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趣味は、読書とパソコン。地味だな。 久しぶりにPCパーツでも買ってみようと思っているが、年末商戦の影響で店舗はまだ品薄といった感じ。月末あたりまで待ってみようか。 デュアルコアのノートPCを買ってから、動画データを扱う機会が増えた。デスクトップ機は2001年11月購入のCeleron 1.2GHz (Tualatin 130nm) という非力なもので、デジカメが吐き出すMotion JPEGの動画データをWMVに変換するのに、実時間の100倍くらいかかるという具合でどうしようもなかった。それが、2007年の2月に買ったTurion 64 X2 TL-50 (Tyler 90nm 1.6GHz) のノート機では、実時間の5倍程度の時間で済むようになり、何とか実用になっている。 WMVでデータ容量は1/10程度まで小さくなるのだけれども、画質もそれなりに低下している。再生用としては扱いやすい容量でいいのだけれど、元のAVIファイルを削除できるほどの品質ではない。このAVIファイルが1秒につき約1MBというサイズになり、かなり大きい。ノート機にIEEE 1394の拡張I/Fカードを装着し、Mini-DVのテープからi-Linkで動画を取り込んだりしているのだけれども、なにしろ時間が長いので、こちらも容量がバカにならない。おかげでデスクトップ機に増設した250GBのHDDは間もなく容量の限界に達しようとしている。 JPEG写真のほうはDVD-Rに焼いて保存しているが、動画データはひとつひとつの容量が大きくて扱いにくい。データの長期保存という意味でも、日光に当たってデータエラーを起こしたり、あまり信用できない。最近では、あいかわらず容量が拡大しているHDDにコピーして、そのHDDごと保存するのが一番楽だという結論に至った。3.5in. SATA2 HDDの10円/GB未満という価格は魅力的だし、しかも書き込みも読み出しも速度が速い。変換コネクタを使えばUSB2.0を通じて簡単に接続できるし、その場合もOS上では内蔵ハードディスクドライブと同じように認識されるので、メディアへのアクセスも自然でいい。 ノート機のほうも、購入以来1.5GBのRAMをVRAMと分けあって、実質1.25GBで運用してきたが、Vistaは予想以上にメモリを食い、1.25GBでは若干心許ない。DRAMも安くなってきたので、この際思い切って仕様上限界の4GBまで拡張してみたい。せっかくx64版のVistaをインストールしたのだから、3GB以下で終わってしまうのはもったいない。 ノート機購入当時に追加購入した1GBのDIMMが、Vista需要を当て込んでDRAM価格が高騰していた当時16,800円+税もしたということがあって、実を言うとこれを外してしまうのはかなり惜しい。しかし一度底値まで価格下落してしまったパーツというのは、その後は流通が途絶えて逆に値上がりすることが多いので、是非ともこの時期に買っておくべきだろう。今なら2GBのSODIMMを2枚買っても、5,000円でお釣りが来る。 現状では170MB程度がシステムに、500~700MB程度がOS付属のものを含めたアプリケーションに、残りが全てディスクキャッシュに取られて空き容量ゼロという運用になっているのだけれども、メモリを積み増すと、この配分がどのように変化するのか興味深い。3GBくらいがキャッシュに当てられてしまったりするのだろうか。だとしたら、起動時にSuperFetchがディスクを読みまくる時間が長くなるだけということにもなりかねないが、逆に言うとようやくSuperFetchがその効果を発揮するようになるという可能性もある。 x86のようなCISCプロセッサがRISCプロセッサに勝った理由のひとつとして、高速化するプロセッサコアと大容量化する主記憶の間でメモリの階層化が進み、結果として実行コードの転送コストが演算コストに対して無視できなくなったという理由が挙げられるだろう。似たような事情で、大容量化するDRAMとストレージの間での転送速度が大きなボトルネックとなってしまっているという事情がある。 最新のMac OS Xといえども、ディスクドライブの存在に依存する"Disk Operationg System"という意味でのDOSであることには変わりがない。そういうDOSの末裔の中にあって、本来高速化に寄与するはずの機能が、逆に低速化の原因となってしまったというのがVistaの現状だろう。原因としては、Just In Timeで実行すべきドライブアクセスを、起動時の一番忙しいときにまとめて実行しようとしてしまった点だろう。64bit用デバイスドライバなどの壁が厚く、DRAMが3GBの壁をなかなか越えられなかったという点も理由になるかもしれない。 昔、PC-9801シリーズにMS-DOSを走らせていた時代に、DIET.EXEというフリーソフトウェアがあった。これはなにかというと、要はディスク圧縮ソフトである。メモリに常駐してディスクアクセスに仲介し、あらかじめDIETによって圧縮済みのデータのみ、読み込み時に展開するというものだった。これがWindowsの圧縮ドライブと異なるのは、ドライブ全体を圧縮するのではなく圧縮する価値がありそうなプログラムやデータのみを選択的に圧縮するという点にあった。 もちろん、ハードディスクのバイト単価が非常に高価であった当時にあって、DIET.EXEの目論むところは保存データの容量縮小による空き容量確保であった。また当時はプロセッサの計算能力も非力であったので、圧縮や展開に必要な計算時間というのも、オーバーヘッドの増加につながっていた。この、ドライブ容量節約のための圧縮という意味合いでは、Windowsの圧縮ドライブも似たような目的といえるだろう。 けれども現状においては、ドライブ上のデータを圧縮するということには別の意味合いがあるように思える。つまり、ディスクは大容量になったが、そのアクセス速度というのはあまり向上していない。一方で、プロセッサの計算速度は非常に高速になった。つまり、データへのアクセスコストに比べて、プロセッサの計算コストが相対的に低くなったという状況がある。この状況では、写真や動画などのデータに限らず、プログラムでさえも、極力圧縮された状態で取り扱うのが都合が良い、ということになる。 最近のx86プロセッサでは、複雑なCISCのコードを、ハードウェアがマイクロ・オペレーション・コード(μOP)に翻訳し、プロセッサコアはそのμOPを実行している。そのμOPの構成は、RISCコードに似ている。つまり、GHz速度で動作するプロセッサ内部のSRAM上でなら、RISCは優位になるが、DRAMの水準では、RISCコードより複雑だが容量が少ないCISCコードが優位になる。つまり、CISCコードというのはRISCコードを上位水準で記述した圧縮コードであるとも言える。 Javaの高速化技術の一つとしてJITというものがある。Just In Timeコンパイルというもので、Java特有の仮想マシン用中間コードを、使用頻度が高い部分だけ実行時にターゲットマシンのコードにコンパイルしてしまうという手法である。これもまた、中間コードがターゲットマシンの機械語コードに対する圧縮コードになっていると解釈できる。 こうして考えると、Vistaが遅いのは、ディスクドライブ上にCISCコードの、それもPentium 4プロセッサ用に最適化された、インライン展開やループ展開などでフットプリントの大きくなったバイナリコードを無圧縮で置いているから、とも考えられる。もしCドライブ上のバイナリが無圧縮の個別ファイルではなく、圧縮されたアーカイブとして保存されていれば、高速でメモリ上に読み込むことができるだろう。プロセッサ能力は圧縮展開など楽にこなせるほどの能力が余っているし、DRAM価格は下がっている。データの展開コストは、もはや重荷ではないし、データをキャッシュする容量コストも、重荷とはいえない。 システムのDLL群や、よく使うソフトのDLLなどは、圧縮状態でDRAMに読み込んでおき、呼び出された時点でJust In Timeでメモリ展開するのが効率的になるだろう。現状ではx86やx64のネイティブコードをエントロピー圧縮するしか手がないのだが、将来的にはJavaなどの仮想マシンコードや、JavaScriptなどのスクリプト言語コードとして論理圧縮されるようになるのかもしれない。あるいはSmalltalk的に、データとデータを取り扱うための手順がパックされたオブジェクトが、バイナリやXMLデータとしてネットワーク上を流通するようになるのかもしれない。 とりあえずノート機の4GB化に成功したら、禁断のCドライブ圧縮を試してみようか。所詮、人柱モードのVista x64である。人柱なら人柱らしく、いろいろと試してみるべきだろう。データのバックアップは忘れずに取っておこう。「よ」で始まる単語の変換は相変わらず具合が悪いので、この際にVistaを再インストールしてみるのもいいかもしれない。 というわけで、趣味は読書とパソコンです。
by antonin
| 2009-01-18 06:12
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