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一時はバイポーラトランジスタなんかを使っていてややこしい時期もあったが、真空管とかFETなんかは流路に対する隔膜弁による流量制御と似たようなことをやっているから、低周波ロジックではあまり難しい理屈にはならない。 一方、蒸気機関車の蒸気圧制御なども、ノズルと弁の組み合わせでPID制御を実現していたらしく、そういう機構を使えば蒸気圧によって別系統の蒸気圧を制御するなどということも十分可能になってくる。 チャールズ・バベッジは歯車によって階差機関を設計し、動力機関は単に動力源として考えていたけれども、現代的視点に立つと、電圧で電圧を制御するCMOSロジックと等価な回路を、蒸気圧で蒸気圧を制御するスチーム・ロジックに変換して妄想することが可能になってくる。 おそらく今から蒸気機関を復活させる工学的メリットはないのだろうが、あるいはMEMSなどのメカニカルな機構中で、メカニカルなエネルギーをメカニカルなまま利用したいというような場面も出てくるかもしれない。マイクロリアクターの移動層流体の圧力を一部流用して、簡単なNANDロジックが組めるような小技を持っていても、一部のエンジニアには面白いことになるに違いない。 微細領域では、純シリコンもけっこう面白いように曲る。それでダイアフラムを作り、別系統の流体をON/OFF制御して、単純な制御機構なら電子回路の介入を経ないで可能になるかもしれない。アメリカの特許などをよく探せば、既にそうしたものもありそうな気がする。ジェットエンジンの内部なんかは結構「硬い」流体が流れていて、しかも電子制御をするには温度が高すぎたりするから。 もちろん、微細流路では粘性による圧力損失が大きいから、あんまり微細回路に水溶液なんかを流すと、外部からの圧送ではそれらしいロジックは実現できないかもしれない。でも、どこかに電熱ヒーター級に原始的な熱源を用意して、そこで発生する気泡の圧力で局所的な駆動力と付帯的なロジックを作りこむなんていうこともできる。いや、一体なんの役に立つのか見当も付かないけれども。名付けて「バブルロジック(R)」 SFぐらいなら、炭火と氷で挟むと動き出す集積回路なんてネタも、十分に面白そうな気がする。高い演算速度を実現するための媒質が有毒性なんかだとドラマ性も出そうだ。もしそういう作品が既にあるようなら、ぜひ読んでみたい気がする。
by antonin
| 2009-07-24 01:41
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