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15周年

オンラインで「安敦」と"Antonin"のハンドルを使い始めてから、15年ほど経過したことに今日気付いた。

なんだかんだで、いろいろありましたが、いい経験をさせてもらいました。


"Antonín"という名前を初めて自分に対して使ったのは、高校3年生のときだった。当時、初めてCDプレイヤーの載ったラジカセを購入し、初めてCDというものを買って音楽を聴いてみた頃だった。それまでカセットテープの音源しか経験したことがなかったので、ワウフラもヒスノイズも一切感じることのないPCM音源の瑞々しさに衝撃を受けた。

当時はまだ東欧の音源ではディジタル録音やディジタル編集技術が未熟で、再生側も最近主流のΔΣ変調などではなく、8倍オーバーサンプリングといった古い技術を使っていたので、それ以前に電気店の店頭で聴いた高価なDAT装置の(おそらく16倍オーバーサンプリングで)再生する「ツァラトゥストラはかく語りき」のデモ演奏で体感した衝撃的な高音質には劣ったものだった。それでもとにかく、ラジカセが一気に高級デッキに匹敵する高性能装置になってしまったことに感動した記憶がある。このラジカセは今も現役で使っている。

当時聴いていた音楽というのが、Antonín Dvořák, Bedřich Smetana, Edvard Griegといった、「よなぬき」の国日本で古くから愛されていた、教科書的な音楽だった。その中でも特にドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」が非常に気に入り、カセットテープに編集して持ち歩き、毎日聴き続けていた。その後、世間で評判の上品な音楽などもいろいろ聴いてみたが、結局定期的にこの時代に聴いた音楽へと帰ってしまう。

こうした民族的な音楽は、高尚なクラシックファンや、専門教育を受けた演奏家から、ともすれば卑俗と蔑まれる傾向にある音楽だが、そうした偏見を排して聴くと、強烈な高揚感と叙情を支える高度に練られた構成に、何年経っても感動が褪せない。これは実は西欧への憧憬ではなく、こうした音楽を愛した明治大正期の日本文化への憧憬なのではないかという気がしている。

パソコン通信を始めるにあたりハンドルを決めることになったが、"Antonin"や「アントニーン」では面白くないので、スパルタ人の言のような簡潔さで表せる、「安敦」という後漢の史書に出てくるAntoninus帝の音訳表現を借りてハンドルに決めた。以来、15年になる。

環境はいろいろと移り変わったけれども、結局「安敦」の中身は何も変わっていないということに改めて気付く。これからも、中身だけはそう大して変わらないのだろう。そう考えるとなんだか気が落ち着く。
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by antonin | 2007-09-30 00:25 | Trackback | Comments(3)

有理進法の研究(3)

前回までに3/2進法のVersion.1, 2.0, 2.1の3種類を定義しましたが、今回は第4の定義を導入したいと思います。その前に、Version.2.1を使って、小数表記をするとどうなるのかを試してみたいと思います。

通常のn進法でも、小数の表記は定義されています。これは、自然数には-k乗という演算も定義されているからです。具体的には、

n-k = 1/(nk)

というように、逆数で定義されています。これは掛け算をしたときの指数部の性質から自然に導かれたものです。これを使って3/2進法Version.2.1による小数表記を試してみます。

(0)3/2 = 0
(0.2)3/2 = 2/2 x (3/2)-1 = 0.6~
(0.1)3/2 = 1/2 x (3/2)-1 = 0.3~
(0.02)3/2 = 2/2 x (3/2)-2 = 0.4~
(0.01)3/2 = 1/2 x (3/2)-2 = 0.2~
(0.002)3/2 = 2/2 x (3/2)-3 = 0.~296~
(0.001)3/2 = 1/2 x (3/2)-3 = 0.~148~


ここで、'~'は循環小数の繰り返しを示す記号とします。0.3~ = 0.3333...を、0.~123~ = 0.123123123...をそれぞれ表しています。

ここでも桁下がりの部分で数値が大きくなる逆転現象が起きています。しかも、この表記における0.22は1を超えますので、小数も含んだ3/2進法Version.2.1の大小比較は非常に難しくなります。ただ、同じ記号('2'とか)であれば、一応桁が右へ移るほど小さい数字になるというルールは保持されていますし、1212を基数である3/2で割ってやると、一桁右にシフトして121.2になるという算術上の規則の一部は保たれています。これは基数というよりも、位数の定義から導かれる定理ということになります。

さて、この「増えたり減ったり」という性質をうまく利用して遊ぶ方法を見つけてしまいました。しかも、3/2という中途半端な基数を生かすのにも適しています。これはWikipediaの「位取り記数法」という、最初に参照したページからアイデアを借用したものです。そこには、「平衡三進法」というものが紹介されていますが、これを表現するためには、記号数、位数、計数単位という3つの用語のほかに、もう一つの用語を定義してやる必要があります。それは次のようなものです。

底数(base of figure)

これは、各桁の記号が作る等差数列の、最初の項と考えることができます。これは通常のn進法やVersion.2.1までの3/2進法では全て0でした。これが平衡三進法では-1になっています。他の3つの数字と合わせて平衡三進法を表現すると次のとおりになります。

記号数 = 3
位数 = 3
計数単位 = 1
底数 = -1

これはなかなか変わった記数法です。Wikipediaの説明にもありますが、正負の数を符号を使わずに表現することができます。Wikipediaの説明では'0', '1'、それに'1'にバーを付けた記号を使っているので、このバーが符号に見えますが、混乱さえしなければ'0', '1', '2'を使っても、あるいは'A', 'B', 'C'を使っても、定義さえしっかりとしていれば問題ないわけです。

ここで、この底数の変更というテクニックを我らが3/2進法にも適用してみましょう。平衡3/2進法と言えるようなものを定義したいと思います。ここで、底数以外の定義はVersion.2.1のものを流用することにして、次のように新しい記法を定義してみることにします。

記号数 = 3
位数 = 3/2
計数単位 = 1/2
底数 = -1/2

記号数と計数単位、それに底数の組み合わせが重要です。なぜなら、最小値を表す記号と最大値を表す記号の数値が、ちょうど-1倍になっていなければ、「平衡」とは言えないからです。ここでは、3つの記号が0を挟んで対称になるように、底数を=-1/2としました。

各桁の記号についてはWikipediaにあるものを借用することにします。ただし、HTMLではトップバーを表せないので、アンダーバーで代用することにします。

では早速試してみましょう。

(111)3/2 = -2.375
(110)3/2 = -1.875
(111)3/2 = -1.375
(101)3/2 = -1.625
(100)3/2 = -1.125
(101)3/2 = -0.625
(111)3/2 = -0.875
(110)3/2 = -0.375
(111)3/2 = 0.125
(011)3/2 = -1.25
(010)3/2 = -0.75
(011)3/2 = -0.25
(001)3/2 = -0.5
(000)3/2 = 0
(001)3/2 = 0.5
(011)3/2 = 0.25
(010)3/2 = 0.75
(011)3/2 = 1.25
(111)3/2 = -0.125
(110)3/2 = 0.375
(111)3/2 = 0.875
(101)3/2 = 0.625
(100)3/2 = 1.125
(101)3/2 = 1.625
(111)3/2 = 1.375
(110)3/2 = 1.875
(111)3/2 = 2.375


どうでしょうか。相変わらず増えたり減ったりですが、対称性が美しくなっています。これを3/2進法Version.3.0と名付けましょう。この記法の性格をよく調べると、桁数('0'ではない記号が現れる最も左の桁)が、数値の大小ではなく数値の精度を表しています。そして、ここではスペースの問題でリストアップしませんが、桁数を増やして計算していくと、この記法が抱える問題点、あるいは不思議な性質が浮かび上がってきます。

それは、「0以外の整数が有限の桁で表現できない」というものです。ちょっとExcelを走らせて試してみたのですが、1以上、あるいは-1以下の整数は特異点のようなものになっているらしく、この数字を表現しようとするといくらでも桁数が増えてしまいます。形式的な証明はしていないのですが、どうやら3/2進法Version.3.0を使うと、0以外の整数は左方向に無限の桁を費やさないと表記できないようです。右に向かって無限桁を必要とする数値を「循環小数」と呼ぶならば、この現象は「循環整数」とでも呼んだらいいのでしょうか。不思議な現象です。

もちろん、この表記にも小数表現は可能ですが、すでに説明したとおり、位数が3/2の記法で小数表現をした場合は、1/3の累乗が出てきてしまい、小数点の左側の誤差をぴったりと埋めるような表現はできません。ここで、有理進法Version.3.0に若干の修正を加えてみます。

記号数 = 5
位数 = 3/2
計数単位 = 1/2
底数 = -1

こうすると、確かに「循環整数」を使わずに整数表現は可能になるのですが、今度は1を表す表記が2種類出てくるという重複が発生してしまいます。これはちょっと問題が大きいので、この表記法にVersion.3.1の名前を与えるのはやめておきましょう。

さて、ようやく面白い3/2進法の記法が得られましたが、これで最終版という気がしないのもまた事実です。3/2進法を検討しただけでは、「有理進法」の研究としては不十分で、できればn/m進法にルールを一般化したいものです。各桁の数列を等差数列から等比数列にするというのは実数進法へと進化できる、なかなか良いアイデアだと思うのですが、私の知恵ではそれを具体化することができませんでした。一連の3/2進法を叩き台にした面白いアイデアがありましたら、ぜひご一報ください。また余裕ができたら取り掛かってみたいと思います。

Index
有理進法の研究(序)
有理進法の研究(1)
有理進法の研究(2)
有理進法の研究(3)
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by antonin | 2007-09-29 02:32 | Trackback | Comments(0)

有理進法の研究(2)

ずいぶんと間が開いてしまいましたが、頭の体操のため再開しました。

前回は3/2進法Version.1まで行きましたので、今回はVersion.2です。3/2進法Version.1では、結局3進法の数値を2で割っただけのものとなってしまいました。そこで今回は、あくまでk桁目の数字は(3/2)k-1を表すという、位取り記法の原則に忠実に進めていこうと思います。

ただ、そこは変則的な有理進法であるので、何かを犠牲にしなければうまくいきません。そこで、自然数を基数としたn進法に対し、何を守り、何を犠牲にするかを決定するために、まずは自然数進法のもついくつかのルールを分解抽出してみることにしました。

n進法のルール

(1) k+1桁目の記号は1桁目の記号に対してnk倍された数値を表す
(2) 各桁の取りうる記号の種類はn個である
(3) 各桁の記号が単独で表す数値は連続した自然数である
(4) 各桁の取りうる記号の最大値はn-1である
(5) k+1桁目が'1'で他の桁が全て'0'であるように表される数値は、k桁目およびその右側の有限個の桁にいかなる記号が入った数字よりも大きい

この中には、「公理」に属するものと、派生的に導かれる「定理」に属するものが、おそらく混ざっていますが、気にしないことにします。

3/2進法Version.1では、上記のルールのうち(5)だけが守られていて、あとは全て破られています。

(1)のルールに対しては、各桁は3k/2になってしまいましたし、(2)に対しても、各桁のとりうる記号の種類は基数の3/2に対して2倍の3でした。また、'0', '1', '2'の記号で表した数値は、実際には0.0, 0.5, 1.0を表していました。(4)のルールも(2)同様に破られています。

ここで、3/2進法の設計に当たって、いくつかの用語を定義しておきます。

記号数(count of digits)
位数(level of figure)
計数単位(unit of digit)

まず、記号数ですが、n進法のルールのほうで(2)に出てきたものです。「有理進法の研究(序)」に出てきたπ(パイ)進法を例に取ると、記号は'0', '1', '2', '3'の4種類がありましたので、記号数=4ということになります。

次に位数ですが、これもπ進法を例に取ると、桁が上がるごとに同じ記号の表す数値がπ=3.141592653589796426...倍になりますので、位数=πということになります。

最後に計数単位、あるいは単に単位ですが、これは通常は'1'という記号が1を表している場合に、計数単位=1という定義になります。これは通常のn進法だけを考えていると意味が良くわかりませんが、3/2進法Version.1ではすでに、この値を1/2に変更しています。もっと頭をやわらかくすれば、必ずしも計数単位が一定の等差数列ではなく、あるいは等比数列だったり、もっと変わった数列になっていてもかまわないのですが、ここでは混乱を避けるため、そこまでは考えないことにします。

常識的なn進法では、これら記号数と位数がともにnで、計数単位が1になっているわけですが、これを全て守っている限りは、自然数によるn進法(ここでは自然進法と呼びます)の壁を超えることができません。

有理進法の最もシンプルな例である3/2進法を作ろうとして、前回のVersion.1では記号数=3、位数=3、計数単位=1/2というシステムを作ったことになります。それでもそれなりのものはできましたが、記号数=位数=3では、実質的に自然進法の3進法と何も変わりがありません。

そこで、まず位数=3/2を先に決めてしまうことにします。ここで、計数単位を1に戻し、記号数を'0', '1'の2個にするとどのようなシステムができるでしょうか。試しに計算してみると、

(0000)3/2 = 0
(0001)3/2 = 1
(0010)3/2 = 3/2 = 1.5
(0011)3/2 = 3/2 + 1 = 2.5
(0100)3/2 = (3/2)2 = 2.25
(0101)3/2 = (3/2)2 + 1 = 3.25
(0110)3/2 = (3/2)2 + 3/2 = 3.75
(0111)3/2 = (3/2)2 + 3/2 + 1 = 4.75
(1000)3/2 = (3/2)3 = 3.375


こんな感じになります。

小数表記を見てわかるとおり、桁上がりが生じたところで数値が小さくなってしまっており、自然進法のルール(5)に違反していることがわかります。Version.1のときとは逆に、(1)以外のルールが全て破られています。しかし、個人的にはこちらのほうが自然進法の常識を覆している感じが強く、面白いような気がします。せっかくですから、これを3/2進法Version.2.0と名付けてしまいましょう。

次に、計数単位を1/2にして、記号数を'0', '1', '2'の3個という、Version.1と同じシステムにするとどうなるでしょうか。もちろん位数=3/2です。

(0000)3/2 = 0
(0001)3/2 = 1/2 = 0.5
(0002)3/2 = 2/2 = 1
(0010)3/2 = 1/2 x 3/2 = 0.75
(0011)3/2 = 1/2 x 3/2 + 1/2 = 1.25
(0012)3/2 = 1/2 x 3/2 + 2/2 = 1.75
(0020)3/2 = 2/2 x 3/2 = 1.5
(0021)3/2 = 2/2 x 3/2 + 1/2 = 2
(0022)3/2 = 2/2 x 3/2 + 2/2 = 2.5
(0100)3/2 = 1/2 x (3/2)2 = 1.125
(0101)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 1/2 = 1.625
(0102)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 2/2 = 2.125
(0110)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 = 1.875
(0111)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 + 1/2 = 2.375
(0112)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 + 2/2 = 2.875
(0120)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 = 2.625
(0121)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 + 1/2 = 3.125
(0122)3/2 = 1/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 + 2/2 = 3.625
(0200)3/2 = 2/2 x (3/2)2 = 2.25
(0201)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 1/2 = 2.75
(0202)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 2/2 = 3.25
(0210)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 = 3
(0211)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 + 1/2 = 3.5
(0212)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 1/2 x 3/2 + 2/2 = 4
(0220)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 = 3.75
(0221)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 + 1/2 = 4.25
(0222)3/2 = 2/2 x (3/2)2 + 2/2 x 3/2 + 2/2 = 4.75
(1000)3/2 = 1/2 x (3/2)3 = 1.6875


こんな感じになりました。刻みは細かくなりましたが、桁上がりが起こると数値が小さくなり、数値が大きくなったり小さくなったりを繰り返しながら進むという意味ではVersion.2.0に似ています。さっきより有理進法っぽい感じがするシステムなので、これもVersion.2.1として認めてしまいましょう。

次回は、ちょっとトリッキーな記法を使って3/2進法Version.3を定義します。

Index
有理進法の研究(序)
有理進法の研究(1)
有理進法の研究(2)
有理進法の研究(3)
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by antonin | 2007-09-29 02:23 | Trackback | Comments(0)

オッカムの剃刀

9周年おめでとう。そして、ありがとう、google

google videoより、「驚異の公文書

まあ、どこまで信用するかは別として、現代の日本で感じるいろいろな無力感に対して、これは今まで聞いた中でもっとも美しい説明になっている。

例えば相対性理論に価値があるのは、それが絶対的な真理だからとか、単に過去の理論を打ち倒したからというのではない。実際に世界中で観測された不可思議な物理現象を、最も単純に説明するからに過ぎない。量子論も理論としては同等にエレガントだが、コペンハーゲン解釈は単なる解釈であって、それは理論ではない。

上記のようなジャーナリズムは、陰謀と解釈するかどうかは自由だけれども、説明としては非常にエレガントで、多くのことをひとつの単純な視点で説明する。だからといって真実であるとは限らないが、良い理論の長所のひとつは、これから起こるであろう事象を高い精度で予測できるという点にある。これは私に良い見通しを与えるひとつの理論となることは間違いない。

アメリカのジャーナリズムの底力を感じた。もう、「テロとの戦い」などという下らない言葉に耳を貸すのは終わりにしよう。
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by antonin | 2007-09-29 00:22 | Trackback | Comments(0)

僕は勉強しかできない

勉強大好き。
でも宿題は大嫌いだった。

勉強大好き。
でもスポーツも芸術も苦手だった。

勉強大好き。
でも学校の成績は悪かった。

勉強大好き。
でも仕事はできない。

勉強大好き。
でも役に立たない。



まとめると、
「勉めて強いる」
のは嫌いだから、結局勉強は大嫌いで、
「学んで習う」
のは大好きだから、学習大好きといったほうがいいのかもしれない。

人生は短すぎる。
というか、本を読むのが遅すぎる。
積ん読多すぎ。
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by antonin | 2007-09-27 02:09 | Trackback | Comments(4)

福田Jr.内閣発足

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <福田内閣>官房長官に町村氏、外相には高村氏横滑り

与謝野さん、内閣外れたのか・・・。ちょっと残念。
でもまあ、誰がやるかより、何をやるかが大事なので、期待しています。
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by antonin | 2007-09-25 21:46 | Trackback | Comments(0)

東京ガスに捧ぐ

「余はナポレオン・ボナパルトである」

「あ、そうなんだ」

「知らないの?」

「いや、ちょっと知ってるかも。
 そうそう、ナポレオンの辞書には、やっぱり『不可能』は載ってないの?」

「言わずもがな。
 余の辞書に不可能の文字はない」

「すげー。さすが」

「実は、余の辞書には『可能』の文字もない」

「ほんと?」

「たりめーよ。
 どんなご立派な計画を立てたって、実行してみなきゃわかんねーのよ。
 余が進軍せずして、いかなる史家が余の計画を評価せん」

「なるほどねー、あんたいいこというねー。
 ところでナポレオン、オール電化とガスパッチョ、どっちがいいと思う?」

「住んでみなければわからん」

「そうだよね」

「ちなみに安敦の住居はオール電化である」

「あ、それ言っちゃだめ」
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by antonin | 2007-09-24 17:03 | Trackback | Comments(0)

国連へ「日本難民」認定要請へ

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - ネットカフェ業界 遠のく女性客…「難民」呼称に反発

最近、「ネットカフェ難民」という言葉をよく耳にします。これは、低所得者層が定住できず、やむなくネットカフェのような終夜営業の店舗で寝泊りしている実態を指摘したものです。

しかし、この「ネットカフェ難民」という言葉に対し、終夜営業のサウナで寝泊りする「サウナ難民」の存在や、家に帰るのが面倒という理由から終夜営業のファーストフード店で夜明かしする「マッ○難民」などの存在が指摘され、「難民」認定される層が厚みを増しています。

この傾向はしばらく拡大することが予想され、一部の進歩的な論客の間では「非正規雇用のために安アパートにしか住めない労働者は、郊外の広い家屋に居住することは難しく、むしろ都市部の学生向けアパートなどに居住していることが多い。これらは『都心型ワンルーム難民』であると言えるのではないか」との指摘が出ています。

より進歩的な評論家によれば「グローバリゼーションが進んだ世界では、より安い生活費で生活でき、より快適な環境を求めるのが合理的な経済現象であり、そうした環境に人口が集中するのが自然である。賃金比で世界の相場に比べて高額な居住費を要するにもかかわらず、その広さは世界的に見てみじめなくらい狭小な住宅に住み続けるというのは非合理的な判断である。そうした世界情勢の中で、世界中に職を求めることができず、日本という特定地域にしか居住できないような層そのものが、『日本難民』とでも呼ぶのが妥当である」との意見が見られます。

これを重大な人道問題であると認識する一部市民団体が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に対し、「日本難民」の難民認定と、日本からの救出も含めた人道支援の申請をしました。これを受けたUNHCRの広報担当官は「この『日本難民』は従来の難民の定義を大きく覆すものであり、慎重な審査を進めている」との見解を示しました。















嘘です。
そりゃそうだ。
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by antonin | 2007-09-23 16:48 | Trackback | Comments(0)

目ざわりの良さにとことんこだわりました

コンタクトレンズの宣伝文句に、是非。
目障りに拘泥。
新世紀日本語構築のための二正面作戦遂行中。

----------

mixiのとあるコミュニティで、「ナイトキャップをたしなみますか?」という質問が出ていた。文脈からして当然に「寝酒」の意味でのnightcapであることは間違いないのだけれども、「シャワーキャップ」みたいなものを、特に女性が就寝時にかぶるのもnightcapと呼ばれるらしく、また、こちらの意味だけしか語彙に持たない人も多いらしく、アンケートの場は混乱していた。「ナイトキャップは持っていません」とか。

しかし、最近お気に入りの下記サイトでも話題になっていますが、ニュースの見出しがすごいことになっているケースが増えてきているような気がします。特にYahoo!のトップページとか、プロの記者が短縮したのではなく、ポータルの人が短縮してしまったようなケースで特に。プロの記者ってそれなりに日本語に対する矜持が感じられますから。

一斗茶太的日常 - お昼のFNNニュースを観ていたら

一番参ったのが「A社、B社に買収へ」みたいな見出しでした。もうweb上に残ってないので引用できないのですが、「A社がB社に買収を仕掛けるみたいですよ」なのか、「A社がB社に買収されるみたいですよ」なのかがわからない。わからないので、あまり興味はないものの本文をクリック。

こういうあいまいな見出しというのは、実は本文を読むまでもなく簡潔に情報を示すという新聞的技法ではなく、本文をクリックせざるを得ないように心理誘導するというpay per clickな広告リンク的手法なのではないかと感じています。

「新書のタイトル」というのが最近注目している日本語技術なのですが、養老先生の大ヒットした(口述筆記ベースの)新書に「バカの壁」というものがありました。

あれより前に「唯脳論」という名著があり、こちらは「~の壁」シリーズに比べてはるかに質の高い議論が提示されていて、読み応えがありました。内容も十分価値の高い名著なのですが、「唯脳論」というタイトルが素晴らしく、そしてそれを考え出したのが出版社の担当者で、養老先生自身をして「『唯脳論』という言葉が全てを示していて、はじめからこの言葉があれば、こんな本を著す必要はなかった」というようなことを「唯脳論」文庫版の序文に書かせるほどの名タイトルでした。

ここにもあるとおり、通常、新書の執筆をされる研究者というのは、内容には深いこだわりを持ちつつも、タイトルには比較的無頓着に論文調のものを選ぶ傾向があります。しかしそんな質実剛健なタイトルでは多くの人が手に取ってくれさえせず、売り上げに深刻な影響を与えることを出版社の編集者は知っているので、タイトルには的確かつ「内容以上に読者を惹きつける」ような、いわゆる「キャッチー」なタイトルを付けようとします。

「ほめるな」という本を買ったことがありますが、これはひどかった。内容は妥当なのです。「ほめて育てる」という、山本五十六も言っていた教育の基本技術を、イデオロギーのように極端に信奉し、本来褒めるべきではない場面や、相手の技量から見て、その程度で褒めれば逆に人を小馬鹿にしていると捉えられるような場面においても「褒める教育」に拘っているような人を批判するものでした。これは非常に重要な問題提起であり、妥当な内容でした。

ひどいのはそれに対して「ほめるな」というキャッチーなタイトルを付けることではありません。そうではなく、おそらく編集者が著者に過剰な干渉をしたのでしょうけれども、「ほめるな」というタイトルに合わせて本文の構成を改変するように干渉があった形跡が本文に見られたのです。ひとしきり、「褒めすぎる教育」の問題点を指摘したあとに、「ではどうするべきか」という章が出てきて、褒めないようにする具体的手法が書かれているのですが、今度はこちらが「褒めない教育」イデオロギーになってしまっていて、実にひどいものでした。

よく、良質なジャーナリズムに対し、「問題はわかったが、ではどうすればいいのかを示していない意見なので価値がない」というような批判を投げかける読者の意見を見ます。しかし、「ではどうすればいいか」を考えるのは読者自身の問題なのであって、問題を分析、抽出する作業は、具体的対策を立案実行するのとは全く独立した作業であり、ジャーナリズムは問題を顕在化させるだけで重要な役割を果たしていると思います。

良質な問題提起があっても、粗雑な解決策を示してしまったがために、かえってジャーナリズムとしての価値を破壊してしまっているような記事も散見します。蛇足の故事さながらの状況と言えます。「ほめるな」でも同様のことが起こっており、これを引き起こしたのは決して著者の勇み足ではなく、編集者の不見識な過剰干渉にあったと感じます。それをにおわす記述が実際に本文中に書かれているので、読者もそれを知ることができます。

良書の主張を広く世に問うためには、ある程度キャッチーなタイトルが必要なのはわかります。しかし、内容よりまずタイトルありき、言論の流布よりまず売り上げありきというような態度は、むしろ出版界が自らの首を絞める行為であるように思います。これを放置すれば、「納豆でやせる」と同レベルの書籍が濫造される結果になるのではないでしょうか。そうなれば、活字離れを嘆くというより、むしろ積極的に活字を離れることを勧めなくてはならない世界に突入してしまいます。

もう民放テレビなどはそういう状態に入って久しいですし、大手新聞社の新聞も似たような状態です。大新聞を毎日読んでしまうと、了見が狭くなるばかりです。子供の目にこれを触れさせるのは危険ですらあります。日常生活に密着したチラシは大事な情報源なので、なかなかこれを手放すことはできないのですが。無駄なチラシを除き、必要なチラシだけを選択的に届けてくれるようなビジネスがあれば、月に500円くらいなら払ってもいいのですが、物が広告だけに、無料でも十分ビジネスが成り立つように思いますが、いかがでしょうか。

話がずれましたが、ニュースの見出しもこういう良心的とは限らない手法が適用される分野になってきたので、読者としても狐につままれないよう、よくよく眉には唾してネット界隈を歩くようにしましょうというところで結論としたいと思います。2chあたりで魑魅魍魎相手に余裕綽々としているネットの達人には余計な忠告ではありますが。
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by antonin | 2007-09-23 15:57 | Trackback | Comments(2)

魔が差しました

実は今年の初め頃にも魔が差して20冊くらい本を買ってしまったのだけれども、結局読みきったのはそのうちの2冊くらいです。いかんいかん。ミヒャエル・エンデの「モモ」なんかも買ったのだけれども、こんなの読んでる時間はあるのだろうか。「算法少女」とかもすっごく読みたいのに、なんかメモリがスワップアウトして処理が著しく遅くなっているマシンのような状態で、まだ冒頭しか読んでいません。今のところ日経エレクトロニクスと文芸春秋で目いっぱい。

そんなこんなで本なんか買っている場合ではないのに、ついAmazon.co.jpの魔力に負けてしまい本を4冊も買ってしまいましたよ・・・。以下に告解し、懺悔します。赦し給え、救い給え。


「数理論理学」 松本 和夫 著 (¥3,675)

「数学基礎論入門」 前原 昭二 著 (¥3,360)

「達人プログラマー」 アンドリュー ハント,デビッド トーマス 著, 村上 雅章 訳 (¥3,990)

「計算機プログラムの構造と解釈」 ジェラルド・ジェイ サスマン,ジュリー サスマン,ハロルド エイブルソン 著, 和田 英一 訳 (¥4,830)


最初の2冊は、「マイミク」が立ち上げた自主ゼミっぽいコミュニティーで数理論理学を勉強することになったので、そのテキスト。「数理論理学」のほうは、証明論の基本であるという「ゲンツェンのLK」(よくわからん)の解説があるということで購入。「数学基礎論入門」のほうは、有名なクルト・ゲーデルの2つの不完全性定理について厳密な証明が解説されているということで購入。果たして理解可能だろうか。そこに至る前に「命題論理の無矛盾性」とか「述語論理の完全性」とかで蹴つまずきそうな予感。

とりあえず参考ページ:「記号/命題/述語論理

実はこういうスタイルの「勉強」をするのは今回が初めてではなく、大学時代に所属していたサークルでも同じようなことをやっていた。そのサークルの出自はマルクスっぽい唯物史観を研究する赤系の団体だったらしいのだけれども、私が属していた頃はあまりそういう方面で過激に活動することはなく、ちょっと原発問題とか環境問題とかを考えてみるという程度だった。大多数の学生は血気盛んな理学部の理数バカ達で、そこに一人だけ工学部から参戦していたのが私だった。

当時はまだ化学系の学科に所属していたが、個人的には情報科学に興味があり、情報通信理論方面でクロード・シャノンの符号化定理をやってみたり、生体情報処理方面で(当時ニューロだのファジーだのがはやっていたこともあり)ヘッブの強化則だのホジキン・ハクスレイの式だの、パーセプトロンだのバックプロパゲーションだの、ホプフィールド・ネットワークだのボルツマン・マシンだのをテーマとするパートを主催していた。

実際に、当時できたばかりのANSI-CでSmalltalk80ライクなオブジェクト指向っぽい技法を適用しつつ、バックプロパゲーションで性格判断ルーチンをヒューリスティックに学習するというプログラムを書いてみたこともあった。結果しか教えていないのに、初期条件の違いによって性格判断ルーチンの内部パラメータが論理シナプスの結合係数に現れたり現れなかったりして、あれはなかなか楽しかった。

他の学生が主催するパートにも参加していて、(まあほとんど聞くだけだったのだけれども)「宇宙論」とか「素粒子論」とか「群論」とか「結晶学」とか「薬物・毒物学」とかそんなのを聞いていた。中にはさっぱりわからんものもあったけれども、それで点数を付けられるわけではないので、非常に楽しかった。「アーベル群」とか「サリドマイドの光学異性」など、なかなか専門の授業では聞くことのできない話が満載で面白かった。

その後、パソコン通信で哲学な人にネタを振られたりしたこともあって、ゲーデルの不完全性定理には非常に興味があった。学生時代にも教養の「記号論理学」をお遊びで受講したことがあったので、数理論理学とは何ぞや、くらいの知識はあったのだけれども、ゲーデルとか、ダフィト・ヒルベルトの数学基礎論の水準には遠く及ばなかった。この歳になって再勉強することになるとは思わなかったが、こういう偶然もけっこう楽しい。


あとの2冊は、仕事上必要・・・と言いたいところだけれども、そうでもなくて、やはり趣味が高じて手を出してしまったもの。「達人プログラマー」のほうは、まだ仕事に使えるかもしれない。一方の「計算機プログラムの構造と解釈」というのはMITのコンピュータサイエンス入門書ということになっていて、LISPの派生言語であるSchemeを開発した先生が書いた教科書ということだった。これは完全に趣味。結果的にEmacs LISPの理解が深まれば、仕事にも応用できるかもしれない。

「計算機プログラムの構造と解釈」第2版は、Amazonあたりを見ると、翻訳が最悪というもっぱらの評判で、「原書を読むべき」という言葉が多かったのでちょっとひるんだが、幸い「なか見検索」という、数ページ「立ち読み」できるようなサービスが提供されているので、怖いもの見たさで読んでみた。が、別に普通だった。

平成の国語教育を受けてきた人にはあるいは耐えられないのかもしれないが、普通に昭和の国語教育を受けた人間には全くストレスなく読める。しかも私が学生だった頃の理工系教科書なんて、翻訳じゃなくて日本の教授が普通に書いた本だってこれくらいの難解な文体は普通だった。英文を読むよりはるかに読みやすいし、だいいち原書は邦訳の4倍くらいの値段で売られていて買う気がしない。まあ、若い人は積極的に原書に触れてみるといいだろう。英文に馴染むことに損はない。ただ、そこにシェイクスピアのパロディなどが散りばめられていることにどの程度気付くのだろうか。

ネットで"Structure and Interpretation of Computer Programs"の略語であるSICP"を検索すると、MITや訳者の和田さんのサイトなどがヒットし、他にも自主勉強サイトなどがあり面白い。

どうでもいいのだけれど、「数理論理学」の本を、間違えて宇都宮に発送してしまった。現在東京に再配送を依頼中。うっかりしてた。

こういう、仕事に直接関係しない娯楽にうつつを抜かし、「多芸は無芸」の体現者としてまた前進してしまうのかと思うと情けない部分もありますが、まあ一生こうやって雑食生活を続けるやつが世界に少しぐらいいてもいいんじゃないか、という程度にゆるく開き直っています。
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by antonin | 2007-09-21 01:32 | Trackback | Comments(6)


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