安敦誌


つまらない話など
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陰謀論は愉し

えー、文藝春秋をダラダラ読んでいます。

それとは別に、のどを腫らして2日ほど寝込んでいました。毎年この時期になると40度付近の熱が出るんですよね。インフルエンザの場合もあるけど、多くは扁桃腺とかその辺りに菌をもらっての発熱。抗生物質で無理やり延命してここまでやってきました。ありがとう、現代医学。

で、オバマさんのお父さんが奴隷の末裔じゃないとかインドネシア育ちだとかいろいろあるのだけれども、今度は氏のミドルネームが「フセイン」だなんてあたりの情報をいまさら目にして驚く。どんだけ複雑なポジショニングなんだ、オバマさん。

しかしまぁ、そんな複雑な来歴の人が曲がりなりにも国民投票の末に大統領に選ばれ、少なくとも4年間の最高権限を付与されるという、ローマ帝国に倣ったシステムを持つというのがアメリカの面白いところなのだろうなぁ。塩野姉さんの「ローマ人の物語」を読んでいると、ユリウス・カエサルによって規定されたというローマ帝国の版図の端で、ときどき話題に上る「アルメニア王国」というのが出てくる。この国をローマ帝国の立場から眺めると、「アメリカ帝国」から眺めた日本の位置付けのようなものが理解できて面白い。

アルメニア王国を日本に対比したときに、ローマの想定敵国であるパルティア王国に対比されるのが中国だったのだけれども、東西冷戦は過去のものとなってしまい、いまやアメリカの敵はイスラムに移りつつあるので、前線から離れてしまった日本の扱いが軽くなるのも当然と言える。日本の自立なんていう話よりも、まずは足元にあるアメリカの貧困をなんとかするのが喫緊の課題になるだろう。それが上首尾に終われば日本は勝手にその真似をするだろうし。

で、当面は足元の地固めに力を入れる必要がある以上、イスラム世界との対決は当面休止せざるを得ない。というわけで、ここはバラク・フセイン・オバマ大統領でしょう、という戦略になる。オバマ大統領の誕生はあくまで国民の総意なので、オバマ大統領の誕生を「戦略」と呼んでしまうと陰謀論になってしまうのだけれども、国民の「総意」が成立する前段階として、知識層やビジネスの主幹を成す層でのコンセンサスが先に出来上がっていた、という程度のことなら言えるだろう。

そんな具合なので、表向きの「美しい」議論では見えにくい部分が、陰謀論には露骨に書かれているのでわかりやすい。もちろん、そういう陰謀論を好んで主張する人々には、被害者意識を通り越した妄想的な性質が強いので、あることないことなんでも盛り込んでしまうところがあり、その点は眉に唾しなくてはならない。けれども、やはり「また陰謀論か」という、ただそれだけの理由で全面棄却するよりは、「火のないところに煙は立たない」という見方で煙の元を探してみるのも、なかなかに楽しい。真実は小説よりも奇なり。下手なミステリー小説よりも、陰謀論系の書籍のほうが百倍楽しい。

地動説が神を冒涜する奇論だった時代もあることだし、我が身に危害の及ぶ範囲でなければ、暴論を楽しむのもまた良いのではないでしょうか。まぁ、知識人であることを職業にしているような人であれば、むやみやたらなことは言うべきではないと思いますが。
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by antonin | 2009-03-04 23:59 | Trackback | Comments(0)

源流

本物のポジティブ | Rosebud

答えは出てるじゃないか。(笑)

タイトルにあるとおり、そのオバちゃんは本物のポジティブなんだろうねぇ。しつけが良くて行儀が良くて、まわりから褒められて育ったんだろう。「こうしなくちゃいけない」とか「こうあってはならない」じゃなくて、「こうしなさい」とか「こう考えなさい」と、肯定形で素直に育てられたんだろうなぁ。

で、私らは、否定形で育った。自然とネガティブになる。でもまぁ、そんなんじゃあ生きるのがつらいから、頑張って前を向こうとしている。そのあたりの無理が見え見えなんでしょうな。ガチガチの信仰の中で不自然な笑顔を振りまいている人の気持ち悪さというのもそういうあたりに根を持っているんだと思う。

ただなんというか、それでもネガティブ丸出しよりは少しでもポジティブに向いているときのほうが気分が良いというのを自分でも知っているから、無理して気持ち悪い笑顔を作って今日も生きている。180度後ろを向いて、さらに回ってやや前向きになったという感じ。ヤケのヤンパチ的快活。

素で明朗な人なんてのは滅多にいないものなぁ。

子供の頃、テレビドラマでこういうシーンをよく見た。

「そんなんじゃダメだろう」
「オヤジさん、もうそういう時代じゃないんですよ」
「うぐぐぐ・・・・」

こういう、大人の中に葛藤がある時代に育てば、子供はどこか偏屈にならざるを得ない。そしてそういう子供が大人になって、偏屈がぐるりと回って気持ちの悪いポジティブまで戻ってきつつある。自分でも気持ち悪いのだけれども、まぁ他に手はないな、という気分もある。

大正あたりの子供たちは、明治の大人たちが見せた、江戸伝来の行儀作法と西洋伝来の文明開化との軋轢の中で育ち、それはそれは偏屈に育ったのではないかと思う。そしてその下の世代は国粋主義へ走ることになるのだけれども、大正の人というのはもう少し複雑で、立憲帝政にも、民主共和制にも、共産制にも、それぞれある程度の共感を持ちながら、しかしどれも本物ではないという違和感を抱えた偏屈な人たちだったんじゃないかと思う。司馬遼太郎さんの書くものを読んで、なんとなくそんなことを思う。

子供が素直に信じられる、否定の集合ではなく、明快で肯定的なルールを与えてあげたい。でもまだそれはできていない。しばらくは、葛藤の滲んだ気持ち悪い笑顔でコドモたちに接していくしかない。ごめんなぁ。
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by antonin | 2009-03-03 05:24 | Trackback | Comments(2)


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