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<参院選情勢調査>民主を支持31% 自民は21% | エキサイトニュース 現在の参議院選挙の選挙制度というのは面白いことになっていて、ほとんどの県では選ばれる議員が1名という小選挙区制となっており、一方で人口の多い都府県では2名以上の議員が選ばれる中選挙区制となっている。加えて、比例代表制の枠もあり、これら3つの選挙制度が入り乱れたハイブリッド選挙制度になっている。人口が最も少ない鳥取かどこかと神奈川かどこかの有権者数対選出議員比、いわゆる一票の重みが5倍だかなんだかに広がっているんですよね、確か。 また、東京では全国で唯一の5人区となっており、winner gets allの1人区と違い、当落線上の数人の候補を除いては、ほぼ当落が事前に分かってしまう制度となっている。ある立候補者を議会に送るべきか否かを選択する権限という意味合いにおいては、より一層意義が薄まってしまっている。国政選挙なので有権者数が膨大で、もともと一票の重みが軽いというのもある。そういう面白くない選挙ではあるのだけれども、権利を行使しないと権利を取り上げられても文句が言えないということもあり、一応投票には行く。旅行に行く予定もないですしね。 今回の選挙で一番重要な政策は、やはり消費税の税率に関する問題でしょう。言うと負けるから誰も言わないですけどね。小泉さんは自分の政権では絶対に消費税率を上げないと言ったし、安倍さんもこれまでは議論すら先送りにしてきた。とはいっても、既に増税を当て込んだ歳出枠の拡大を伴う法案は可決済みなので、あとはどこから財源を引っ張ってくるか、という話しか残っていない。 年金でだいたい2兆円くらいの財源が空白になっていて、平成20年度には10年前に市場へ「真水」を注ぎ込むために使われた国債が大量に償還を迎えるらしいから、長期金利を引き上げていくためにもこの償還は国債の再発行額を抑えてなるべく税収から充てたいという経済的な事情もある。 今は大量の国債残高があるため、日銀も金利を使って経済をコントロールするという基本技が封印されてしまっている。日銀自身も、日銀の配下にある邦銀も、それにあの郵貯も、全て国債を大量に買い込んでいる債権者であるから、金利上昇で国債残高が暴走して国家財政が破綻の危機に瀕したりすると、手持ちの有力な資産である国債の価値が暴落して大変なことになるから、このあたりでは文句が言えない事情がある。これが、先日逝去された宮沢さんの大きな置き土産であるらしい。 もう「恒久減税」だった定率減税は廃止してしまったし、あとは法人税か消費税くらいしか大きな弾は残っていない。法人は直接的には経団連を通じて自民党に、また事実上法人に取り込み済みの正社員組合連合会である連合を通じて民主党に深く食い込んでいるので、法人税を大幅に引き上げるという議論は出てこないだろう。先日個人経営の事業所数が法人経営の事業所数を下回ったというニュースが流れていたが、こうして個人保護解消、法人活動自由化の流れは固定化してきている。村上ファンドやグッドウィルはちょっとやりすぎたので叩かれたが、基本的にはあの路線が、小泉さんの残した日本におけるサッチャリズムの方向ということになるようだ。 で、おそらく選挙から数ヶ月で消費税率の話が始まり、来年度あたりには新しい消費税率とコンニチハ、ということになる。自民も民主も実はこの点で基本的に意見の相違がない。まあ団塊の世代がこれから老齢人口に食い込んでいくのだし、団塊ジュニアは夢のない中間管理職になって国債購買の原動力である貯蓄能力を失っているし、今後社会に出てくる若い世代は世代人口減と労働環境の貧弱化で納税能力が低下している。結果として間接税を引き上げなくてはいけないという理屈は理解できる。こちらはあまり理解されていないけれども、消費税はストックではなくキャッシュフローに掛けられる税金であり、企業もかなりこれを負担している。 その前に特別会計も含めた税支出の見直しでしょ、という話が橋本龍太郎さんの頃から言われていたのだけれど、3世4世議員で固めた内閣ではそういう話は無理だろう。民主も鳩山さんを見ても分かるとおり、世襲という点では五十歩百歩ですし。小泉さんは郵便局と道路公団を国家行政から一応切り離したけれども、まだ税金の流れは必ずしも途絶えてはいないので、その面での後始末が付いていない。 野党は安倍内閣の醜聞続きで勢いづいているけれども、自民党で出世して大臣になるくらいだから、怪しい資金が全く無いという方がよほど怪しいような気はします。自殺した前農水相の松岡さんは、入閣したときから黒い噂を囁かれていたし。まあ、マスコミとしては小出しに騒いでくれた方がネタを継続的に供給してもらえていいのでしょう。 「なんで大臣が犬なのかもわからないし」 「全てのことには理由がある」 「どんな理由?」 「お前にはまだ早い」 という感じでしょうか。 そんなこんなで、かなり白けモードではあるのですが、参院選とその前日の隅田川花火大会のなりゆきに注目したいと思います。ちなみに土曜日が荒天だと、翌日が選挙なので花火大会は延期せず中止だそうです。
by antonin
| 2007-07-22 11:01
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