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都知事選について

少し時間があるので簡単に。

今は東京都に住民票を置いているので選挙権があるのだけれど、事前には、棄権するか、「猪瀬直樹」と書いた無効票を投じるかのどちらかにしようと決めていた。つまり、有効票を投じた人に白紙委任するという態度に決めていた。都知事選の場合は当選者が1名なので、議会選挙などと違って、当落ラインすれすれのあたりで変な人が潜り込むということがない。そういう意味で今回は投票権者の総意を信頼していたので、その結果として舛添さんが当選しようと、田母神さんが当選しようと、赤坂さんが当選しようと、そこは公正な選挙の結果に従おうと決めていた。

雑に言うと、今回の知事選そのものについてはどうでもいいと思っていた。一方で、なぜ今選挙をさせられるのかという経緯については大いに考えていた。過去最多の、400万票を超える得票で、直接公選制によって選ばれた知事が、リコールなどの正当な手続きを経ることなく、公定任期のわずか4分の1ほどの期間で、マスメディアなどの圧力によって辞任させられてしまったというプロセスのほうが気になっていた。まだ調査は進んでいないけれども、猪瀬さんが辞任に追い込まれる直前に執っていた重点政策項目というのはしっかり調べていく必要があると感じた。

民主主義には2つの重要な要素があって、ひとつは議論、もう一つは多数決になる。知識人商売をしている誰かが、民主主義の根本は多数決だと言っていたが、根本は議論による相互説得のほうにあると思う。ただ、現実的にはいくら説得を続けても市民全体の満場一致というのは実現しえないので、ある時点で議論を打ち切り、決断して実行の段階に移る必要がある。そういう、議論の打ち切りプロセスが多数決であって、多数決で勝つというのはある程度、多数を得た側の説得に理があった証拠ということにもなる。そしてしばらくは議決に従って粛々と事を進め、ある程度の期間が経過したらまた議論と議決を行い、方針の継続か変更かを決める。それが民主主義というものだったと思う。

で、今回はそういう議論も深まらず、多数決もなしに、脅迫的な圧力だけで422万の民意はキャンセルされた。これが日本の民主政治の現状なのだと思う。猪瀬さんという個人を政治家として見たとき、それほど熱烈に支持するわけではないけれども、都民の立場からすると、任期早々の失脚に値するほどの失政は無かったとも思っている。政治資金のダークサイドは確かにあったわけだけれども、現状の日本の法令では、合法的にある程度まとまった資金を集める道というのは閉ざされている。何かしらのテクニカルな迂回方法を駆使しないと、それは実行できない。猪瀬さんが自分はアマチュアだったといっているのも、そのあたりの技法が弱かったという率直な反省だと思う。

本来は、自由に資金援助を受けることができて、そしてどういう政治的意志を持ったどういう団体からどの程度の資金を受けているかというのは、公開情報として晒されているべきだろう。なので資金提供を受けたことそのものがタブー視されるのは、民主主義にとっては不健全な状態だと思う。政治というのは結局のところ対立利害の調整の場なので、政治家がどういうポジションに立っているかというのを明らかにした上で、対立する立場と時には妥協し、時には突っぱねたりしながら、基本は相互説得を続けるのが自然な姿だと思う。水面下でダラダラと特定勢力につながっているというのは民主主義の本場であるアメリカでも存在するので、旗幟鮮明な政治活動というのはメディア全盛の現代では実現不能な理想なのかもしれないが、現状から見た理想は一応そういう方向にあると思う。

舛添さんには頑張ってくださいとしか言いようがないけれども、なんだかちょっと無力感に襲われる選挙だった。

東京都-H26東京都知事選挙投開票速報
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by antonin | 2014-02-11 16:11 | Trackback | Comments(0)

ジャンボ宝くじとか

宝くじの売上が下がっていて、最高当選金額をまた1億円引き上げるらしい。宝くじというのは、法律で禁じられている「富くじ」の一種で、その中でも最も単純なスタイルのものなのだけれど、そこが最も取っつきやすい理由でもある。法律で禁じられているのに、なんで堂々とテレビで宣伝まで打って売られているのかというと、公共の福祉に利するから、と、一応そういうことになっている。賭博は法律で禁止されているが、公共競馬はテレビで宣伝して堂々とやっているのと同じ。

国の税金というのは国民の代表議会である国会で厳しく審査されることになっているのだけれど、これだと全てのカネのコントロールは財務省(旧大蔵省)に握られてしまう。これを嫌って、財務省以外の各省が独自財源の確保に奔走した時代があった。それで、旧農林水産省は畜産業を推進するという名目で競馬を始めたし、旧厚生省は高齢者福祉を題目にして国民年金を始めた。国民年金は人口ピラミッドが倒立状態になって支出超過になるという大失態を演じているが、他の各省が始めた事業というのは、だいたい手堅く推移している。

中でも、賭博と募金というスタイルは定番になっている。競馬もそうだし、競艇は笹川家(日本財団)の資金源みたいになっているけれども、一応旧運輸省の所管になっている。競輪は旧通産省の所管で、意地悪く言えば、パチンコも警察庁管轄の半公共賭博場とみなせる。totoは外国の事例をベンチマークした文部科学省がスポーツ振興という題目で導入した。民間企業には法律で禁止しており、また禁止されている理由というのも生産性がなく濡れ手に粟の商売だからという理由なので、これを実施できる官庁というのは文字通り特権的ということになる。こういうのを民間がやれば、ガチャのように国民保護という大義のもとで即座に禁止される。

で、宝くじだけれども、これは旧自治省の財源として、競艇が造船海運業の発展を支援することを活動内容としているのと同じように、宝くじの収益は公園に遊具を置くなどの自治活動支援に使われている。細かいところでは何に使われているのか、なにしろ国会の審議も何もない予算体系なのでわかりはしないが、国会や財務省にとやかく難癖を付けられることなく、自由に執行可能な予算として便利に使われている。こう書くと悪用しかしていない印象になるが、煩雑な手続きを避けて必要なところに迅速に予算を注入できるツールとなりうるので、上手く活用されているような局面もあるのだろう。

その宝くじも昔は商売が上手かったが、最近は売上が落ち込んでいるらしい。どうも最近のお役人さんには貧乏人の気持ちというものがわからなくなったらしい。昔の自治省などはそれほどエリートコースでもなかったし、また日本が一度焼け野原になったということもあったので、高級官僚でも貧乏人の気持ちはそれなりに知っていたのだろう。

貧乏人から見ると、5000万円くらいまではそのスケール感が把握できるが、その先は3億だろうが7億だろうが、感覚的にはほとんど差がない。射幸心を煽るという意味では、2ちゃんねるで言われるような当選率を上げるやり方よりも、最高当選金額を引き上げるほうが妥当なのだけれども、あれだけ一般市民に行き渡った宝くじの売上を維持するためには、過激な射幸心を煽るよりは、もう少し一般的でマイルド貧乏な市民に訴求する調整のほうがいいように思う。

「ジャンボミニ宝くじ」という自己矛盾を孕んだ怪しいくじも発売されているが、こちらは2ちゃんねるの助言を採用している。つまり、当選金額を下げ、当選本数を増やしている。しかし、単価は300円のまま。統計的にはミニじゃないジャンボ宝くじの10倍の1等当選確率なのだが、全体の販売枚数が少ないので、5億円が60本出る正統ジャンボに比べ、7000万円が80本のジャンボミニは印象としてひどく見劣りのする商品になっている。1千万分の1の確率が100万分の1になったと喜べるような数理感覚を持った人は、そもそも宝くじを買わない。ジャンボとジャンボミニはどちらも「1等が当たる確率も0ではない」という直感的な収束点に留まっていて、訴求力に違いはない。

最近の宝くじの状況を見ると、当たれば大きいが外れれば何十万も飲まれるようなギャンブルになって一般客が離れたパチンコと同じように、最高当選金が足りないというより、デフレにより平均所得が下がった中で宝くじの販売価格が高止まりしているというのが、売上減少の主要因だろうと思う。経済的合理性だけを考えれば誰も宝くじなど買わないわけで、それでも心理学的には宝くじは安定して売れる。そのはずの宝くじが売れないというのは、外れたときのショックがかつてより大きくなっているからではないだろうか。

宝くじは理論的には1枚から買うことができるのだけれど、AmazonやAndroid Marketで宝くじを購入できるわけではないので、お店のお姉さんに枚数を告げて買う必要がある。遠い昔は帯ゴムに挟んだバラ売りのくじ(番号だけバラバラになった10枚セットではなく、本当の1枚売り)が、宝くじ売り場には普通に並んでいた。それがバブル景気を経験して以降、ほとんどの宝くじ売り場ではこういう売り方は見られなくなり、スマートな10枚セットが主流になった。

しかし今はデフレが進行して、不景気もすっかり板についた時代である。スーツを着たサラリーマンが280円の牛丼を食っても白い目で見られることのなくなった時代である。そういう時代に、事実上の最低購入単位が3000円になったジャンボ宝くじは、夢が大きいメリットよりも外れたときの3000円が惜しい、なかなか気軽には買いにくい商品に変わってしまっている。

ちょっと酒を飲んだら1万円くらい飛んだ時代なら、夢を買うのに3000円だの9000円だのを支出するのに庶民も躊躇しなかっただろうが、中国人アルバイトが運んでくる料理をたらふく食って飲んで2000円とちょっとで帰れるような時代には、失った3000円の痛みのほうが精神的にキツい。なので、宝くじの販売額を回復させようと思ったら、あのピラピラのバラ売り展示を復活させて、最低購入価格を3000円からグッと引き下げ、ロングテールを取りに行くのが正しいんじゃないかと思う。

貧乏人の私が搾取元である自治省、もとい、総務省を応援する義理もないのだけれど、まあ、デフレが終わって経済が急回復するのでもなければ、夢を買う価格くらい手の出しやすいところまで帰って来てほしいとも思うのである。夏野剛さんあたりを役員に迎えて、宝くじが1枚からスマホで買えるようにするなんて面白いかもしれませんぜ。へっへっへ。
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by antonin | 2013-12-06 01:25 | Trackback | Comments(0)

ノーベル賞とか

帰宅途中、産経新聞のアプリにアラートがあって、「村上春樹」「ノーベル賞」だかっていうキーワードがあり、「へぇ、そんなことないだろうと思ってたけど、本当にあるもんなんだな」とか思った。で、アプリを開くと、紙面が出ない。なんだそれ、と思って調べると、どうやら誤報、というか、事前作成していた記事が誤って送信されてしまったものらしい。号外ってこういう作り方してるのねん。面白いものを見た。でもまあ、富士山も文化遺産ということでなんとか世界遺産にねじ込んだし、韓国ロビイストがノーベル財団を怒らせたりしたら、案外に村上さんの受賞なんてこともあるのかもしれない。

で、今回のノーベル・プライズの目玉と言ったら、なんと言ってもあのヒッグス先生の受賞だろう。ヒッグス先生はNambu先生以上に理論物理学界隈では知らない人のいない存在だったようなのだけれども、工学者であったノーベルさんが設立したノーベル賞の伝統として、理論学者が受賞するには理論の実験的実証が必須、という条件がある。アインシュタインさんが相対性理論ではなく光量子理論の方で受賞したのも、光電効果の測定による実証データが蓄積されていたからだった。

で、今年になってスイス・フランス国境のLHCでヒッグス粒子の生成が確認されて、めでたくヒッグス先生のノーベル賞受賞となった。齢80歳。そもそも、あの馬鹿でかい高性能装置が建設されることで観測可能になる事象はいくらでも予想されていたのに、理論上はほぼ存在が確実視されていて、実在の確認によって新たな情報が得られる可能性の少ないヒッグス粒子の検出が、なぜ最優先で進められたかといえば、そもそもそれは稀代の理論物理学者であらせられるヒッグス先生のご存命中にノーベル賞を捧げるためのプロジェクトだったから、というのが大方の解釈だった。今年の物理学賞でヒッグス先生に授賞しなかったら、それはノーベル賞の恥でもあった。まあ、小林・益川両先生の時もそんなことが一部で言われていたけれども。

そういうお祭りって、物理屋さんの中でもあるもんなんだな、ということで、ちょっと和んだ覚えがある。無事達成できてご同慶の至りである。

--

なんだか最近ヘリウムが不足しているらしくて、ディズニーランドから風船販売が消えた、なんていうニュースもあったが、最近どうなっているんだろう。

アメリカ議会、ヘリウム販売の延長を可決 | スラッシュドット・ジャパン

へぇ。備蓄を切り崩してるんだ。でもなんで冷戦が終わるとヘリウムが余ったんだろう。今度調べてみよう。で、ヘリウムは天然ガスから採取されるらしい。なんでだ、と考えてみると、比較的単純な仕組みがわかった。

地球の大気中には、重たいアルゴンみたいな希ガスは含まれているけれども、水素やヘリウムのような軽いガスはほとんど存在しない。水素はまあ、放っておくと酸化されて水になってしまうというのもあるけれども、基本的には軽い分子は大気の上層まで押し上げられて、大気圏の外層に集まる。そうすると、太陽風に吹かれて太陽圏の外側に向かって流れ出してしまう。だから、地球に存在するヘリウムは、岩石中に閉じ込められた天然ガスなんかと一緒にしか存在できない。

ただ、そんな軽いガスがいくら地中とはいえ、地球創世からそんなに大量に残っているとも思えない。で、ヘリウムの出どころを考えると、それは減速されて電子をまとったアルファ粒子なのだろうという結論になった。地殻の天然鉱物の中にも放射性同位体はそこそこ含まれていて、そのうちの一部はアルファ崩壊をする。そうすると、アルファ崩壊によって放出されたアルファ粒子は、近くの原子に激突しながら、しかし核融合を起こすほどのエネルギーもなく、減速していく。最終的に十分減速すると、第1作のターミネーターばりに周囲の原子から電子を奪って、ヘリウム4の単原子分子としてその場に留まるようになる。

そういうふうにしてできたヘリウムが、地質学的な時間で地層の中に蓄積されると、天然ガス中のヘリウム、という形で採取可能になるのだろう。だからまあ、ヘリウムが欲しければ、アルファ崩壊性の放射性同位体(RI)を集めて封じておけばいい。よほど大量にRIを集めないと実用になるほどの量のヘリウムは採取できないだろうけれども。

昔々の学生実験で、溶液中から溶存ガスを除去するのにヘリウムパージなんかをやっていたけれども、今はそのパージしたヘリウムをちゃんと回収しないと怒られてしまうらしい。世知辛い世の中である。個人というのは、貧乏には耐えられても貧乏臭いのには耐えられないものだが、組織というのは貧乏臭いのには耐えられても貧乏には耐えられないものだから、勢いそういうことになるのだろう。

--

最後にweb logなど。

Meteorites

「隕鉄 シュテーテン」で検索。

以前、「ウッドマン・シュテーテン模様」という言葉で何か書いたが、本当は「ウィドマンシュテッテン模様」というらしい。あらまあ。ナカ点すらないのか。

それはともかく。上記サイトによると、現存太陽系の1世代前にあった原始太陽系の生き残りみたいな物質が、稀に隕石として落ちてくるらしい。地球にある各種元素ができるには恒星内部での核融合反応が必要で、それが恒星爆発により一度ぶちまけられて、その一部が再凝集して再び恒星になったのが今の太陽で、カスを集めたのが地球のような惑星だという。特に鉄より重いような重元素の合成には超新星爆発の強烈な圧縮が必要で、地球表面にもウランなんかがザラに分布しているのも、先代の太陽が派手に爆発した証拠となるようだ。

その前のビッグバンの温度シミュレーションから、宇宙の晴れ上がり後に生成された元素は、水素が3に対してヘリウムが1くらいの割合で、それより重い元素は全て恒星反応によるものらしい。そういう歴史をいろいろと抱えながら隕石が落ちてくるというのは面白い。隕鉄の出どころは火星と木星の間に分布する小惑星帯で、小惑星帯の出どころが昔あった中規模の惑星の衝突による崩壊だったりすると、いろいろと想像が湧いて、これも面白い。

iStone 鉱物と隕石と地球深部の石の博物館からカーボナタイト - iStone

ここに出てくる、「熱した墨汁のような溶岩」というのも、一度見てみたい。赤くなくても、触るとやけどすることには変わりない。

地球に大陸と大洋がある理由は、ジャイアントインパクトがあった時に原地球にぶつかった方の天体(テイア)の表層を形成する岩石層が、半分は飛び散って月になり、半分は地球に落下して大陸になったのではないかと思っているのだが、どんなもんなんだろう。マントル対流があるから、そういう事情がなくても大陸は出来るのかもしれないけれど。

--

さて、寝よう。もう4時か。
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by antonin | 2013-10-11 04:01 | Trackback | Comments(0)

放射能問題はほぼ終わっている

いまさらこんなところで書いてもあんまり意味が無いかもしれないけれど。

福島第一原発の事故で環境中に放出された放射能による、一般市民の切迫した危険というのは、もう終わっていると考えていいだろうと思う。先日の内部被曝量調査の結果を受けて、という面もあるし、理論的に、ということもある。

【放射能漏れ】セシウム、99%で不検出 福島の内部被曝、チェルノブイリを大幅に下回る - MSN産経ニュース

福島第一原発事故が終息したかというと、もちろんそんなことはない。事故現場ではまだ難しい対応が続いているし、相変わらず高い線量の環境中で働く作業者の方たちの安全をどう守っていくかという難しい問題もある。ただ、あれだけ派手な事故を起こしてしまい、事故現場の周囲は人が住めない状態にまでなってしまったので、原発の近くでヒヤヒヤしながら今も生活している市民、という状況は考えなくても良くなっている。

チェルノブイリ原発事故の調査などから、原子炉の放射性物質が環境に放出されて一番リスクが高いのは何かというと、子供の甲状腺ガンだという。子供は甲状腺の活動が活発で、また甲状腺が活動するには大量のヨウ素が必要になる。また、稼働中の原子炉では様々な放射性物質が発生するが、その中にヨウ素131というものが含まれる。このヨウ素131の半減期が8.0日という絶妙の値を持っているため、ガンの原因になりやすい。

同位体というのは、原子核の中の中性子の個数が違うので重さは異なるのだけれど、陽子の数は同じなので、それを取り巻く電子雲の性質もほぼ同じになり、したがって化学的性質もほぼ同じになる。ただし原子核の性質は随分と異なっていて、安定したものもあれば、不安定で勝手に壊れて陽子の個数が代わってしまい、別の元素に化けてしまうものがある。この、勝手に壊れる現象を崩壊といい、崩壊しやすい同位体を放射性同位体という。

この崩壊が起こるときに放射線が放出されて、この放射線がDNAやRNAを傷つけることが病気の原因になる。ヨウ素131の化学的性質は安定同位体のヨウ素127と同じ化学的性質を持っているので、甲状腺に取り込まれやすい。そして、甲状腺の中に留まりながら、パチパチと高速電子線であるベータ線を出しながらキセノン131に化けていく。このとき、崩壊スピードが問題になる。

同位体が非常に不安定で、崩壊スピードが早い、つまり半減期が短い場合というのは、物質量のわりに放射線の発生量は多いが、同位体が崩壊によって急速に消滅していくので、原子炉での核分裂反応が終わってから人体に吸収される前に、自然に減ってしまうので問題になりにくい。また逆に、同位体が比較的安定で崩壊スピードが遅く、つまり半減期が長い場合には、よほど高濃度で吸収されない限り単位時間あたりの崩壊数というのはあまり大きくならず、したがって放射線によるDNA損傷よりも酵素によるDNA修復スピードのほうが早くなる場合が多い。この場合、ガンにはなりにくい。

ヨウ素131の場合、崩壊は活発だが拡散して人体に吸収されるまでの期間に急速に減ってしまう程には崩壊が早くないという、絶妙の半減期を持っている。しかも、ヨウ素という人体が利用している元素の化学特性も合わせ持っている。これが子供の活発な細胞活動と相まって、ガンの原因になる。

そういうヨウ素131なのだけれども、セシウム134などの、年単位の半減期を持つ放射性物質に比べると、かなり半減期は短い。8日で半分になるので、16日後には4分の1になり、80日後には約1000分の1にまで減少する。原子炉での核分裂反応停止から800日近く経過した現在では、およそ1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000分の1にまで減少している計算になり、自然界には福島第一原発由来のヨウ素131はもう存在しないといってもいいだろう。

なので、日本の子どもたちを甲状腺ガンから救おうとすれば事故後1ヶ月ほどの対策が全てであり、その後は良くも悪くもどうしようもないということになる。それでいてガンが発症するのは事故後4年を経過したあたりからだというから、今はもう、2年後の発症開始時期に備えて検診を怠らないことくらいしか対策の打ちようがない。

一方のセシウム134などはようやく最初の半減期を迎えたばかりで、まだまだ残存量は多いだろうし比較的にしても物質量あたりの放射線量は多い。しかし、その化学的性質というのはアルカリ金属の性質であり、ナトリウムやカリウムに似て、水に溶けやすい。人体は神経細胞や筋細胞などでナトリウムやカリウムを必須材料として利用しているが、そういうものを化合物として蓄積するというよりは、常に水とともに流れ出してしまっており、継続的に摂取しないとたちまち死んでしまうような使い捨て的利用をしている。

セシウムも同様で、食物中の水分も含め、飲食物に溶け込んだセシウムを摂取する機会は多いが、摂取した分とほぼ同量が体外に流れ出していくため、体内で高濃度になるということは起こりにくい。なので、これも高濃度汚染された食品を継続的に食べ続けたりしない限りは心配する必要がない。ストロンチウム90はマグネシウムやカルシウムに似たアルカリ土類金属なので骨などに蓄積しやすいらしいが、そもそもヨウ素やセシウムほどには環境に放出されやすくないらしく、あまり目立った観測報告は聞いたことがない。実はとてもではないが発表できないくらい汚染されていて箝口令が敷かれている、という陰謀論すら聞かないので、これもあまり心配しなくてもいいのだろう。

ということで、少なくとも一般市民はもう、原発事故による放射線を気にしなくてもいい段階に入ったといえる。

ただまあ、この程度の汚染で済んだというのも、早春の福島だったからだよな、という感想はある。チェルノブイリ原発は内陸部にあって、風向きがどうあろうと、放射性物質は陸地に降り注いだ。陸地というのは固体でできているから、一度降り積もった放射性物質は、崩壊で消えたり、水に流されたりしない限り、いつまでもその場所に留まる。たまたま高濃度に堆積した地区は、いつまでも高い放射線量を引きずるだろう。水に流されるといっても、それは地下水として長く伏流したりもする。

しかし福島第一原発の場合、かなりの割合で放射性物質は太平洋に降り注いだ。小笠原でもマリアナ諸島でもなく、ほとんど陸地のない北太平洋に降り注いだ。それも、遠浅の干潟などではなくて、急速に日本海溝へ沈んでいく深い海の上に降り注いだ。海というのは液体でできているから、水に溶けやすい物質は急速に撹拌されて薄まり、水に溶けにくい物質は急速に深海へ沈んでいっただろう。こういう幸運があって、日本の国土の汚染がこの程度で済んているのだろうと思うと、少しだけ背筋が寒くなる。

爆発した原子炉から継続的に放射性物質が流れ出ている期間、ほとんどの時間は太平洋へ向かって風が流れていたが、たまたま数時間だけ南東から北西へ風が向いた時間があって、それで福島県は汚染されてしまった。もしも爆発事故を起こしたのが東日本大震災の福島第一ではなく、新潟地震の柏崎刈羽だったとしたら、東日本はもっとひどいことになっていただろう。日本はまた「神風」に救われたのかな、という気がしないでもない。

なぜ日本の原発関係者があんなに事故想定をタブー視するようになったのかというと、理性的な理屈がほとんど通用しない反原発運動の人たちが執拗に騒ぎすぎたせいであり、福島第一原発が爆発してしまった原因の一端は反原発運動にもあったんじゃないかと疑っている。原子力技術者だって人の子であり、余計な面倒には巻き込まれたくないと思っただろうし、感情的に原発を目の敵にする人々の存在が正常なリスク対策を闇に葬る原因になったのだとすると、強引に原発を推進した人たちと同じくらい、無茶な反原発運動をしていた人たちの罪も重いように思える。

脱原発は総合的なエネルギー問題としてもう少し息の長い議論が必要になるから、今は原発にばかりギャーギャー言っていないで、少しでも津波被害のあった地域の復興を早めたり、そういう地域で取れる産品を積極的に購入したり、同じ騒ぐのでもそういう活動にもっと精を出すべきなんじゃないかと思う。
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by antonin | 2013-04-20 02:34 | Trackback | Comments(0)

死刑

「地獄について」という話を書こうと思っていたけど、眠いので簡単に。

しかしまぁ、ハリウッド映画とか日本のアニメなんかを見るに、正義の立場から振るう暴力って、最高の娯楽なんだな、と、そんなことを思った。アンパーンチ。

地獄で亡者に暴力で報いるのは鬼の仕事なんだけど、あれにしても仏様の公認なんだよな、と。あれはまだあの世という、ある意味空想の世界の話なんだけど、あの世を信じない唯物的な世界では、恨み憎しみはこの世で決着を付けざるを得ない。だから現代日本では、鬼ではなくて刑務官が法と正義に則って悪人を殺すことになる。

地獄の鬼を仮定することで、生身の人間が復讐の鬼になることを避けられるとすれば、それはそれで人の高度な知恵ではあると思うのだが、現実は宗教より鬼なり、というところか。
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by antonin | 2012-02-22 01:46 | Trackback | Comments(0)

東日本大人災

放射能の話の前に、今回の福島第一原発の事故が人災だったという噂について。


福島にタイムトラベラーがいた : 2のまとめR

原発電源喪失)福島第一原発2号機の電源喪失・水位低下事故の情報公開と原因究明を求める申し入れ - 安渓遊地

風のたよりーいわき市議会議員 佐藤かずよし  : あわやメルトダウン、福島第一原発2号機電源喪失水位低下

世迷い言だらけ:Mr.コストカッターが社長に就く東電と元技術者たち


原発に対して特段の関心のない一般市民が気づいていなかっただけで、去年の夏頃から福島第一原発はかなりヤバい状態だったんじゃないかという情報がいくつか転がっていた。たしかに今回の大地震は原発事故の直接の引き金にはなったが、それ以前から福島第一原発の非常電源系統は機能不全に陥っていて、いずれにせよ近い将来に原発事故の危険が高まっていたのではないかという感じがある。特に、外部電力系統とディーゼル発電機の調子が悪かったらしいという話は注目に価する。

福島第一原発の1号炉が、設計寿命を大幅に超えて運転開始から40年という長期間にわたって運転されている老朽炉だったということを、今回の事故報道で初めて知った。反応炉本体の設計の古さもさることながら、周囲の緊急維持装置のメンテナンス不足がかなり深刻な状態だったらしい。震源地に近い女川原発が巨大な本震や余震を耐えぬいたのに対し、かなり距離のあった福島第一原発のほうが大事故に陥ったというのは、空前の大地震のためというより、ある程度起こるべくして起こった事故というようにも見える。

アメリカなどであれば、真相究明委員会を設置して事故原因を詳細に分析、記録するのだろうが、日本の場合には、実担当者と高級官僚が真相を墓場まで持って行ってしまうだろう。アメリカだって真実の全てを国民や国際社会に晒すことまではしないので、発表されるのは適当な婉曲表現になった公式レポートになるのだが、正確な情報は国家によってアーカイブされ、必要な階級の人間には閲覧可能な状態に置かれるらしい。運が良ければ一部は情報公開法によって数十年後に一般公開されるようになる。

そういう具合なので、一般市民としては周辺情報から想像力をたくましくして推測するしかないのだが、まあ、それらしい状況証拠ならたくさんあるのだろう。最近あまりニュースに接していないので例を多く挙げられないが、例えば関東で実施された計画停電などもその手のものと言えるだろう。

まず、東京電力という会社組織が、経済産業省の高級官僚の受け皿になっている公社的な一社独占企業であるということを考えると、時の政府が民主党政権ということもあり、あの短期間であのような輪番停電の計画を立案、実施できるとは思えないということがある。もちろん、世間で多くの批判を浴びたように今回の計画停電は不完全なもので、どの程度の実際的な効果を挙げたのかも不確かなものだった。そういえば今日のニュースで、東京電力は消費電力がピークとなる夏季も含めて、今後の計画停電を原則実施しないという方針を伝えていた。


東京電力、計画停電を「今後、原則実施しない」と発表 | 経営 | マイコミジャーナル


もともと季節が春先ということもあって、雪がちらついた東北地方はともかく、関東地方ではそれほど電力需要の高くない季節の震災だった。それでも火力発電所の稼働率低下などの影響で、地震発生直後には大規模停電寸前の需給状況まで迫ったという速報があったが、結局はそのニュースのために電力消費の自粛が行き渡り、大規模停電に陥ることはなかった。

そういう状況にもかかわらず、地震発生後数日で、東京電力という半官僚組織があのような計画を実施したということは、官僚的な時間で計画された輪番停電計画を、東京電力と経産省は地震発生時には既に持っていたのではないかという気がする。2007年7月には、柏崎刈羽原発が中越沖地震の影響で総停止の状態に陥り、営業運転再開までにおよそ2年半も要した。

加えて2007年の夏は記録的猛暑となり、おそらく東京電力管内は大規模停電寸前の状態まで追い込まれていたのではないかと思う。2003年にはニューヨークを中心としてアメリカ・カナダにまたがる広域で大停電が発生した記憶も生々しく、東京電力はこの夏に相当肝を冷やしたことだろう。最悪の場合、東京電力に相当量の電力を供給している東北電力の管内にまで障害が及んだ可能性もないとは言えない。


柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia

2003年北アメリカ大停電 - Wikipedia


今回発動された輪番停電の計画は、その際に計画立案された対策だったのではないかという気がする。複雑な電力網の一部を意図的に停止する際の区分けと作業手順を作成するのにはそれなりに事前検討が必要だろうから、一部にしてもそれが実施できたというのは、それなりに時間をかけた計画だったのではないかと思える。それから、被災地である太平洋沿岸部が配慮なしに停電エリアに入っていたり、東京区部の多くが無条件に停電エリアから外れていたりするのも、今回のような災害を想定せずに経済活動を最大限維持することを優先した計画であったためと読める。


「未曽有の大地震の影響により」というと、なんとも説得力のある言葉ではあるが、実は以前から表には言い出せない大問題を抱えていた組織にとっては、問題を表面化させるために絶好の言い訳を手に入れたのではないかという気がしなくもない。東北地方で地デジ完全移行を延期するというようなニュースも流れてきているが、今後も似たような「緊急対策という名の、なし崩し的問題処理」がいくつも見られるのではないかと思うので、ゆるく注目していきたい。
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by antonin | 2011-04-08 22:06 | Trackback | Comments(4)

造反有理

「盗人にも三分の理」ということわざがあって、広辞苑で意味を引くと、こうある。
どんなに筋の通らない事にも、理屈をつければつけられるものである。

どうやら、「理屈と膏薬はどこへでもつく」ということわざと同じ意味であるらしい。だが、どうもその解釈は底が浅いのではないかという気がする。

ある町で盗難が相次ぐ。そしてある日、その実行犯である盗人が捕まる。事情を明らかにすると、罪は罪として認めるが、そこに到るまでにはそれなりの事情があったのだという話になる。そういう事情にはそれなりの理があるのだが、窃盗の罪を覆すほどには、止むに止まれぬというものでもない。そういう事情を総合的に見ると全体の3割程度だろう、というように、ここは素直に考えておく。

こうして罪は秩序維持のための「七分の理」から裁かれ、相応の罰が与えられる。だが、盗人の持っていた「三分の理」を、どうとでも言えるような屁理屈であると言って切り捨て続けていくと、切り捨てた三分の理は次第に蓄積し、やがて七分の理であったものが三分の理の側に転落していく。

盗人が、例えば人々に嫌われたための飢えから盗みに走ったのだとすると、その飢えという事情は三分の理にしかならない。しかしその三分の理は、飢えた人が盗みでしかそれを癒すことができないという問題を指摘しているかもしれない。秩序の側がその欠点を修正しないとすれば、人生には付き物の偶然から飢えに落ちた人間が出るたびに、そこから盗みに走るということがこれからも繰り返されるだろう。何かの偶然で飢えが社会に蔓延してしまえば、秩序は崩壊するだろう。一方、三分の理をすくい上げて制度を修正し続けるような体制であれば、三分の理さえ言わせずに盗みを減らすことができるだろう。

法に反するのにも、必ず何かしらの理由はあるだろう。けれども多くの場合、秩序維持という大義の前で個別の事情は見劣りする「三分の理」でしかなく、体制の側に「七分の理」がある。造反する側の頭は「三分の理」でいっぱいだが、冷静に見ればその効力は限定的となることが多いだろう。しかし体制の側が「七分の理」ではなく「十分の理」を持つと勘違いすれば、三分の理もいずれ火を噴く。

そういうことが続けば、いずれは造反する側に「七分の理」があるということにもなるだろう。けれどもやはり、それにしても「七分の理」でしかない。劣化した体制を打ち倒す側に多くの理があるとはいえ、劣化した体制の側にもそれなりの事情があり、そこには依然として「三分の理」がある。それを造反側に完全な理があると思えば、いずれ揺り戻しに苦しめられるのは造反した側自身ということになる。

独裁者を追放して美酒に酔うのもいいが、そこで頭を冷やすことができなければ、程なく恐怖政治や復古主義が吹き荒れるというのも、過去にある革命の歴史を見渡すと類例が多い。北アフリカの造反はまだ始まったばかりだが、冷静な目をした人を血祭りに上げるような事のないよう、陰ながら期待したい。

ジャスミン革命 - Google 検索
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by antonin | 2011-01-30 23:38 | Trackback | Comments(0)

尖閣ビデオとか

夜のうちに全部見た。ただ、どうなんでしょう、核心部分は船長の身柄拘束に至る最終段階なんだという話もあって、そこまで公開してしまうことになるのか、あるいはここまで見たんだから満足しなさいよ、となるのか。

陰謀論ファンとしては、下記のような事案を目立たなくするための煙幕という説に一票投じたいところだけれど、まぁこのくらいのニュースなら偶然で説明付くし、ちょっとインパクトが弱いか。ところで私学も無償化、というか就学支援金の支給対象になるんでしょうか。でないとバランスの悪い話になるのは確かだなぁ。

高校無償化:朝鮮学校、支援の対象に 文科相が審査基準、全10校満たす - 毎日jp(毎日新聞)

そういえば先日のクローズアップ現代はWikileaksがテーマだった。日本の国家機密が流れるような体制なのはヤバイとかそういう懸念も聞かれるけれども、米軍も含めて機密漏洩のリスクというのはどこでも高まっているらしい。

NHK クローズアップ現代 機密告発サイト・ウィキリークスの衝撃

これからは機密情報も機密度の低いものについては戦術的に公開して、木を森に隠すような方向に移行していくのかもしれない。現に、P2Pネットワーク上に機密情報が漏洩したことが判明した段階で偽装ファイルを大量放流して、機密情報を含んだ漏出ファイルの拡散を食い止めるなんていう手法が実行されているらしい。

武田圭史 » 偽装ファイルによるWinny漏洩情報の隠蔽

あとは電子透かし的に犯人特定がしやすいシステムを導入するとか。もう、担当者の自主的注意によって漏洩させないとかいう対策は今後のデータ爆発に対しては無効で、漏洩が深刻なダメージとならないような対策を複数用意するとか、そういう方向に向かっていくような気がする。

安敦誌なんかも、親バカタグあたりをキーにして近所のママネットワークに捕捉されていたりしたら嫌だなぁ。現実世界からネットへの漏洩よりも、ネットから現実世界への跳ねっ返りの方が面倒で恐いような気もする。

しかしまぁ、ネットライフとリアルライフ間の軟着陸というのも、そろそろ検討しないといけないかな、という感じはする。10年前と違ってネットなんて誰でも見ますからね、もはや。タイムリミットは、ムスコ1号がGeekになるまで、というところか。このあたり、小市民がネット上で実名をどの程度使うべきかというあたりとも合わせて、近いうちに何か書くかもしれない。
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by antonin | 2010-11-07 05:14 | Trackback | Comments(0)

焼け石に打ち水

家に帰ってみると、ユーロが111円台まで上げている。ドルも85円台を回復している。となると円が一方的に下がったという珍しい展開なのだけれども、何があったんだろうと思ってロイターを読んだら、どうやら日銀が為替介入したらしい。へぇ。

これ以上放置できないと判断し為替介入した=菅首相 | 国内 | Reuters

ドル急反発、日本が6年半ぶり為替介入:識者こうみる | Reuters

最近の株価はほとんど為替相場の従属変数みたいな状況になっているけれども、こちらも9500円台まで回復している。今まで介入せずに今介入するというのは、一体なんなんだろう。よくわからない。まぁなんでもいいけれども、通貨価値をもう少し下げて、賃金が硬直してる人と流動してる人の格差をなんとかして欲しい。でも、いつまで強気の介入が続くんでしょうかね。

為替介入もいいけど、やっぱり国内でやるべきことをやらないと、効果が続かないような気がするんだけど。あと5年は思い切ったことできそうにないしなぁ。どうなるんだろうなぁ。
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by antonin | 2010-09-16 01:18 | Trackback | Comments(2)

景気とかプログラムとか

ドルが85円割れ、日経平均も9000円割れ。夏枯れとはいえ、あーあ。これで二番底とか騒ぐには早いんだろうけれども、株価というのは先行指数だから、この先もしばらく景気はあまり良くなさそうだ。

ドルが84.72円を下回る、15年ぶり安値更新 | Reuters

日経平均は9000円割れ、小手先の対策なら反発は短期か | Reuters

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時間を浪費しつつプログラムを書いたりしているが、それはそうと、GollyというGPLベースのマルチプラットフォームなソフトが見つかって、使ってみたらこれが楽しい。アイデアとして考えていたことは、ほとんどが高い水準で実現されていた。まぁコア計算の細かい部分では試してみたいところもあるし、他にも使っておきたいテクニック等があるので自作のほうをやめることはないが、ライフゲームそのものを楽しむにはGollyを使えばいいような状況になった。

ソフトに登録されている既知のパターンも面白い。コンウェイのライフゲーム以外のルールも色々と登録されているようだ。コンウェイのルールでも、2005年に考案されたメタピクセルなんていうのがあって面白い。TFT液晶のような構造をしていて、正方形のメタセルの周囲にいくつかの回路が描かれていて、「宇宙船」パターンを飛ばして情報処理をしている。コンウェイのライフゲームはチューリング完全らしいが、実際にこういう機能を持ったパターンを目にすると感慨深いものがある。

何かを実現するために道具の使い方を覚える人が多いが、私はどちらかというと道具の仕組を理解するために試しに何かを作ってみるという性分なので、作って何をするというわけではないが、作る過程で色々と知ったり理解できたりするのが楽しい。Gollyで使われているHashLifeというアルゴリズムは、似たような仕組をどこかで見たことがあるが、実現時期を考えると知っている手法がこのHashLifeの影響を受けたか、あるいは共通の祖先を持っているというのが正しいのだろう。

プロセッサの機能を有効利用するアルゴリズムなどを考えていると楽しいのだけれど、考えすぎると夜の寝付きが悪くなるのが問題で、このあたりはうまく調整していかないといけない。
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by antonin | 2010-08-24 18:01 | Trackback | Comments(0)


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