるのに加え、高い重量税、高い取得税、保有している限りは徴収される自動車税、馬鹿にならない駐車場代、特別割り増しの付いた高いガソリン税、そしてガソリン税に課税される消費税、最後に高い高速料金に高いETC装置。自動車は無駄なコストの塊だ。こんなものを保有しているようでは、「私にはコスト意識がありません」と宣言しているようなものだ。これでは現代のビジネスパーソンに必須といえる、経営センスを疑われても仕方がないだろう。

必要なときに、必要なだけ。主な移動は鉄道で済ませ、ラストワンマイルはタクシーに乗ろう。自動車を保有するのに比べれば、タクシー代など大したことがない。もし1マイルを越えるようなら、レンタカーを利用しよう。人間だけなら軽自動車で十分だ。人数が多ければマイクロバスを借りてもいいし、荷物が多ければトラックだって借りることができる。これは自家用車の保有では絶対に真似ができない。

そのときに払う金額だけを見ると割高なようだが、上に挙げたような諸々の固定費を考えれば、必要なときにだけ自動車を借りたほうが、トータルコストはずっと低くなる。週末にしか車を運転しないのに、平日に車を停めるためだけに駐車場を借りるなんていうのは、トヨタ以前の世界でしか通用しない、レガシーなやり方だ。所有するなら、自転車程度にしておこう。自転車なら、CO2排出も少なくなり、運動不足が解消できて医療費も削減できそうだ。車がないと生活ができないような地域に住んでいるとしたら、そのような地域に住んでいること自体が無駄だ。社会基盤の整備された土地で働こう。

これからの時代は、エコロジーに配慮しているような姿勢をアピールすることが大切だ。自動車を保有している人間がエコなどと言っても、全く説得力を持たない。自転車に乗ることが、経済効果だけではなく21世紀のエコノミーシステムに合致したビジョンを持ち合わせているというアピールにもなっていることを、僕たちは知っている。健康で医療費を使わないこともビジネスパーソンに必須の心得だ。なにより、病気で寝込んでいては仕事ができず、ビジネスパーソンとしての稼働率が低下してしまう。食事も牛肉をやめて、鶏肉や魚と野菜で済ませるようにしよう。もちろん調理は自宅で。外食もまた無駄の塊だ。

テレビもワンセグで十分。映画でもなければハイビジョンなんて必要ない。もしどうしても地上波デジタルテレビが欲しくなったら、「5つのなぜ」を実行してみよう。なぜ地上波デジタルテレビが必要なのだろう。テレビ番組をハイビジョンで見たいから。なぜテレビ番組をハイビジョンで見たいのだろう。映画などが美しいから。なぜ家で映画を見たいのだろう。ゆっくりと映画を楽しみたいから。ゆっくりしている余裕などあるだろうか。ない。だから、移動中に必要な情報を収集できるワンセグケータイがあれば、自宅にテレビなど必要ないということがわかった。

5つのなぜがあれば、多くのコストを削減することができるだろう。もし不幸にも映画を見るヒマができてしまったら、映画館に行こう。映画館のスクリーンは、どんな液晶テレビよりも大画面だ。なんなら個室ビデオでもいいだろう。必要なときに、必要なだけ。けれども、そんな時間と金があったら自己投資に回すべきだろう。映画なんか見ている場合ではない。英会話教室にでも通おう。映画をぼーっと眺めるよりも、生身の人間との会話のほうが、ずっと楽しいはずだ。

無駄な贈り物も一切すべきではない。贈る人の趣味が丸出しで、欲しくもない品物で自宅の貴重なスペースが埋められる無駄を、誰しも実感したことがあるだろう。お中元やお歳暮をデパートから贈るようなセンスをしていては、もはや現代を生き抜いていくことはできない。もしそうした贈り物を受け取ったならば、それを贈った人を見限り、今後の付き合いは控えていくほうが得策だ。朱に交われば赤くなるというものだ。受け取った品は即刻オークションで現金化し、その資金で古本のビジネス書を購入しよう。これぞ米百俵の精神だ。

そして、ここまでコストを削減し、なおかつ自己投資によって高いスキルを身に付けることができれば、僕のコストパフォーマンスは世界と戦える水準になる。中国の農村から出てくる労働者と、真っ向から勝負できるコストパフォーマンスが目標だ。そのために、まず年俸200万円の定額制で、自由裁量制の労働を提供する。これだけ魅力的な条件を提示すれば、日本中の企業が僕を雇用したいと言うだろう。

そして、将来は日本よりも生活費の安い土地へ移住し、更なるコストダウンを図る。2012年には、年俸120万円で週当たり120時間の労働力を提供できる体制作りを目指している。究極的には、アフリカの貧困地域にも僕の労働力を提供していきたい。そのような環境でも、コスト削減による黒字化は可能だと信じている。なにごとも可能だと信じるところから全ては始まる。そんなことは無理だと言う人間に、ビジネスチャンスは決して訪れない。こうした個人個人の努力による価格破壊が、日本全体の国際的産業競争力を高めていくのは明らかだ。

いまだに自動車を所有して悦に入っている旧世代を尻目に、僕らはトヨタ方式で世界に乗り込んでいく。平成の消費低迷は、世界への架け橋だ。
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by antonin | 2008-12-01 23:09 | Trackback(1) | Comments(0)
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