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本日のタイトル、和訳しますと「リチウムイオン電池」となります。 上司が休暇中にシンガポールで買ってきた携帯電話の裏蓋を開けてみますと、掲題の記載がある中国製の電池が。「电池」が電池だっていうのはすぐわかるんですが、ちょっと驚くのが「锂」がリチウムと言う意味の漢字であること。さすがは漢字の国です。「离子」がイオンなんでしょう。 実は中国では確認されている全ての元素に対応する字が定められています。これは過去に「曉に死す」というサイトに漂着した際に知っていたのですが、実際にこうしてこの文字が一般製品にまで使われているのは初めて見ました。 参考:「曉に死す」より「漢字元素周期表」 調べてみると、他にも「镍镉电池」(Nickel-Cadmium battery)とかがあって、このあたりはまず順当なんですが、「镍氢电池」(Nickel-Metal hydride battery)というのがあって、「メタルハイドライド」に対応する文字があるのか? と一瞬あせりましたが、表から調べると「ニッケル水素電池」であって、日本語の表記と同じなんで安心しました。テレビで、マグネシウム合金の製造に使う「六氟化硫」(六フッ化硫黄)なんてのが出てきていましたが、化学の世界では普通に使われてるんでしょうね。 ちなみに調べてみると、「メチル」または「メチル基」が「甲基」、「エチル」が「乙基」になるらしく、水俣病のメチル水銀は「甲基汞」になるようです(汞が水銀)。こうなると調べなくてもプロピルが「丙基」になるのは予想がつきます。アルキル基の後ろに付く言葉を調べると、 アルコール:「醇」 アルデヒド:「醛」 エーテル:「醚」 ケトン:「酮」 などがあって、エステル化合物の酢酸エチルなんかは「醋酸乙酯」または、IUPAC式に「エタン酸エチル」的表現の「乙酸乙酯」といった単語が検索に引っかかってきます。当然、酢酸ブチルは「醋酸丁酯」。「酯」の字はアルコールの「醇」とは違うので、エステルの意味であることが推測されます。おまけでDNA(デオキシリボ核酸)は「脱氧核糖核酸」。「脱氧」が"deoxy-"で、「核糖」が"ribose"ないし"ribo-"、「核酸」が"nucleic acid"とすると、日本語より的確に訳されている気がします。 しかし、金属が金偏で、気体が气で、液体は水(さんずい)、無機物が石偏で、有機化合物が酉偏というのが、非常にシステマティックでいいですね。漢字文化は歴史が非常に長いくせに、こうした人造言語的なことがいまだに可能なところが素晴らしいと思います。 最後に問題。 「二十二碳六烯酸」とはどんな物質でしょう。 ヒント:「さかな さかな さかな~」
by antonin
| 2006-08-30 01:36
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Comments(2)
Commented
by
B705
at 2006-08-30 18:48
x
『有機化合物辞典』には、ドコサン酸が「CH3(CH2)20COOH」とあるので、ヒントからも、僕に最も必要な”ジゲさん”成分かな!?と思ったりしていますが??
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Commented
by
antonin at 2006-08-30 22:21
コメントありがとうございます。
『有機化合物辞典』なんてそんなバカ高い本が手元にあるのですか!? 私なんか化学系の学生だった時代にもそんな本なんて持ってなかったというのに。 で、"ジゲさん"成分で間違いありませんが、ズバリの回答はまだ募集しています。(UTF-8な検索サイトに投げれば一発でわかっちゃうんですが、ちょっと考えてみたくださいませ。)
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