安敦誌


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by antonin
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やっぱり日本をあきらめようかしらん

日本がアブナイ!」より「憲法改正・国民投票法案のメディア、運動規制はアブナイ!

上の記事のメディア規制もかなり危険ではあるのですが、すでに主要メディアはジャーナリズム能力をかなり失っており、単純な伝達媒体としても劣化が始まっているので、もうあまり信用していません。といって全くメディアを利用していないわけではないので、これ以上娯楽メディア化を進められても困るのですが。

さて、それより困ったのは、上記記事のコメントで知った以下のページです。

"nikkeibp.jp"より
郵政民営化論点解説(第1回) 自民党も民主党も、マニフェストは穴だらけ!
郵政民営化論点解説(第2回) 10年遅すぎた郵貯・簡保の民営化

nikkeibp.jpはよく見ているのですが、上記記事は知りませんでした。上のタイトルにもありますが、「10年遅すぎた」ということのようです。しかも、上記の記事の中には、次のような計算もあります。

個人金融資産が1400兆円あるから、日本の政府赤字は大丈夫とは、もう言えないのです。
 猶予(ゆうよ)分はあと100兆円~150兆円、期間にすれば2年から3年でしょう。遅くとも4年(200兆円)。


どうやら、民主党が一人前になるのを待っている余裕はなさそうです。お金は結局数字という抽象的なものですから、算術的な技によっていろいろと細工ができるので、最新の経済学に長けた財務省のエリート官僚が技を繰り出すことによって延命措置が取れるかもしれませんが、ひょっとすると日本国民全員で痛い目に遭わないといけないのかもしれません。

選挙前、世代人口分布の倒立によって、年金をはじめとした各種公共財政に破綻がやってくることはなんとなく予想がついていましたし、その問題を無視するような赤字財政を許しているのが郵政事業の抱える膨大な国民資産であることはわかっていました。しかし、問題をわかりやすく具体的に説明してくれる報道がなく(新聞を全く購読していない私も悪いんでしょうが)、郵政民営化には賛成とも反対とも結論を出せずにいました。

しかし、この記事でようやく納得できました。10年遅かったのか。今や、行くも地獄、留まるも地獄だったんですね。

我が家では最近、貯金を全額はたいた上に多額の借金まで重ねて住宅を購入しました。同じ借金を抱えている者同士として、国が借金を軽くするための究極奥義のひとつ、ハイパーインフレーションなどをやってくれると借金が目減りしていいわけですが(いや、それでも大変だろうけど)、返済期間中に急激な長期金利上昇と増税が併発、住宅ローンの担保として泣く泣く家を手放すなどということになると、もう目も当てられません。

日本は食料自給率も低いですから、急激に円安に振れるような事態になると、文字通り食うに困る可能性すらあります。BSE問題でアメリカからの牛肉輸入が途絶えただけであの騒ぎですから。

棺桶に片足突っ込んでる世代は結構ですが、このままではうちのムスメ世代が本当に苦労しそうです。そうなると現役世代である我々ができるだけなんとかしなくてはならないのですが、ちょっと本当に荷が重いです。できればハードランディングは避けたいのですが、うまい方法があるでしょうか。ちょっとサッチャーさんの業績なども勉強しないといけないかもしれません。

小泉さん、ありがとう。今度の解散・選挙では本当に勉強になりました。日本経済は圧力隔壁破壊直前のJAL123みたいな状態のようですが、もうちょっと頑張ってください。
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by antonin | 2005-09-30 04:28 | Trackback(2) | Comments(3)

日本をあきらめない

久しぶりに政治ネタです。今日は各党党首の代表質問がありました。NHKのニュースを見ると、小泉総理が面白い答弁をしていました。

「民主党は議席を減らしましたが、日本をあきらめずに、政権交代ができるような政党になることを期待しております」

というようなことを言っていて、小泉さんはつくづくテレビ向きの話術に長けた人だと思いました。(該当するニュースをweb上で見つけられなかったので、記憶に頼って書いています。)

しかし、皮肉っぽく聞こえるものの、実際のところこれが正論なのであって、今回の衆院選における民主党は、与党批判、政権交代以上のメッセージを国民に伝えることができず、政策面における党内のまとまりでも不安を感じさせる現状は、政権政党として未熟な印象を与えました。


選挙後に各種統計が出てきましたが、「自民圧勝」という報道から受ける印象ほどには、与党の得票率は高くないということが明らかになりました。これは小選挙区制度の特徴であり、得票率で大きな差が付かなくとも、議席数で大きな差が生じることにより、各種法案をスムースに成立させ、ひいては政権与党の政策を短期間で実現できることが長所となっています。

確かに、落選する候補者への投票数、いわゆる「死に票」の率が高くなる短所があるのは事実ですが、与党の安定多数を生みやすいことで政策実施のサイクルを早くし、もし政策が失敗した場合には、速やかに政権交代がなることで失策のリカバリーも早いという点で、二大政党政治への転換を標榜する民主党も支持していた選挙制度です。


日本の国政選挙史上、過去に経験したことの少ない与党圧勝を目前にして、小泉独裁体制樹立であるとか民主党不要論といった過激な意見が噴出していますが、小泉首相が今回の議席数に物を言わせて、現行の選挙制度を骨抜きにした脱民主主義化を図るような暴挙に出ない限り、正常な議会制民主主義の枠内の出来事と捉えることができます。(親米派の小泉総理が合衆国の神経を逆なでするような愚挙には出ないでしょう。)

議会制民主主義による討議制は、個人が強力な権力を掌握する古典的君主制や大統領制などに比べて、必ず大規模な議論を経る分だけ政策実行が遅れる傾向があります。小選挙区制度では、わずかな得票率の差で今回の選挙のような議席数の差が発生しますが、これにより、議論は経るにせよ与党の法案が成立することは明らかなため、いくぶん政策実行が早まることになります。

大選挙区制、あるいは比例代表制などの得票数との乖離が少ない選挙制度でも、最終的な採決となれば結局過半数を占めた勢力の法案が通る点では同じです。小選挙区制では、この多数決のプロセスを法案提出のたびに行うのではなく、選挙の際に議席数という形であらかじめ固定化してしまう方式と考えることができます。これにより、政権与党は政策実施に必要な一連の法案を一気に成立させることができます。


もっとも、登録政党には議席数に応じた政党助成金や議員歳費などが支給されるので、金銭面では野党に回った政党には打撃となるのは確かです。政治家個人で言えば、議員バッジを付けて代議士の肩書きで活動できるか、一介の弁士として過ごすかという、プライドの問題もあるでしょう。

代議士業と両立できる定職を持たない職業政治家は、職業として決して「無職」とは書かず、「弁士」と書くことが多いようです。弁士といっても無声映画の銀幕のかたわらで台詞を語っているのではなく、明治の世なら辻や巷の会館で民衆に向かってあるべき国の姿を語っていたような人たちを指すのでしょう。21世紀の弁士というものがどういうものなのかわかりませんが、少なくとも代議士としての報酬が無ければ収入面では恵まれているようには見えません。


話が逸れましたが、もし今回の選挙で民主党が過半数の議席を獲得して、浮かれた議員たちが党内で政策論争に明け暮れて有効な政策を実施できない状況に陥るよりは、野党としての苦境にあるときに、どれだけ有効な政策論争をして、党内における議論の一致を引き出すシステムを構築できるかが、政権交代が可能な政党としての実力を問われる真の局面であるといえます。

ここで政権が取れないと見てさっさと逃げ出す党員が続出して党が空中分解するような事態となれば、初めから政権に絡む利権が目当てだったと批判されても仕方がありません。得票率としては自民党に肉薄しているのですから、「日本をあきらめない」で国民の選択肢を増やすべく頑張ってください。
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by antonin | 2005-09-28 21:48 | Trackback(2) | Comments(2)

「バカにつける薬は無い」
「バカは死ななきゃ治らない」

と申しますが、バカにつける薬があったら是非戴きたい。

「そしたらあいつにたっぷり塗ったくってやるんだ」

などと憎まれ口は申しません。

第一、そんな勿体無い事は致しません。
ぺたり、ぺたりと自分に塗るのです。

そうしてバカを晒す事も無く飄々と生きるのです。

しかし、そうした薬があったら大抵大事な時になって効能切れて、
要らぬ所でバカを晒すのです。

いやいやそれどころではなく、重篤な副作用などあるかもしれません。

バカが治る代わりに口が臭いとか
バカが治る代わりに毛が抜けるとか
バカが治る代わりに神輿に担がれるとか

そんなことになっては元も子もありません。

あぁ、バカにつける薬が無くて本当に良かった。
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by antonin | 2005-09-28 04:46

ウェブログ

今日の漂着地:「五月原清隆のブログハラスメント

フォネティックス」を検索していて漂着。
旅行業界の人は、無線屋(というか米軍)の使うのとは種類の違うフォネティックスを使うんですね。一度、格安ツアーの電話予約で、受付の人がいきなり旅行業界流(?)の和文フォネティックス(無線では「通話表」と言うんですが、この業界ではなんと言うのでしょう)を使うので面食らったことがありました。

漂着地ですが、JALに入れ込んでおられる航空ファンの方です。毎日更新されており、なおかつ猛烈な分量です。ところどころ意見が過激で、各論では多少の異議もあるのですが、事実分析は明晰で好感が持てます。


もいっちょ漂着地:「Airshow U.S.A. and Japan 日本とアメリカの航空ショーガイド

ブルーインパルス」を検索していて漂着。
別にミリタリーな趣味はないんですが、男の子ですから、大小問わず機械類は好きです。一時、曲芸飛行(って言わないのかな)には不向きな国産超音速機を使って評判を落としたブルーインパルスですが、遷音速の軽量な練習機に置き換わって高い評価を得ているということで、気まぐれに検索してみました。

ブルーインパルス関連では他にも豊富な写真を誇るサイトがたくさんあるのですが、漂着地では初代ブルーインパルス機体であるF-86Fが現役当時の飛行写真を掲載している珍しいページがあったので、いたく気に入りました。その他、海外の飛行チームの写真も充実していて、同種のサイトの中でも個性を放っています。


以上、飛行機特集でした。
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by antonin | 2005-09-28 00:26 | Trackback | Comments(0)

84年を越えて

安敦誌の古い記事を読んでいたら、昨年の10月29日付けの記事を見つけた。

詳しい話はその記事を読んでいただくとして、下記に昨年発生した事件の時系列を示しておく。


2004年10月1日
シアトル・マリナーズのイチロー選手、大リーグ最多安打記録を破る

2004年10月23日
新潟県中越地震発生、避難住民10万人を超える

2004年10月27日
ボストン・レッドソックスがMLBワールドシリーズに勝利

2004年12月26日
スマトラ沖で地震発生、最終的な死者は22万人に


上の記事はレッドソックスの優勝直後の10月28日深夜のものなので、スマトラ沖地震の発生前の記事なのだが、下記の地震について言及していて偶然の恐ろしさを感じる。

1920.12.16 海原地震(中国・寧夏) M8.6 死者220,000人

12月発生で死者が約22万人というところまで奇妙な符合を見せていていよいよ恐ろしいが、なぜこの地震へこの時期に言及していたかというと、「バンビーノの呪い」という話からのつながりであった。

1920年、ボストン・レッドソックスが花形ホームランバッターであったバンビーノことジョージ・ルース選手をニューヨーク・ヤンキースへ放出し、それ以来レッドソックスは強豪ながらワールドチャンピオンになることができないというジンクスが2004年に至るまで続いていたというのだった。

以下に1920年の事件を時系列で列挙する。


1920年1月3日
ジョージ(ベーブ)・ルース選手、レッドソックスからヤンキースへ移籍

1920年秋(詳細不明、大リーグシーズン終了時期)
セントルイス・ブラウンズのジョージ・シスラー選手、年間安打257本の大リーグ記録を樹立

1920年12月16日
中国、寧夏で海原地震発生、死者22万人


ベーブ・ルースはもちろんレッドソックスを呪ってなどいなかっただろうし、ましてや地震と関係しているわけもないが、「84年ぶり」という言葉が、なにやら呪術的な意味を持つような昨年だった。

ちなみに、翌年の1921年の事件というと、


1921年7月29日
アドルフ・ヒトラーが国家社会主義ドイツ労働党(ナチス)の党首に選出される

1921年秋(詳細不明、大リーグシーズン終了時期)
サンフランシスコ・ジャイアンツ、ベーブ・ルース選手を擁するニューヨーク・ヤンキースを破り、ワールドシリーズに勝利

1921年11月4日
内閣総理大臣、原敬が東京駅で暗殺される


なにかとキナ臭い事件があったが、もう年も明けてしまったので「84年ぶり」の効力は失せていると思いたい。蛇足ながら付け加えるならば、1920年から3年後、下記の事件が起きている。


1923年9月1日
東京付近で直下型の大地震が発生、死者10万人以上


災害に備えて準備しつつ、明るい毎日を過ごしましょう。
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by antonin | 2005-09-27 01:44 | Trackback | Comments(7)

散財いろいろ

最近買ったものども。

三洋電機:単三型ニッケル水素電池4本組
期間限定電池ケース付き。
古いカメラの延命措置に。

BUFFALO:USBウェブカメラ
2組購入。
自宅との無料通話用に。

USB 2.0 4ポート / PCI カード
ドスパラ宇都宮店で買ったら、コジマnew東店より500円も高くてショック。
新しいカメラのデータ転送をいくらか早くするため。

・USB 2.0対応 1.5mケーブル
2.0対応である必要はあまり無いのだけれど、パラレルポートにスキャナとプリンタがぶら下がっていて使い勝手が悪かったので、ポートが増えたついでにプリンタを使用時のみUSB接続して、非使用時は棚に片付けるようにした。


文庫本を数冊。

・塩野 七生:「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」(上)(中)(下)

杉浦 日向子:「百日紅」(上)(下)

・子安 宣邦:「福沢諭吉『文明論之概略』精読

本は全て文庫。
電車で読みよし。財布に優し。


電気製品、文庫本ともに、いろいろな店で気まぐれに購入した。
まとめ買いはしていない。


その他。

事故で失われた前車の形見であるカーオーディオを軽自動車に載せた。
工賃パーツ税併せて6千円程也。


安い安いと言いつつ、塵も積もれば山となるので気をつけよう。
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by antonin | 2005-09-23 00:48 | Trackback | Comments(0)

ブレークスルー

NIKKEI NET企業 ニュース:中村修二氏ら、次世代DVD光源向け半導体の新結晶開発

asahi.com: 青色ダイオード、消費電力9割減 中村教授ら成功 - サイエンス

これはあまり話題にはなっていないけれど、すごいニュースですね。中村さんの業績といえば、青色LEDが実現したとか、青色半導体レーザーに応用できたとか、日亜化学時代の発明もなかなか画期的な発明でしたが、世間では発明の対価を巡る巨額の裁判でしか話題にならなかったという、不遇の大エンジニアでした。

まぁ、地裁の判決にあった「百年に一度の大発明」という認識は、青色発光ダイオードの発明より重要な、発光ダイオードそのものの発明から百年も経っていないことから、当然に大袈裟なものでしたが、だからといって青色発光ダイオードの商品化における中村さんの立場を過小評価する日亜化学の態度は、金銭訴訟なので止むを得ない部分があるとしても、悲しいものがありました。

しかし、またしてもやりましたね。これで研究者・開発者としての実力をまざまざと見せ付けてくれました。論文ではなく一般記事なので詳細は不明ですが、朝日新聞の記者を信用するとすれば、非常に重要な発見ということになります。(一般紙の科学技術担当記者というのは守備範囲が広すぎて、意外と技術記事については事実誤認が多いのです)

記事によれば、
現在の製造法では、理論的にエネルギー効率に限界があることがわかっていた。プロジェクトでは、従来使っている窒化ガリウム半導体を、工夫した基板の上で結晶成長させ、新しい半導体膜を開発。この膜なら発光の効率が10倍にできるとわかった。

とある。

つまり、単なる改良の積み重ねではなく、従来の手法と比べて、実用性能ではなく理論限界が拡張するという意味で非常に重要な発見です。つまり、ロジックICでTTLからハイスピードCMOSに移行するくらいのインパクトがあるということです。現在のロジックIC市場ではTTLは完全にCMOSに駆逐されていますから、現在の高輝度LEDメーカーの技術が、今回の発明によって市場から完全に駆逐される可能性すらあるわけです。

もちろん、試作の成功から商品化までに解決すべき課題は多いでしょうし、たとえ商品化されたとしても、エネルギー変換効率だけでなく、最大輝度や、なによりコストなどがバランスよく実用レベルにならなければ従来技術を駆逐することはないでしょうが、エネルギー変換効率が10倍という長所はそれだけの潜在能力を持っているといえます。(成熟した技術は、いずれ理論限界の壁に悩むことになります。)
「1、2年で実用につながるだろう」と中村教授は話す。

という発言も、すでに青色LEDを市場に送り出した実績があるだけに期待が持てます。中村さんはアメリカへ渡ってしまったので、あるいは国内企業の敵となってしまうのかもしれませんが、複数の技術が対立して競争すると技術の進歩が10倍速になることも珍しくないので、今後が楽しみです。

現在、大型液晶テレビのバックライトとして主にCCFL(冷陰極蛍光管)が利用されていますが、色再現性を向上させるためには3原色LEDが有利とされています。しかし現状では、エネルギー変換効率が放電管に次いで高いCCFLに比べ、消費電力の面でLEDが不利とされています。今回の技術で青色以外のLEDの発光効率も上げられる可能性もあるらしいので、近い将来の高級液晶テレビには全てLED光源が使われているかもしれません。

また、将来の平面テレビとしてはプラズマテレビや液晶テレビより消費電力が低いと言われる、FED(SED)や有機ELなどの技術も実用化を目指しているので、液晶テレビ陣営としては商品価値を高めるために有効な駒が手に入ったとも言えます。

こういうニュースはぜひ広く理解されるように解説して欲しいと思います。(個人的にはRFタグなどよりはこちらのほうが実生活に及ぼす影響は大きいと思います。)
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by antonin | 2005-09-22 21:45 | Trackback | Comments(0)

かつてイトーヨーカドーと呼ばれたGMSについて

2005年9月1日、イトーヨーカ堂セブンイレブン・ジャパンデニーズの3社が、株式移転により、新設の持ち株会社「セブンアンドアイ・ホールディングス」の傘下に入りました。

ニュースリリース(PDFファイル)

これは、イトーヨーカ堂の子会社であるセブンイレブン・ジャパンが、営業利益、時価総額ともに親会社であるイトーヨーカ堂を上回っていたため、上場企業として敵対的買収リスクの高い状態にあったことを解消するためと思われます。つまり、ニッポン放送フジテレビのような関係であったため、ライブドアのような資本に食われないようにしたということでしょう。

このニュースが流れたときに、イトーヨーカドー店舗の看板が掛け替わるという噂を聞いたのですが、イトーヨーカ堂からの正式なアナウンスがないため、単なる噂だと思っていました。ところがその後、次々に店舗の看板が掛け替わっていきました。

それはそれでいいのですが、新しい看板の図柄というのが、新しくできた持ち株会社のセブンアンドアイ・ホールディングスのものだったのです。通常、持ち株会社というのは財務上必要なだけの存在で、特に業態の異なる子会社をまとめている場合には、形式上でだけ親会社となっている持ち株会社が表に出てくることはあまりありません。ここで、長年親しまれてきたイトーヨーカドーのハトのマークを消してしまう意味はなんなのでしょうか。

これは、セレブを対象とした方針転換としか考えられません。
そのネタはもういいから。

この記事を読まれる方には興味がないかもしれませんが、最近小生意気になってきたうちのムスメが、屋上に遊戯施設のあるイトーヨーカドーのことを「はとぽっぽの おみせ」と呼んでいたのですが、自宅からよく見える看板が掛け替わってしまい、「はとぽっぽの おみせ せぶんぶんぶん みたいに なっちゃったね」と言っていました。3歳児はともかくとして、親にもなんと呼んでいいかわからない店になってしまいました。

セブンイレブンの息の掛かったサービスとして、すでにセブンアンドワイ(旧イーエス・ブックス)というものがありますが、ネットで「セブンアンドアイ セブンアンドワイ」を検索してみると、その混乱ぶりがわかると思います。表に出てこない持ち株会社であれば特に問題はないのですが、既存のサービスと微妙にバッティングする名前というのは問題があるかと思います。「アイ」と「ワイ」なんて、「バック」と「バッグ」、あるいは「デスク」と「ディスク」のようなもので、日本人には識別しにくい違いなのですが、大丈夫なのでしょうか。

ひょっとすると、

「ちょっと駅前のセブンアンドアイ・ホールディングスまで牛乳買いに行ってくるよ」

などと言わなくてはいけないのかもしれませんが、それはちょっと厳しいので、略して「セブンアホ」などと呼ぶことになるのでしょうか。というのはまぁ冗談で、実際にはイトーヨーカドーという店名は残っていて、立地のいいイトーヨーカドー店舗の看板を使って新しいセブンイレブン・イトーヨーカ堂グループの宣伝をしているだけなのでしょう。

では、宣伝が完了したら看板は元に戻るのでしょうか。

かつてイトーヨーカドーのライバルであったダイエーが破綻の危機に瀕した末期状態にあるように、同じくGMS(総合スーパーマーケット)という業態をとるイトーヨーカドーも、全体としては黒字でもジリ貧状態には変わりないという状況にあります。不採算店舗の閉鎖や、衣料品売り場のテコ入れによる客層の拡大なども計画されているようですが、最近流行の複合モールへの転換などもあるかもしれません。全体的に店舗の立地はいいのですから。

そうなると、現在の看板は、次に来る新業態へのつなぎに過ぎないかもしれません。ハトのマークとの別れは、イトーヨーカドーそのものの終焉を予告しているのかもしれません。まぁ、いつの間にか元に戻っている可能性もありますが。


企業の対等合併や、完全な業態変更などで、従来の商標を継続できない場合は仕方ありませんが、ブランド・マークというのは、年月を重ねることで重みを増し、信用の象徴となるので、20年や30年経過した時点で少々古臭く感じても、できることなら使い続けたほうが良いと思います。社名も、むやみに変更するとかえって軽く感じます。「J~」とか「~ックス」という社名やサービスネームが蔓延した時期がありましたが、今でもあまりいい印象はありません。自衛隊が民営化して「J隊」になるという笑い話もありました。

江戸期の商店の商標などは白と黒のコントラストが鮮やかで、鳥や草木、線の太い筆文字などがM. C. Escherの作品のように幾何学模様に溶け込んでいるデザインは、今見てみると非常に優れたものと感じます。キッコーマンなどは江戸期から伝来の商標を海外市場でも使用して、好評を得ています。豊田自動織機などは現在の業態を正確に表していない面はありますが、その来歴がよくわかって、大変良い社名だと思います。

一方でトヨタ自動車の旧・社章(丸に「トヨタ」)はヤバい感じでしたが、あれも100年経ったら粋なデザインとして認められているかもしれません。レクサスも、LEXUSの"L"ではなくて、レクサスの「レ」をデザインして、
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なんていうマークにしたら日本らしくてウケたかもしれません。

イトーヨーカドーがこの先どうなるのかわかりませんが、地元を代表する店舗でもあるので、あまり悲惨なことにならないように願っております。


追記:
この話を書くにあたって、以前NHKのテレビ番組かどこかで聞いた故事を引こうと思ったのですが、ネットで検索しても全く挙がってこなかったので、ひょっとして記憶違いだったのでしょうか。

「昔(明治時代?)、不忍池を埋め立てようという計画が上がったが、とある外国人に『由緒の物を軽んずるは野蛮の為す所なり』と言われて断念した。」

というような内容だったのですが。昭和になって野球場建設が上野観光協会の反対によって中止された、という話は出てくるのですが、上記のようなエピソードは見つかりませんでした。どなたかご存知ありませんか。
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by antonin | 2005-09-21 22:03 | Trackback(1) | Comments(3)

月がとっても青いから

といって、遠回りして帰ったりはしませんが。(古)

昨日の昼あたりはかなり暑かったが、今日は日が沈んでから外を歩くと、半袖では寒いくらいに冷えていた。そうすると大気の水分量も少なくなり、空も高くなってくる。そんな空に、円くて明るい月が見えた。調べると、今日の月齢は11日で満月まではあと4日ほどあるが、美しく明るく輝いている。今日もJAXAから参照ページ。

参考:「月探査情報ステーション」より「今日の月
同じく「FAQ: 月をみる

つきづきに つきみるつきは おほけれど つきみるつきは このつきのつき
という短歌だか狂歌だかがなぜか記憶に残っているけれど、確かに満月は30日に一度巡ってくるにもかかわらず、なぜ旧暦八月十五日の月だけが特別に愛でられるのか。

上記のFAQによると、
秋は空が澄み渡り、月の高度も程良く眺められる良い季節なので、月を楽しむ習慣が継続しているのでしょう。

とある。確かに、伝統を重んじて月を見ているわけではなく、何とはなしに空を見ていると美しい月が目に入るので、つい目を奪われてしまうのだ。それにはそれなりの理由があるのだろう。

「秋は空が澄み渡り」というのがどういう意味かというと、夏は気温や海水温が高く、大気中の水蒸気量が多いので、雲が発生しやすかったり、雲は無くても大気の透明度が低かったりする。そういう意味では最も空が澄むのは冬なのだが、「放射冷却」という言葉があるとおり、あまりにも澄んだ空は、今うるさく騒がれている温室効果が一時的に弱い状態になっていて、地表の熱を奪っていく。風があれば寒いし、風が無くても底冷えする。風流に月見とは行かないだろう。

「月の高度も程良く」のほうはというと、昔の理科の勉強を思い出していただきたい。地球から満月に見える月というのは、地球を挟んで、おおよそ太陽の反対側に位置する。地球の太陽に対する公転軌道と月の地球に対する公転軌道は若干角度がずれているので太陽-地球-月は完全に一直線上に並ばないが、タイミングによってはこれが一直線になり、そうすると月が地球の影に入って月蝕となる。

少し話が逸れたが、太陽と月にだいたい挟まれた地球は、自転軸が公転軸に対して23度あまり傾いている。北半球の夏では北半球が太陽のほうを向いており、南半球は月のほうを向いている。北半球の冬では、これが反対になる。ここでいう「高度」とは、地球表面からどれだけ離れいてるかという意味ではなく、地上から見える角度として地平線からどれだけ離れているかということを指すので、夏は太陽の高度が高く、逆に満月の高度は低いということになる。

夏の月の高度が低いということは、冬に昼の時間が短いというのと同じ理由で、満月の見えている時間が短いことになる。満月は深夜0時に最も高く見えるので、夏の満月を望む時間は深夜帯になってしまう。日没後に、東の空から円くて大きくて赤黒い姿で上ってくる月を見ることもあるだろうが、あまり美しいものではない。その時間に屋外で月見をしようにも、蚊が多くて困るといった事情もあるだろう。

そういうわけで、夏の間忘れ去られていた満月が、すっかり涼しくなって虫の声も心地よい夜道にすっと現れるのだから、これを愛でないほうが無粋ということになる。中秋の名月には理由があるのです。今年の中秋の月は今月18日の日曜日だというので、晴れていたら夜の散歩にでも出てみてはいかがでしょう。
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by antonin | 2005-09-15 22:30 | Trackback | Comments(14)

めざせイトカワ

最近ちょっとツイてない。
なんかもうどうでもよくなりつつ、部屋の掃除なんかをしてみたら、疲れた。

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<探査機はやぶさ>小惑星イトカワに到着 岩石採取に挑む | Excite エキサイト : ニュース

今日はちょっと地味めなニュースにトラックバックを張ってみた。1ヶ月くらい前からイトカワの映像が送られ始めてきて面白かったのだが、ついにメークイン種のジャガイモみたいな形が明瞭になった。

参考:JAXAによる「はやぶさ」情報

イトカワから20km離れた地点に静止してしばらく遠隔観測をしたあと、降着して岩石を採取し、地球へ帰ってくるらしい。パイオニア10,11号やヴォイジャー1,2号のような派手さはないが、なかなかすごいことだ。ところで、一度着陸してしまったらどうやって地球まで帰ってくる加速を得るんだろうと疑問に思ったら、「はやぶさ」にはなかなか面白いエンジンが積まれているようだ。

イトカワは地球から3億kmの距離にあるというが、Wikipediaによると地球の公転半径が1.5億km程度らしいので、太陽をはさんで地球軌道の反対側近くにいるようだ。地球を離れる際の主な加速度は普通の惑星探査機のようにスウィングバイを利用したようだが、そのほかに「はやぶさ」にはイオンエンジンが搭載されていて、自力で加速もできるらしい。イトカワの探査と並んで重要な実験課題が、このイオンエンジンの連続運転における耐久試験であるらしい。

参考:「電気推進」の紹介ページ

イオンエンジンというと、SF小説なんかでよく登場したエンジンだった。まがりなりにも太陽系内航行に利用される時代になったというのがすごい。まぁ、外惑星を観測しに旅立った70年代の探査機が、やぐらの先っぽに取り付けていた原子力電池というのも、なかなか地上では見られない逸品ではあったが。放射性物質のまわりに太陽電池のような半導体を巻きつけて、接合部に叩き込まれる放射線のエネルギーで発電するというものであったらしい。(昔読んだ本の記憶なので、たぶん正確ではありません。)

「はやぶさ」が持ち帰ってくるのは、アポロが月から持って帰ってきたようなゴロッとした岩石ではなく、パチンコ玉みたいな物をぶつけて弾けた破片だというので、今後の万博で展示して見世物にしたりはできそうにないが、科学的には重要なデータをもたらしてくれるだろう。宇宙開発ってのは、文字通り浮世離れした世界で楽しい。

「はやぶさ」の地球帰還は2007年夏ごろとのこと。成功するといいですね。
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by antonin | 2005-09-15 05:40 | Trackback | Comments(1)


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