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この記事は以下のページに対して意見を述べるものです。 ご感想をお待ちしております。 人口が減ってどこが悪いのでしょう (宋文洲の傍目八目):NBonline(日経ビジネス オンライン) 長生きしてどこが悪いのでしょうか (宋文洲の傍目八目):NBonline(日経ビジネス オンライン) 捨て子の少女の死と、脱・格差社会のもと (宋文洲の傍目八目):NBonline(日経ビジネス オンライン) 私はこれらの意見に対し、強烈な違和感を覚えました。宋文洲さんの記事にはコメント欄にいくつかの指摘をしましたが、多くの読者のコメントに無視され、そして否定されました。確かに私の説明が足りなかったのです。当時は強烈な違和感、そしてそれに気づかない大勢の読者に対する不快感で、冷静な指摘ができませんでした。今では少し冷静になりましたので、論点をいくつかに分けて指摘し直してみようと思います。 まずは、問題の記事の要約を述べます。 人口が減ってどこが悪いのでしょう (宋文洲の傍目八目):NBonline(日経ビジネス オンライン) 人口減少、あるいは少子化を多くの日本人が悲観しているが、それは杞憂である。人口が非常に多い中国に比べても、日本の人口密度のほうが高い。日本市場の縮小を心配する前に、企業のグローバル展開を気にしたほうがいい。老齢化は一時的なものであり、いずれ正常化する。人口減少を問題視する議論はお腹が空いていないために食べない子供を見て「このまま食べないと餓死する」と考えるような杞憂である。 経済と消費の立場で人口の多寡と構成に危機感を持つよりも、豊かな自然を守りながら、個々の生活者の幸福を高めることをもっと議論されるべきではないか。「少子化」が進んでいるのは、大多数の日本人にとって潜在意識の中で賛成していることが顕在化しているのだ。 以上が私の要約です。一部引用文を編集しています。宋さんはもっとやわらかい語り口で書かれていますが、要約ですので断定調にて書き直しました。 ここで、宋さんは人口ピラミッドの倒立現象による経済悪化についてご存知ではないのだと考え、そうではない旨を指摘しました。一般に人口ボーナスと対になる概念である人口オーナスと呼ばれる現象です。しかしコメント欄を読んでも、多くの読者、おそらく日本人であろうと思われますが、彼らは宋さんの意見のほうに「よく言ってくれた」「目から鱗が落ちた」という感想を寄せています。 これに対し、私は予測可能な人口オーナスの悪影響についてもっと日経BP社のようなマスメディアは啓蒙活動に努めるべきであるという意見を述べ、それに応じてかどうか、直後の記事に次のようなものがありました。 2007年を斬る: 自立せよ、団塊世代! (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン) この記事は「財政的幼児虐待」というセンセーショナルな言葉をサブタイトルに掲げ、読者の評判は宋さんの記事に比べてずっと低かったのですが、私はこちらのほうが妥当な現状認識であると感じています。次に統計局の方のインタビューが予測データ付きで掲載されました。 2007年を斬る: 人口減社会の実像(前編) (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン) 2007年を斬る: 人口減社会の実像(後編) (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン) ここで指摘されているとおり、少子化はもうすでに20年以上前から始まっており、今さら少子化を食い止めたところで人口オーナスの到来は避けられない側面があります。ただし、私の両親に近い世代である、いわゆる「団塊の世代」と、ちょうど私の世代である、いわゆる「団塊ジュニア」の世代が老齢期を迎えるころに生産年齢となるのは、私の子供たち、孫たちの世代です。その彼らの世代があまりにも少ないという現状を放置してよいということではありません。 しかし、柳沢大臣の発言に的外れな批判が沸きあがる中、「人口政策には限界、一人ひとりの合理的選択に委ねるのみ」という政府の姿勢にも同情できます。しかし、人間の合理的判断には、信頼のおける情報が必要です。納豆で痩せるなどという不確かな情報ではなく、今後人口が急激に減少し、私たちがこれから生まれてくる世代に大きな負担を掛けるという、あまりに簡単に予測可能な事実を冷静に伝え、子供を育てる喜びを伝えていかなくてはなりません。 そして、こうした危機感をコメントで述べると、次の記事では宋さんからの反論がありました。 -------- Index 戦争と貧困 その光と影(1) 戦争と貧困 その光と影(2) 戦争と貧困 その光と影(3) 戦争と貧困 その光と影(4)
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| 2007-02-09 20:15
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